明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

今年のアカデミー賞ノミネートが発表になりましたね。

昨年の作品賞は「グリーン・ブック」でした。

今年も、候補作は良作ばかりですが、どうなるのかな。アカデミー賞は2月10日月曜日に(日本時間)発表です。

 

ベストテンを自分の為にも選出しなくちゃと思いつつ、すでに2020年になって2週間経過。

新年会の時期になると昨年、最も心に残った映画を仲間と語らっています。

2019年は平均毎日一本、合計で短編も合わせると350本ほど鑑賞しました。

 

遅くなりましたが、その中から2019年のわたくしの記憶に強く残っている作品を選びました。

私は映画を評論するような立場ではなく、自分が鑑賞してよかった作品をラジオや雑誌、テレビなどで紹介するシネマナビゲーター。

かなり個人的な好みとなります。すでに配信やレンタルなどで見ていただける作品もありますので、気に入っていただけましたらぜひご覧ください。

わたしの好みは実話がベースなエンタテイメントとスカッとするアクション系、サスペンス、ホラー、なにげない家族の日常を描いたファミリーものです。

みなさんのお気に入りも教えていただけたら嬉しいです♪

 

 

前置きが相変わらず長い(笑)

 

(順不同)

・グリーンブック 2019年アカデミー賞作品賞受賞

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おじさん二人のロードムービー

無教養な用心棒兼運転手のトニーと特権階級の黒人ピアニスト ドクターのチグハグな会話にクスッとさせられ、徐々にお互いの価値観や想いを理解し、かけがえのない存在になっていく模様に心あたたまります。人間同士の隔てている壁の無意味さというメッセージ性の高い作品です

 

 

 

・ウトヤ島7月22日

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カメ止めの37分ワンカットも衝撃でしたが、このウトヤ島は72分!

北欧のノルウェーと言えば福祉の国、平和なイメージです。そのノルウェーにて、2011年7月22日に事件は起きました。

映画は事件発生から終息に要した72分をリアルタイムでワンカットで映像化するという手法をとっています

一人の少女を主人公にして、この混乱の中、彼女は、キャンプ場ではぐれた妹を探していく。

興味深いのは犯人はほとんど映りません。見る側も劇中無我夢中で逃げる人々も犯人がだれなのかわからない。銃声は島なので鳴り響き、どこから撃っているのかわからないので、とにかく逃げるしかない。運悪ければ撃たれてしまう。湖の面した崖を背にしてかくれたり、

森の中で死にそうになっている子をみつけ励まし。絶望的な中にも、親や警察に連絡をとりなんとか生き抜こうと必死になります。ただしセンチメンタルなドラマや、音楽は一切排除。登場人物の心の葛藤と、身体的な反応、心の強さ、優しさなどがダイレクトに伝わってきます・とても生々しく、誰か助けに来てくれないのか?!と叫びたくなりました。

 

 

 

 

・ホテルムンバイ

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2008年のインド・ムンバイ同時多発テロでテロリストに占拠されたタージマハル・パレス・ホテルでの人質脱出劇。

宿泊客を逃がすために、プロとしての誇りをかけてホテルに残ったホテルマンたちに脱帽。

 

 

 

 

・存在のない子どもたち

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思い出すだけで、泣けてくる。見て良かったと心底思った。

多くは語りません←ズルイ

 

 

 

 

・運び屋

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クリント・イーストウッドがヤクの運び屋に。

これ実話なんです。もうそれだけでビックリです。さらにイーストウッドが監督と主演!

 

 

 

 

・テッド・バンディ(年をまたぎました)

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30人以上の女性を惨殺した実在の殺人鬼を描く「テッド・バンディ」

バンディの最も近くにいながら、殺されることのなかった女性リズの視点を通じ、“最悪のシリアルキラー”にまつわる衝撃の真実に迫っていくドキュメンタリータッチの劇映画。実際に残虐な殺人を犯したバンディですが、見る者はヒロインと同じように様々な証拠が挙がってきていてクロだとわかっているのに「彼は無実ではないのか」と「真犯人は別にいるのでは?」と想わさせてしまうのです。知的でウィットに富み、ハンサム。頭でわかっていてもわたしもドロ沼にはまった。女性ならみんな、心ときめいちゃうような「わかる~!」と思うようなシーンだらけでした。だからこそ、観客はヒロインに共感し、理屈ではなく心がバンディにハマっていくんです。実際の事件を調べちゃいました。バンディ役のザック・エフロンがカッコイイ!

 

以上は実話が基になっています!

 

 

 

・ギルティ

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電話からの声と音だけで誘拐事件を解決するという、シンプルながらも予測不可能な展開で注目されたデンマーク製の異色サスペンス。

これはラジオ劇に近いです。登場人物は電話口の声の女と交換手の男。彼らの会話だけで、電話の向こうの女性がどのような状況下におかれているのか

想像しながら物語にのめり込んでいく。だから、見る人によって物語が少しちがうのかもしれません。リメイクがきまっているそうですが、オリジナルのほうを先に見て欲しいわ。

 

 

・イエスタディ

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昨日まで、世界中の誰もが知っていたあのミュージシャン「ビートルズ」

朝起きたら、自分以外の誰も知らない世界になっていたという、独創的な作品。街角の路上ライブから、カフェライブハウス、巨大なスタジアムのライブシーンはとても臨場感があり、物語の中で、はじめてビートルズを聴く人たちと同じように、わたしたちも改めて、「ビートルズ」の名曲に酔いしれました。

さすが、ダニー・ボイル。

 

 

 

・神と共に第一章、第二章

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まったくなんの情報もなく、友だちに映画館に連れて行かれた映画。

アメコミのパクリか、ぐらいの気持ちだった私をどうか神様、お許しください(笑)。

冥界の使い手たちがマトリックス風ロングコートを翻し、Xメン10人分くらいの超能力を使う。

冥界の各シーンの設定も面白く、神様?たちのキャラ立ちが凄いの。VFXをおもいっきり使用したアクションシーも圧巻。

VFXの使い手山崎貴監督はこの作品をみてどうおもっただろう。

面白すぎて、すぐに第二章も見にいきました。

 

 

・アルキメデスの大戦

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山崎貴監督の「アルキメデスの大戦」。日本人なら誰もが知っている戦艦大和の建造をめぐる数学の戦いという本が面白い。

菅田将暉の数式を黒板に書いてプレゼンするシーンが今も脳裏に残っています。ポスターを改めてみるといぶし銀だらけですね。

 

 

・ひとよ

 

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『麻雀放浪記2020』『凪待ち』の余韻が醒めないうちに『ひとよ』が公開となった白石和彌監督。

2019年は白石YEARでよくお会いしました。この映画で田中裕子さんが放つ言葉「自分にとって特別な夜であっても、他の人から見れば特別じゃない。でも自分にとって特別なら、それでいいじゃないの」。原作にもあるそうですが、映画の場面とこの言葉がマッチしていて、わたしには忘れられない言葉になりました。

オピリーナに記事を書きましたね。よかったらどうぞ。https://opi-rina.chunichi.co.jp/matsuoka-cinema/2019/11/15/035290.html

 

 

 

・愛がなんだ

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ちょーめんどくさい人ばっかり出てくるです。フフ

この映画の言葉もドキッとした「逆自意識過剰」な女。愛する人のために頼まれてもいないのに掃除したり、食事を作ったり

その行為に満足する。ああ、昔の私もそうだったと思いながら見ていました。

 

 

 

 

・岬の兄妹

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文句の付けようがないよね。

韓国映画の「悪い男」に似ているかな、と最初は思いましたけど違った。

もっと注目されてもいいのに。「パラサイト半地下の家族」同様に格差社会の現状も描いている。

 

 

 

 

・最初の晩餐

 

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5人家族の父の通夜の「通夜ふるまい」を軸に語られていくヒューマンドラマ

父の死をきっかけに止まっていた家族の時間が動いていく。

子どもの頃にはわからなかった家族のこと。とても家族という存在を愛おしく描いています。

この映画をみて、わたしも亡き父が作ってくれた「肉じゃが」「すき焼き」のことを思い出したり、おじいちゃんと食べたコロッケの味とか、舌の記憶が家族の記憶として残っていて懐かしく思いました。

 

 

 

まだありますが、頭にパッと浮かんだ作品です。

[スノーロワイヤル]、[凪待ち]、[さよならくちびる]、[長いお別れ]、「よこがお」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「旅の終わり、世界のはじまり」「わたしは光をにぎっている」「ブラック校則」「悪の華」とかまだまだある。選べないよね

あとで付け足そうかしら。

 

 

今年は、すでに20本ほど鑑賞しましたが、出だしから良作ばかりで困っちゃう。

アカデミー賞予想もやりたいと思っています。

 

今年も良き作品にあえますよう映画ライフを楽しんでくださいね。

 

映画パーソナリティ

松岡ひとみ