『カメラを止めるな!』上田慎一郎監督の最新作は、ポンコツ役者チームがカルト集団にお芝居で立ち向かう!「スペシャルアクターズ」
10月18日から全国一斉公開となりました。
緊張すると気絶してしまう売れない役者の和人は、超能力ヒーローが活躍する映画が大好きで何度も見直していつも自分を奮い立たせていました。
和人は久しぶりに会った弟から「スペシャル・アクターズ」という演じることならどんなことも引き受ける俳優事務所を紹介されます。
ある非、カルト集団から旅館を守るという仕事が舞い込み、こともあろことか和人は、この中心メンバーに選ばれてしまいます。
売れない役者和人のポンコツなりの活躍をするがその運命はいかに?!
本作は「カメ止」と同じく、オーデションで全国から無名キャストを選び、ワークショップを経て、メンバーを決めて、彼らを当て書きしてストーリーを考えるという手法をとっています。「カメ止め」の場合は、筋書きは元々あったものにキャストをはめていきましたが、
今回は、キャストを決めてから物語を作っていったので、
キャストスタッフの共同作業でできあった作品となります。
二転三転する予測不能な展開と溢れる映画愛、チームで何かを成し遂げようとする大人たちの健闘ぶりは、誰もが共感する物語。
そして、不器用な人たちを応援する監督の愛情が垣間見えます。
主人公に選ばれた大澤和人さんは10年で3本しか(チョイ役)役者の仕事をしたことのない、まさに売れない俳優。リアルと虚実が入り交じり感動のラストへ!
上田監督が脚本、編集、宣伝プロデューサーを兼任。
俳優業の舞台の裏側、兄妹の感動物語、痛快ヒーロー物としても楽しめますよ!
19日土曜日には公開記念舞台挨拶がミッドランドスクエアシネマにて行われました。
登壇者は、音楽を担当した鈴木伸宏さん、上田慎一郎監督、大澤数人さん、河野宏紀さん、津上理奈さん(写真左から)
物語の中心人物である 緊張すると気絶しちゃう売れない役者役の大澤和人さん。
実際の彼も撮影中は緊張で気絶しそうだったというまさに虚実一体となった役どころ。
「チョコレート」を食べると監督から“オッケー”がもらえると言う験担ぎをしていて、
ワンシーンを撮り終えたびに食べて撮影に挑んだとか。
大澤さんの弟役の河野宏紀さんは、スクリーンでみるより菅田将暉風のイケメンさんでした♪
ワークショップの際、持ち時間3分の自己紹介のところ
30秒ほどしかもたなかったという大澤&河野さん
二人で一緒にいるときも会話はなく、盛り上がらなかったけど
心地よい時間だったそうです(笑)
たしかに、河野さんとてもシャイな人でした!
(C)松竹ブロードキャスティング
監督の大好物な不器用人間愛たっぷりで
劇中でみなさんのお人柄の良さが思いっきりでてます。
怪しい宗教団体ムスビルに洗脳されてしまう
旅館女将役の津上理奈さんは、現役OL。
撮影も、宣伝活動も有給休暇で参加したとか。
会社のかたも津上さんのことを応援されているんでしょうね。
音楽を担当した鈴木さんが前説するなど、
監督が俳優をいじりながら進める上田ファミリー全開な舞台挨拶が進行するなか、
突如現れたのは、「カメラを止めるな」の関西弁プロデューサー役で大ブレイク中の
どんぐりさんが乱入!
生どんぐりさん、小さくて可愛い!
大阪で舞台挨拶に参加して解散し、大丸で買い物して、急遽名古屋に来たその経緯を一生懸命はなしてくれたどんぐりさん。
監督から「すみません、尺がないので・・・」とツッコミがはいり
会場を沸かせていました笑
「カメ止め」の時は、“アツアツですか?”と挨拶してましたが
「スペシャルアクターズ」では「や?!」で会場のみなさんと“Call&Response”を提案。
「帰って寝るだけですよね?思い切ってやってください!」と、どんぐりさん(笑)。
「スペシャルアクターズ、やぁー!」
お客様(やぁー!)
全員でずっこける・・
な、なんだこの吉本新喜劇的な舞台挨拶(笑)
撮る前も撮り終えて公開してからも
見る側を楽しませてくれる上田慎一郎監督。
「カメ止め」であれだけの社会現象を起こしたあとの作品です。
監督も相当なプレッシャーがあったとは思います。
しかし、
「自分が作りたい物」「お客様を楽しませたい」「監督も俳優も技術さんも全員で作るという一体感」
これを突き通した監督のクリエーター精神は素晴らしいと思う。
知多半島映画祭で短編映画「TAKE8」を見て以来ずっと応援しています。
自分スタイルをこれからも続けて欲しいです。
ぜひ劇場でご覧ください。
スペシャルアクターズ