「原作は森見登美彦」

 

星野源さんが声を担当したことでも話題になったアニメーション「夜は短し歩けよ乙女」など、数々のベストセラー作品を持つ森見登美彦さんの「ペンギン・ハイウェイ」が気鋭のアニメーションスタジオ、スタジオコロリドによりアニメーション映画になりました。

郊外の町に住む、小学四年生の早く大人になりたいアオヤマ君は、頭が良くちょっと生意気、毎日発見したことをノートに書き留め常に研究しており“お姉さん”と突如町に現れた“ペンギン”について調べていくうちに、仲間と不思議な冒険をつづけ、ひと夏でちょっぴり成長していく心弾む青春ファンタジー。

 

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「フレッシュな才能が集結」

監督は学生時代に発表した「フミコの告白」で国内外の賞を多数受賞した石田祐康監督。

愛知県知多半島出身ということもあり、絶賛応援中なのです。

劇場版で長編アニメーションは初で、原作モノもはじめて。初めてずくしで石田監督が本作の主人公小学4年生のアオヤマ君の声に起用したのは「バイプレイヤーズ もし6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら」のヒロイン役に抜擢され大注目の北香那。

北さんも声の演技は本作が初めてとなります。

性別も年代も違うアオヤマくんの声を見事に演じた北さんと、若き才能、石田監督にお話を伺ってきました。

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映像化するにあたり、監督は素晴らしい原作にリスペクトしつつ、自分らしさをどう出すかにかなり悩んだという。

2時間にまとめるという尺の問題もあり、行程が進むにつれ、あのシーンも残したい、あの台詞も・・・という苦渋の選択がたくさんあったなか出来る限りの事はやり尽くしましたと、にこり。

北さんは声の演技は初ということですが、中学一年生のころからすごく興味があり、中学三年生では同級生に声優学校に行きたいと話していたそうです。

今回、実写で活躍する中、待望の声の演技のオーデションに挑んだのです。

オーデションはガラスにかこまれたブースの中で、自分の後ろに製作陣がいて、背中に圧を感じながらのオーデションでかなり緊張したそう。

監督曰く、最初は男の子の声がなかなか全面に出なかったけれど、それ以上に彼女に可能性を感じ、見守っていくと

見事に進化を遂げ、この可憐な女の子がよくぞ小4の男の子になってくれたと、おっても満足げに話してくれました。

見事、アオヤマ君の役を手にした、北さん。収録も緊張の連続で、アオヤマくんの研究対象になるお姉さん役の蒼井優さんと対面したときは

“女神さま”がそばにいる!とドキドキしたけれど、その緊張感が伝わったのか、蒼井さんは常に優しい言葉をかけ緊張をほぐしてくださったとか。

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ペンギンのみが、架空の人物(もの)ではないので、かなりペンギンの演出にはこだわったという監督。

ペンギンのヨチヨチ歩きを描きたいとおもったけど、研究をかさねるうちに

陸はスローに行動するペンギンですが、水の中では性格がちがってすごいスピードで泳ぐ。そのシーンは、冒頭に猫に追いかけられたペンギンが川に飛び込んでから

まさに水を得た魚。水を得たペンギンで行きよい良く泳ぐのです。そのスピード感が最後まで持続しているのだと思います。

アオヤマ君を演じた西島秀俊さんは、声を聞くだけでもほんとにかっこいいんです!と北さん。

監督は、どこか悟った仙人のような父親像は、描き手としてもやりがいがあり、とても慎重にお父さんとアオヤマ君のシーンはこだわった部分だそう。

 

アオヤマ君のお父さんは、早く大人になりたい、大人のふりをする彼にちょっとしたピントを与えます。

そのピンポイントのアドバイスは、われわれ大人にもグッとくるというか、参考になりますよ。

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(C)AoiNshio

 

その夜は舞台挨拶にてお二人がミッドランドスクエアシネマのスクリーンに登壇。

舞台袖のところで北さんが、「どきどきしますぅ〜」と可愛いんです!

でも舞台にたつと堂々としたもので、さすが女優さんだなと思いました。

 

監督は地元ということもあり、知多半島美浜海岸の「南知多ビーチランド」の裏に住んでいると実家をばらしてしまうというエピソードドも(笑)

 

舞台挨拶で、北さんに小四の男の子の役作りについて聞いたところ、

ちょうどその収録時に妹が小四だったので、授業参観にいって、妹ではなく同級生の小学四年生の男の子を観察することが出来たそう。

妹さんが小4というなんというタイミングなんでしょう!

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(C)AoiNshio

演じたアオヤマくんは、早く大人になりたくて大人になるまでの日数を数えている子。

そんなアオヤマ君にちなんで、北さんは子どもの頃早く大人になりたかった?と聞いてみると

「子どもの頃から大人になると髪を染めれると思っていたので成りたかったです」と可愛いお答え。

大人になってからといってもまだ20歳ですからね・・・

ちなみに念願の毛染めは無事にされたそうです(笑)

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(C)AoiNshio

監督は、名古屋の秀才が集まる旭丘高校卒業。ということで、きっとガリ勉君だったのかなとおもったのですが、

意外にも裸足で駆け回り、外遊びに夢中で特にハイパーヨーヨーにハマっていたそう。

一心不乱になってひとつのことに夢中になるのはアオヤマくんに似ているのかも。

 

最後のメッセージで北さんは、大切な人をもっと大切に思える作品。

監督は、地元での舞台挨拶は感慨深いですね。夏にぴったりな映画です、たくさんの方に観て欲しいですとコメント。

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会場のみなさんとの記念撮影はとても楽しそうでした!

初々しいお二人に会えて、この作品にであえてわたしも感謝。

 

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そういえば、楽屋にはミッドランドスクエアシネマの方がステキなディスプレイを作ってくれました。

北さんに「スタッフが夜なべしてつくったんですよ」というと、

「夜なべ??」あちゃ〜北さんには通じなかった!!

監督が「ALLですね。」というと北さんも「あ、ALL!すごい!」・・と。

 

ああ、ジェネレーションギャップ(笑)

 

ペンギン。ハイウェイは8月17日金曜日より全国ロードショウです。

夏休みの後半、ペンギンたちに会いに行ってみてね。

そして、ご自身の子どもの頃の夏の思い出に浸ってみてください。

わたしは、空想族だったので、この映画の現実と非現実がまじわる感覚が大好きです。

そしてとにかくペンギンが愛らしいのです!いやされるわ〜〜

ということでわかりにくいですが、わたくしは一応ペンギンをイメージした衣装です。

 

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(C)AoiNshio

 

映画『ペンギン・ハイウェイ』

© 2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会

2018年8月17日(金)より全国で公開!

監督:石田祐康

原作:森見登美彦「ペンギン・ハイウェイ」(角川文庫刊)

出演:北香那、蒼井優、釘宮理恵、潘めぐみ、福井美樹、能登麻美子、久野美咲、西島秀俊、竹中直人

キャラクターデザイン:新井陽次郎 脚本:上田 誠(ヨーロッパ企画)

音楽:阿部海太郎 制作:スタジオコロリド

配給:東宝映像事業部

http://penguin-highway.com