ディズニーが世界一有名な“くま”のぬいぐるみ「プーさん」初の実写映画化。
9月14日金曜日から全国ロードショーとなる「プーと大人になった僕」
(C)2018 Disney Enterprises, Inc.
元になった原作はイギリスのの作家A.Aミルンが息子クリストファー・ロビンのために書いた児童文学の短編集「クマのプーさん」。
プーさんは、画家のE.Hシェパードによって、彼の子どもクリストファーが持っていたテディベアをモデルにして描かれました。
そしてウォルトディスニーが、娘を虜にしたこの物語を映画化したいと、1966年に短編映画「プーさんとはちみつ」を完成させたのです。
子どもから大人女子まで夢中にさせるプーさん。あの愛らしいぬいぐるみが実写になるというのはわたしにとって“事件”でした!!
大好きな物語なので、絵本から動く絵、そして実写は興味津々。。。。いやだけどうれしい。という複雑な気持ち。
しか〜し
大人になったクリストファー・ロビンを、大ファンのユアン・マクレガーが演じると聞いた時は!“大事件”となり、
公開が待ち遠しかったです。
まるで絵本のように物語ははじまり、100エーカーの森の仲間達とたのしく遊ぶクリストファー。そして、いよいよ寄宿学校に入ることになり「いつまでも忘れない」と約束した別れの日。クリストファーが大人になるまでを駆け足で見せていく。学校での出来事、恋をして、結婚して、戦争に出征して、結婚して、そして現在。
様々な経験をしたクリストファーはすでに中年になりあれから40年近くの時がたったある日、プーさんが不思議な扉を通ってロンドンのクリストファーに会いに行く。
「行方不明になった森の友だちを探してほしいと」。物語はそこからはじまります。
二人が出会ってからの、プーのゆっくりしたしゃべりと、何かに追われているような早口のクリストファーの温度差が居心地が悪かった。
しかし、それはそれこそが、わたしがクリストファーのように目の前のことばかり気にして、焦って生きているからなんだと思うようになり、
クリストファーに少し心の余裕ができ、笑顔が戻っていくと同時にその違和感はなくなり、そして自分も笑顔で観賞していました。
プーさんの名言は「なんにもしない」「今が一番大事」などたくさんある。そんななにげないプーさんの言葉に心打たれ、焦らず生きることを決意させてくれた映画であります。
食いしん坊なプー、挙動不審なピグレット、いつも元気なティガー、マイペースなイーヨー。
森の仲間達の楽しいやりとりは、疲れた心を元気にさせてくれます。
先日行われたジャパンプレミアには、
なんと!初来日となるユアン・マクレガーが来日。96年の「トレイン・スポッティング」からずっ〜〜〜〜とファンだったので
22年間の片思いの相手が目の前に現れたとき、絶句しました。
最初の一言は「あなたが私の目の前にいるなんて信じられない」でしたw
ユアンは「そんなことはない、ここにるよ」だって〜〜!キャー。
夢のような時間はあっという間でした。この映画は親子の物語でもあるので、共感したか?と聞いてみました。
一緒に来日した娘をチラチラみながら「僕と娘、クリストファーとマデリンの関係とはちょっとちがう。彼は戦争を経験しているからね。あの頃の父親達は子どもと過ごす時間という意識より、子ども達を育てていかなくてはという気持ちが強かったから」というようなことを言っていたような・・
しっかりと目を見て話すユアンの眼力にロックオンされて何を話したかうろおぼえ・・・
テレビではちゃんとオンエアされたのでチェックしなくては!!
そんなユアンと同じようなことを別日に取材した日本語吹き替えを担当した堺雅人さんがおっしゃっていた。
「戦争」というのがキーワードになっていてクリストファーは、ただたんに今を大事にしない、子どもといる時間を大切にしないのではなく
なんとか子ども達い豊かな生活をさせてやりたい、将来幸せにしたいというのが、「目の前のことで精一杯」になっているのだと思う。と話されていました。
戦争を経験した時代設定なので、それは今であったらこのような物語は生まれないかもね、と。
堺さんは、実写映画で声をあてるのは初めてだそうで、いろいろ興味深いことがわかったそうです。
英語をそのままのトーンで日本語にしてしまうとボソボソしゃべっているように聞こえる。抑揚を付けてハッキリ喋ること、でもあまりやりすぎると機械的になるのでそのあたりはとてもむつかったそうです。海外ドラマの吹き替えを聞くと、大げさに聞こえることがたまにありますよね?
そうしないと伝わらないんですって!吹き替えの語尾型があるということもしったとか。
みなさんには、字幕でユアン、吹き替えで堺雅人さんと両方楽しんでいただきたいです!
ちなみに堺さんの幼少期は、クリストファーが森のみんなと遊んだようにアウトドア派でしたか?とお聞きしたら
僕はインドア派。アウトドアはめんどくさそうなので別の人にまかせて・・(笑)
ノンフィクションが好きだったので、歴史上の人物や偉人(エジソン)など好んで読んでいたそうです。
たしかに文学少年って感じがしますね!
ちなみに堺さんは イーヨーがお気に入りだって。
子どもたちはもちろん、
身近にいる大人の男性にも是非見ていただきたい。
いろんな経験をしたひとだからこそ、クリストファーの気持ちがわかるし、
プーさんの言葉もより心に突き刺さると思います。
子ども達は森の仲間達のことをきっと「いつもの自分と一緒」とおもうかも。
純粋な気持ちをいつまでも忘れて欲しくないから、この映画を記憶のどこかにとどめて欲しいと思います。
監督:マーク・フォスター
脚本:ストーリー・アレックス
出演:ユアン・マクレガー ヘイリー・アトウェル
配給:デイズニー
日本語吹き替え版:クリストファー・ロビン役 堺雅人
上映映画館などはこちらの公式サイトご覧ください
https://www.disney.co.jp/movie/pooh-boku.html
おまけ写真
ジャパンプレミアの各局楽しい仲間達