近年、映画やドラマを切り口にした、観光客誘致やロケツーリズムが話題になっていますね。
私は、名古屋の中区大須生まれの今池育ち。コッテコテの名古屋人です(笑)
父は横浜出身ですから、一応横浜と愛知のハーフですけどね。
地元が盛り上がるのはとても嬉しいことで、映画パーソナリティという職業柄、
舞台が「名古屋」「豊橋」「岐阜」とか、スタッフが東海三県だったりすると
宣伝意欲が倍増します。
先日も、現在開催中no
「やっとかめ文化祭」のまち歩きにて、名古屋のロケ地をわたくしのガイドで巡ってきました。
オアシス21(ビリギャル、さよならドビュッシー)〜名古屋テレビ塔(長い散歩、グランスピアー)〜官公庁街(亜人、藁の楯、ストロベリーナイト)、市役所(三度目の殺人、SP革命偏、謝罪の王様)というコースでした。
愛知は撮影に協力的だ!という映画業界で有名なんです。
古い建物が残っている、道路が広い、人がいい、エキストラが集まりやすい、ご飯が美味しい、東京からも近い、
トップの知事や市長が協力的。
とくに一度使用してくださった方はリピートしていただけるのが嬉しいですね。
撮影はしてくださるものの、ロケ協力としてエンディングロールには登場しますが、
撮影現場がそのまま物語の舞台になっている映画やドラマはすくないため県民は知らないままになっています。
これはもったいない!
自分がエキストラにでたものだけでも紹介しなくちゃ!と思い始め
東海ロケ旅(仮)をシリーズ化することにしました。
映画「亜人」は丸の内官公庁街で撮影。松岡はレポーター役です。
まち歩き参加者のかたも、名古屋ロケ巡りをたのしんでいただけたようです。
来年のやっとかめ文化祭では第二弾もやりたいです!
(やっとかめ文化祭はhttps://yattokame.jp/ 11月18日まで開催中)
愛知県は都市部と豊かな自然が混在し、驚くほど豊富なロケ地を有している愛知県は実写映画がさかんに撮影されています。
この豊かなロケ地をもっと多くの人に知ってもらいたいという気持ちが高まり、
ここ数年では、ロケ地の誘致、撮影時のお手伝いをするフィルムコミッションが各市町で立ち上がりました。
歴史が長いのは名古屋市のなごや・ロケーション・ナビ(公益財団法人名古屋観光コンベンションビューロー内)
豊橋市はシティープロモーション課。
愛知県も数年間に愛知フィルムコミッション協議会(http://aichi-film.jp/about/)、知多の美浜町などでも立ち上がりました。
これからも様々なドラマや映画の撮影地として、盛り上がっていただきたいものです。
愛知県の中でロケ地としてよくつか使われているのが豊橋市。
「みんなエスパーだよ!」「「新宿スワン2」「少女」
こちらは劇場版「みんなエスパーだよ!」の凱旋で豊橋公会堂で上映会と記者会見などが行われたときの写真です。
公会堂の中の応接室。左から園子温監督、染谷将太、池田エライザ、真野恵里菜さん
この歴史ある公会堂も様々なドラマや映画に登場します。
豊橋市シティープロモーション課のみなさんや「ほの国東三河応援団」が、撮影協力をされています。
映画とドラマの街としていまや業界内でも有名なんですよ。
http://www.city.toyohashi.lg.jp/31356.htm
映画、テレビの制作陣はなかなかの無理難題を言われることもありますが、
シティープロモーションアドバイザーの鈴木恵子さんは、絶対断らない、やり遂げるをモットーのされている方なので、制作陣から絶大な信用を得ていらっしゃいます。
そうそう、豊橋名物カレーうどんを発案、普及されたのも、恵子さんです。
豊橋には二つの映画祭があります。
豊橋出身の映画プロデューサー森谷雄さんと豊橋市が2017年に立ち上げた「ええじゃないかとよはし映画祭」は、豊橋出身に映画人を中心に愛知県出身の著名な監督や俳優が集結しとても華やかでかつ、映画愛に満ちた映画祭なのです。わたしも初回から司会やPRなどで携わっています。(来年は3/8〜3/10に開催。)
この映画祭もシティープロモーション課が切り盛りしてくださっています。
さて、先日、といっても6月ですけど(汗)
豊橋で撮影された「陸王」の現場に行ってきました。
ドラマ「陸王」は、直木賞を受賞した」「下町ロケット」につぐ、もの作りに情熱をかけた人々のお話。
老舗の足袋業者「こはぜ屋」が会社の存続を賭けてランニングシューズ「陸王」の開発に挑みます。
主演は役所広司、共演に山﨑健人、竹内涼真、上白石萌音、寺尾聰、ピエール瀧など豪華俳優が集結。
撮影が始まるまでの苦労話を、とてもたのしそうに話してくださる鈴木さんらシティプロモーションのみなさん。
陸王の演出をされたのはTBSきってのヒットメーカー福澤克雄さん。
映画は「私は貝になりたい」「祈りの幕が下りる時」などを監督されています。
こちらは、プロモーションの際にインタビューした時の写真です。
監督、体が大きくて、豪快な方です。溝端さんもとても爽やかな青年でした。
福澤監督と豊橋市はトヨタ自動車創業者 豊田喜一郎さんをモデルにした国産自動車開発に人生をかけたドラマ「リーダーズ」からのお付き合いだそう。
その後もリーダーズ2も撮影しましたが、「豊橋」という地名は物語にはでてこない。
そこで監督は御世話になった「豊橋」に恩返しがしたいと、「陸王」ではなんと物語の鍵となる
マラソン大会のシーンを豊橋で撮影、しかも「豊橋国際マラソン」というタイトルにまで「豊橋」が!
豊橋への“愛”を感じますね。福澤監督にとっての第2の故郷となったそうです。
それにしてもこの撮影、大規模すぎです!
一番の難関は国道一号線の規制だったそう。交通量が半端ないですからね・・
公会堂前でも撮影を敢行。道路の規制が出来る時間にあわせて4時から総勢4000人のエキストラが集まったそうです。
豊橋には路面電車が通っています。
その電車と信号のタイミングを計って欄に扮した役者たちが走ったのです。
おおっ!ここでマラソンの最大の事件が起きた「大事件シーン」はここ広小路商店街で撮影。
シティープロモーションのかたや、愛知県フィルムコミッション協議会のみなさんと談笑している時も
商店街のかたが、興味津々な笑顔で恵子さんに「今日は何のロケハン?」と尋ねていました。
恵子さんが街の様子を見ているだけで、住民の方は「ロケハン」と思うのかも。
これはほんの一部。
ぜひとも愛知ロケーションマップをご覧いただき、DVD化された「陸王」を観た後は、
ぜひとも撮影現場に訪れて欲しいですね。
2018年の夏には、豊橋出身の名優 平田満さん主演のオール豊橋ロケの短編映画「家族マニュアル」が撮影されました。
現場には平田さんの時習館高校時代の同級生、豊橋市佐原光一市長が訪れ豊橋産のシャインマスカットを差し入れて、話題に。
内田英治監督(ダブルミンツ、下衆の愛)がメガホンをとり、プロデューサーはアットムービーの森谷雄さん。
マニュアル通りに生きてきた男が、定年退職直後に癌を宣告され、その後の人生計画をどうするかを描いていく。
クランクアップ間近の病院のシーンに陣中見舞いに行きました。
待合室でチラっと映っているかも!
本作品は来年の「ええじゃないかとよはし映画祭」でお披露目となります。
さて、次回はどの町に「ロケ旅」しようかな。
愛知ロケーションマップ
陸王 -ディレクターズカット版- DVD-BOX 【DVD】
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陸王 (集英社文庫(日本)) [ 池井戸 潤 ]
1,100円
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