5月24日公開「空母いぶき」の名古屋キャンペーン&舞台挨拶が名古屋で開催され、
西島秀俊さん、深川麻衣さん、若松節郎監督が登壇。
私は、15年目に突入した三重テレビ映画専門番組(現ワイドコーナー)で単独インタビュー、そして舞台挨拶の司会を担当♪
西島さんの映画の舞台挨拶は2006年の「好きだ、」からずっと担当させていただいているので、ビックになっていくその姿をステージ下手からいつも拝見させていただいています。日本を代表する俳優になられてもスタッフを大切にしたり声をかけてくださるなど
ほんとに数十年、素顔は変わらない方です。
西島さんは「オズランド」で名古屋にお越しいただきまして、お久しぶりの名古屋です。
https://opi-rina.chunichi.co.jp/matsuoka-cinema/2018/10/26/032270.html (オズランドシネマレポート)
最近は「ダンボ」や「名探偵ピカチュウ」の吹き替えでも大活躍ですね
若松監督は「柘榴坂の仇討ち」以来、深川麻衣さんは初めてお会いしました。
深川さんは朝ドラ「まんぷく」、今泉力哉監督の「愛がなんだ」と話題作の出演作が続いています。
「空前の危機をそれぞれの立場で描く」
「空母いぶき」はかわぐちかいじの人気コミックで、初の映画化。
近未来、もし日本が何者かに占領されてしまったら、どうなってしまうのか。そして私たちはどのように行動するべきなのか。
自衛隊初の航空機搭載型護衛艦“いぶき”を中心に、政治家、マスコミ、民間人とそれぞれの立場の違う人たちが、それぞれの信念を胸に突然襲った未曾有の事態に立ち向かっていきます。
戦争を起こさないための命を賭けた戦闘シーンは常に緊迫状態が続き、息つく暇もありません。
©かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ
戦艦物、戦闘シーンなどにはまったく興味がそそらないという方が多いかもしれません。
でも本作は人間ドラマであり、それぞれの立場で葛藤する姿が描かれていきます。
特に深川麻衣さんが演じている日常のコンビニのシーンこそが私たちの姿。
朝起きて、朝食をとり、テレビをみながら身支度していつもの駅に向かう。
この毎日同じことが繰り返し出来るという平和な生活をおくっているからこそ見て欲しいのです。
また、自衛官というお仕事は、災害時に私たちを何度も助けてくれました。しかし、警察官のように身近にはいないので、
自衛官はいつも何をしているのだろうか。どのような任務をしているのか。わたしにとっては謎でしたが、
この作品をみて、はじめて私たちは(日本)は自衛官によって守られているのだということを実感したのです。
何が起きるかわからない、不安定な現代だからこそ見るべき傑作なのだと思います。
「名古屋最高です!」
数々の取材をうけて、TOHOシネマズ名古屋ベイシティにて先行舞台挨拶上映会へ。
西島秀俊さんが登場すると会場から大きな歓声が上がり会場は熱気に包まれました!
まずは、西島さんのご挨拶。
「こんばんは〜こんばんは〜!!」会場からこんばんは〜〜〜!
「おおおっ!!いつも名古屋の方は温かく迎えてくださりありがとうございます。
深川さんも「こんばんは。名古屋のみなさんの熱狂ぶりが凄くて嬉しいです」
すると横から西島さんが「名古屋って凄いんだよ!」とつっこみ、さらに会場のボルテージはマックスに!
最後は監督の挨拶で、「名古屋のみなさんこんばんは。ギリギリまで楽屋でポップコーン食べていたのに、よくそれだけスラスラ西島くんは話せるね」と笑いをとる監督。
若松監督はどても楽しい方で、ジョークも多く、ちょっとおとぼけな所もチャーミング。今まで監督作骨太ドラマをお撮りになった人とは思えないほど気さくな方です。
「西島さんの嫌いな食べ物」
札幌仙台、福岡、広島大阪、大阪。名古屋で今回の空母いぶきツアーは名古屋が最後。
ほとんど3人ご一緒なのでとにかく仲良しなのです。
西島さんが櫃まぶしが美味しかった!でも「名古屋の人はあんまり食べないそうですね?」
と会場のみなさんに問い掛けると
「食べる〜、大好き〜」
というお答えが。
監督がすかさず「西島君。決めつけちゃ行けないよ」とつっこむをいれると
「おかしいな、僕の知り合いが高校まで名古屋に住んでいて、あまり食べなかったというので・・」
たしかに20年ほど前はそこまで櫃まぶしはメジャーじゃなかったかもですね。しかも高校生なので・・ということで
その話は収まりまして・・(笑)
監督が「ぼくはうなぎが苦手なんです」と激白!
すると西島さんが「名古屋のうなぎはカリッと焼いているので美味しいですよ」と名古屋めし援護!
「あなたは嫌いな物はないんですか?」と監督に聞かれた西島さんが「僕は、あれですよ、あれああれ、臭い果物。。」
会場から「ドリアン!」
「そうそうドリアン!、あとは玉子ののっている・・中華料理でえ〜と・・」
思わず連想ゲームですかとつっこんでしまいましたが
これまた会場からお答えが。
深川さんは、専門学校時代に名古屋の金山に二年すんでいたそうで、
楽屋にあったコンパルのサンドイッチが懐かしいと話してくださいました。
知らず知らずのうちにゲストと客席が一体となった和やかな雰囲気作りはさすが西島さんですね。
「プレッシャーのある役だった」
西島さんに「いぶき艦長秋津という役について」お聞きすると
「大人気の原作でたくさんのファンがいらっしゃるのでほんとにプレッシャーで悩みました」
監督と一緒に秋津というキャラをつくっていき、順撮りだったので秋津に共感して、極限状態で追い詰められていくんです。
その表情は監督からダメ出しがありました。秋津はつねに何を考えているのか分かたなきゃダメなんだよと」
また、プレッシャー出声が出なくなってしまい、共演の佐々木蔵之介さんが心配して
その夜に鍼の先生を予約してくださったんです。他に薬もたくさんいただいて。
その次の日も、「治ったか?」と聞かれ「ハイ」と言ったのですが「でてないじゃないか、何時に薬を呑んだ?」などドクターのように御世話を焼いてくれたというエピソード明かしてくださいました。
©かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ
佐々木さん演じる副長新波との絡みのシーンで、唯一秋津が素顔を見せるシーンがあり、
それがこの映画のテーマである言葉が交わされます!(☆必見シーン)
深川さんのシーンは私たちに一番近いコンビニエンスの店員役。
秋津たちが国籍不明の武装集団と海の上で戦闘をしている同時刻のコンビニは、
クリスマス前で中井貴一さん演じる店長が子ども達への手書きメッセージつきでクリスマスブーツをせっせと作っている。
「原作にはでてこないキャラクターで今回。この役をいただいた時は、ホントに嬉しかったです。中井貴一さんは大大先輩でいらっしゃり、お会いできて光栄でした。ユーモアのある方で。お芝居を引っ張っていただきました。アドリブもたくさんあって、次はどんなボールが投げられるのか楽しみでした」
西島さんの戦闘シーンは、お昼以外はお休みがなかったそうですが、コンビニシーンはシーン毎に休みがあったんですよ」
すると西島さんが「休みあったの?」「ぼくたちはセットから出ることが出来なくて。休憩がなかったんです。しかもカメラマンさんがカメラをおかない。といかく集中度の高い、ピリピリした現場でしたね」
撮影現場のエピソードや監督から見たお二人のお人柄など
少ない時間でしたが盛りだくさんの内容を話していただけたのでお客様も大満足!
そして、お客様の写真タイム〜
コチラの写真は、わたくしのTwitterのフォロワーさんがDMで贈ってくださいました。
プロ並みですね!監督の笑顔がステキ。ありがとうございます♪
ナゴヤ大好きな西島さん。
また深川さんも名古屋に縁があると言うことで。またぜひお越しいただきたいですね。
深川麻衣ちゃんとは現在公開中「愛がなんだ」についても楽屋で少しお話ししました。
本作とはまた違う魅力で、クールな役どころ。こちらもあわせて見てくださいね。
ちなみに、西島さんは吹き替えを担当した「名探偵ピカチュウ」も絶賛公開チュウです。w
最後に、インタビューや舞台挨拶などでいただいたメッセージをまとめてみました。
若松監督
「プロデューサーから話が来たときに。シリアの内戦のニュースをテレビで見ていた。両親を爆撃で亡くした子ども達は大人になって、どのように相手に報復するのだろうか。今残さなければいけない映画だと強く思った」「この映画のタイトルには母という字があります。今日も女性が多いですね。男性にももちろんみてほしいですが、おかあさんに見て欲しい。おかあさんになる人たちにみてほしい。戦闘を描いていますが、この映画はこの日常をおわらせたくない。平和を終わらせたくないというテーマで作っています。将来の為に」
西島さんは演じる前には自衛隊視察、自衛官にもたくさん話をきいたそうです。
「自衛官のかたはどんな任務に就いているのかわからなく。みなさんのお人柄もわからない。そこでたくさんの方に話を聞きました。とても人間的で葛藤を抱えながら現場で模索し、そして責任感も強い。普段見えてこない、自衛官の人となりやどんな任務か理解いて抱けるとおもいます。この映画をみて知って欲しい」「今の平和緒かけがいのなさ、平和の大切さを感じて欲しいです」
深川さんは「映画はいろんなものを見せてくれます。映画の力を強く感じた作品です。普通の日常がいかに恵まれているのか。自衛官が陰で見守ってくれるというのが身近に感じました。」
「空母いぶき」
5月24日金曜日 公開
キノフィルムズ配給
原作:かわぐちかいじ
監督:若松節朗
出演:西島秀俊 佐々木蔵之介 本田翼 小倉久寛 高嶋政宏 玉木宏 市原隼人 深川麻衣 中井貴一 佐藤浩市
©かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ