映画館のない可児市で市民手作りの映画祭を開こうとはじまったアーラ映画祭
「様々な人が同じ空間で感動を共有できるも催しにしよう」
かれこれ10年近くこのアーラ映画祭の司会をさせていただいています。
今までには、原田眞人監督、奥田瑛二さん、大林宣彦監督、高橋伴明監督、小泉堯史監督、中野量太監督、大森立嗣監督ら著名な映画人が本映画祭にお越しいただきました。
俳優で映画監督の齊藤工さんが、cinéma birdシネマバードhttp://cinemabird.com/concept
を立ち上げたのもおなじ同じ考えですね。
映画館のない町は、映画を観る機会が減ってしまう。
同じ空間で同じ感動を共有するというというすばらしい体験が、身近に映画館のある人より
その機会は少ない。
可児市の映画好き市民のみなさんが、自分たちで映画を選定し、プロの手をほんの少しだけかりて、
でもほとんどみなさんで企画しているという映画愛に満ちた、地元愛に満ちた映画祭なのです。
「カメラを止めるな」が低予算映画なのにあれだけヒットした要因のひとつに、
小さな映画館でだれも誰もが同じような感動を得て、その巧みな演出と脚本、なによりもそのまさかの仕掛けに声を出して笑ったことだと思う。みんなで笑う。劇場を出た後に知らない人とも面白かったですねと感想を言い合う。
ああ、これが本来の映画鑑賞だ!と思いました。
上映しよう!映画館に行こう!なけれなければ映画を上映しよう!
それが「アーラ映画祭」なのです。
http://www.kpac.or.jp/event/detail_869.html
本日9月21日(金)からはじまり24日(月曜日・振休)まで開催しています。
この連休中に見逃した映画やもう一度見たい映画を
スクリーンで鑑賞出来るチャンスです。
明日9月22日(土曜日)は、生田斗真さん主演の「彼らが本気で編むときは」の荻上直子監督が来館し、
ゲストトークを行います。
9月23日(日曜日・祝)に河瀬直美監督作品「光」の上映では、ヒロインの水崎綾女さんが来館し、
18時30分の回の上映後にトークイベントを行いわたくしが司会を担当します。
詳しい時間、場所などは
映画祭公式サイトをご覧ください。
http://www.kpac.or.jp/event/detail_869.html
公開時に水崎さんと「ミリオン座」で舞台挨拶をしました。
その時の模様はこちらです。
https://ameblo.jp/hm11031206/entry-12280369385.html
目力が強く、明るくてハキハキしてとても気持ちのいい女性でした。
またお会いできるのが楽しみです。
(c)2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、Kumie
「光」
第68回カンヌ国際映画祭ある視点部門オープニング作品に選ばれた『あん』の河瀬直美監督と永瀬正敏が、再び組んだ人間ドラマ。
人生に迷いながら生きてきた女性が、視力を失いゆく天才カメラマンとの出会いを通して変化していく様子を描く。視覚障がい者のための「映画の音声ガイド」の制作に従事している美佐子(水崎綾女)は、弱視のカメラマン・雅哉(永瀨正敏)と出会う。雅哉の無愛想な態度に反感を覚える美佐子でしたが、彼が撮影した夕日の写真に感動し、いつかその場所に連れて行って欲しいと頼む。そして、視力を失っていく雅哉の葛藤を間近で見つめるうちに、美佐子の中の何かが変わりはじめていくのでした。共演に「日本のいちばん長い日」の神野三鈴、「るろうに剣心」シリーズの小市慢太郎、「龍三と七人の子分たち」の藤竜也。