(C)2018「SUNNY」製作委員会
「SUNNY 」強い気持ち・強い愛
この映画ね、すごく好きなんです。
可笑しくて笑い泣き、ほろ苦い記憶が蘇り涙、90年代のヒット曲が流れるとドキドキしてまた涙。でも悲しいシーンはさらっと描き、よくあるお涙ちょうだい映画ではなく、ラストは明るく前向きでその日はずっと笑顔でいられるのです。
高校生中心に世の中がまわっていた90年代。かつて仲良しだった今は40代になった6人の女性達が、一人の仲間の病気をきっかけに20数年ぶりに再会するお話。
同名のオリジナル韓国映画は2012年に大ヒット。こちらは80年代が舞台となります。(こちらも超おすすめ!!)
日本版の舞台である90年代は、“コギャル文化”が真っ盛り。制服にルーズソックスを履き、ラルフのざっくりしたセーターを着てもちろんミニスカート。雑誌「egg」を片手にミジェーンやアルバローサ、ヒステリックグラマーのショッパーでコーディネイト、“写るんです”(使い捨てカメラ)でガシガシ写真をとりまくり、ポケベルもって我が物顔で街を集団で闊歩するコギャル達。この時代を知らない人にはたぶん、なんの話?と思うよね(笑)。
そこはぜひ90年代青春を謳歌した世代の人に聞いてみてほしいでも、きっとすごく盛り上がると思いますよ!
物語は単に昔を回想するだけじゃなく、大人の奈美がかつての学校を訪ねるシーンで20数年前の奈美が転校するシーンに切り替わるなど過去への場面転換もとてもよく考えてあるのです。彼女たちと一緒にタイムスリップするのでより感情が重なっていきます。
過去の曲は全編90年代のヒットソング。安室奈美恵に小澤健二、久保田利伸、trf、PUFFYなど名曲がずらり。しかも90年代音楽シーンを牽引した小室哲哉が劇伴24曲をオリジナルで制作という贅沢さ。名曲揃いなので、楽曲はご存じの方が多いと思います。
時代は変わっても青春時代の女子の微妙な心理や関係性、くだらないことに心底夢中になり、対立、和解を繰り返しそして恋の話に花が咲く!
この世代の女性は、アイディンティティーを一番感じやすい年頃。今もこれからも自分の人生は自分が主役でいてほしいからこそ、この映画を観て欲しい。
主人公の奈美を演じたのが篠原涼子さん
今や妻となり母となり、女優としてもノリに乗っている女性の生き方としても憧れの方です。
そんな彼女の大ヒット曲 小室哲哉プロデュースの「恋しさと せつなさと 心強さと」は1994年ミリオンセラーになり
まさにこの90年代を象徴する曲で、いまでもわたしはカラオケにいくと唄います。振り付きでね!
篠原涼子さんは、なんども「アンフェア」とかご一緒していますが、
変わらぬ美しさと、気さくさと、真摯にインタビューに答えるすがたは今も昔も変わりません。
今回SUNNYの奈美の役についてお話を伺ってきました。
この作品は「モテキ」などの大根仁監督がオリジナル版の「SUNNY」に感銘を受けて日本でリメイクしたいと強い思いがあった作品
篠原さんもオリジナル版がお気に入りだったそうで、こんな作品をやれたらいいなと思っていたので、オファーが来て、台本をよんで深く感動し、演じることが出来たことが幸せな時間でしたと語ってました。
ここからはインタビュー形式でお届けします。
松岡:篠原さんが演じるのは、専業主婦の奈美役です。高校時代に、最強な時代を過ごして、いまは家族に囲まれて落ち着いた生活をしている。同じ世代の女性として奈美さんとしてのリアリティーをどのように構築されましたか?
篠原:奈美は一番平凡、一番幸せな女性。
主婦としての仕事は、毎日のことなのでマンネリ化していて幸せを見失いかけていたと思うんです。
昔の仲間と会うことによって、自分の本当の幸せを見つけることが出来たんじゃないかと思います。
スタッフや友だちというのはすばらしいエネルギーなんだな、そして
人に支えられていると言うことを私自身が感じました。
松岡:奈美の高校時代を演じた広瀬すずさんとの役の擦り合わせみたいなものは、どんな風におこなわれたのでしょうか?
篠原:すずちゃんとは現場で会えました。すずちゃんのパートは先に撮っていたので、奈美がどのような高校時代を過ごしたのかすずちゃんのシーンをみていたので
現代の奈美が作りやすかったですね。
すずちゃんとは作品の話はあまりしていないです。お姉さんのアリスさんとお仕事をしたので、犬を飼っているはなしで「犬」のことばかり話してましたね。
松岡:みんながパワフルだった90年代で思い出すことは?
篠原:わたしは1990年にデビューしたのでそれが、やはり鮮明に憶えてますね。
松岡:当時のハヤリモノだとパンナコッタとかナタデココとか、食いしん坊なわたしはスィーツを思い出します
篠原:(笑)あ〜ありましたね、甘い物があまり好きじゃなくて・・その時代のものはいまも残ってますよね〜
松岡:ラストのダンスシーンは一緒に踊りたくなりました!
篠原:あれは楽しかったです。リハーサルも設けてくださって、みなさん忙しいので高校時代のサニーメンバーと全員で踊るのはみなさん忙しかったので、一回しか練習できなかったです。
大人チームでは何度か練習しました。
全員で踊りっぱなしの二日間、全員分一人ずつ顔のアップがあるので、何度も何度も数え切れないくらい踊りましたね〜
ずっと笑ってないといけないので気が抜けませんでした。若いチームは息切れしてないのに、わたしたちはハァハァ・・(笑)
その差を感じました。
小室哲哉さんについて
松岡:小室さんとご一緒するのはお久しぶりですか?
篠原:少し前には会いましたが、小室さんは私を見出してくれた方なのですが、当時はちゃんと感謝の気持ちを伝えてないようなきがして、今回ご一緒できて良かったです。
今回の音楽は、いあっまでにない小室ワールドだと思いました。
大根監督がおっしゃっていましたが、この企画は小室さんありきだと思います。
松岡:そんな大根さんとのお仕事は如何でしたか?
篠原:16年ぶりなんです。ドラマでご一緒して・・
今回は濃密にお仕事させていただきました。女性の言葉が苦手なので、言葉尻など変えてくださいと言われたのですが、
監督はおんなごころがよくわかっているので、私は変更なく台本通りの台詞回しでした。
凄く穏やかに演出されるので、演じる方も凄くやりやすく、とにかく撮影が早かったですね。
松岡:奈美が家の中で安室ちゃんの曲をかけて、娘の制服を着て踊っているところを娘にみつかって、見つかった!ってお茶目な顔をするところが好きです
篠原:あれね〜真面目な奈美が唯一羽目を外すお茶目なシーンで、私も好きです。監督もこれは絶対外せないからと言われました。
ルーズソックスがもう販売していないので、タオルをまいて洗濯ばさみではさんでソックスみたいにしたんです。
篠原さんとのインタビューは、テンポ良くて私がほしい答えをわかっていて、綺麗にまとめてくださるとてお頭のいい人なのです。
最後には、誰もが青春は過ごしてきたので自分の過去を振り返り楽しかった日々を思い出して欲しい。そしいて若い方には、このような元気な時代があったと言うことを知って欲しいと思います。とメッセージを残してくださいましたよ。
昔の仲間といくのもよし、大人になってからの友だちと行くのもよし、音楽好きもぜひみてくださいね
体が熱くなって、エネルギーをもらい明日から頑張ろーって思える映画ですから。
「SUNNY 強い気持ち 強い愛」 8月31日金曜日より公開
上映劇場はオフィシャルサイトをご覧ください。
オフィシャルサイト
監督・脚本 大根仁
音楽:小室哲哉
出演:篠原涼子 広瀬すず 小池栄子 ともさかりえ 渡辺直美 池田エライザ 山本舞香 野田美桜 三浦春馬 リリー・フランキー 板谷由夏 田辺桃子 冨田望生
配給:東宝
(C)2018「SUNNY」製作委員会