2019年もあっという間にもう2月です。

2月は春休み前で、大人女性にお勧めの映画が続々と公開されます。

次回は、稲垣吾郎主演「半世界」インタビューをお送りします。

 

さて、まずは2月2日土曜日にシネマスコーレにて名古屋先行公開する(2月16日から全国順次公開)

「デッドエンドの思い出」。

 

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(C)2018「Memories of a Dead End」 FILM Partners

原作は大人気作家吉本ばななさんの同名小説。

吉本さんの小説は、国内はもちろん、翻訳されて海外でも高い人気を誇り、世界中の読者を魅了しています。

自らが最高傑作と語る「デッドエンドの思い出」がいよいよ映画化。

今までに映画化された「キッチン」「アルゼンチンばばあ」などがあります。

どれも身近で起きている、まるで自分の話か友人のことのように思える作品で、とても印象に残っています。

本作も、誰もが一度は経験したような失恋だったり、人生の岐路に迷ったり、次なるステップへの道までのお話なのです。

 

30歳を目前としたごく普通の日々を送っていた韓国人女性のユミは仕事で名古屋に行ってしまった婚約者との未来が気になり、突然会いに行くと彼のアパートには見知らぬ女性がいたのです。婚約者の裏切りに絶望し、あてもなく歩いているとたどり着いたところは名古屋駅近くの「エンドポイント」というゲストハウスを兼ねた古民家カフェでした。オーナーの西山は優しくユミに接し、おせっかいな常連客たちによって傷ついたユミの心は少しづつ癒されていきます。

 

主人公のユミに扮するのは少女時代のスヨンさん、

そして、彼女に寄り添うカフェのオーナー役にBOYS AND MENの田中俊介さん。

日韓合作となる本作で長編デビューを飾ったのはチェ・ヒョンヨン監督。

学生時代に日本文学と映画学をダブル専攻し、2010年に円頓寺商店街を舞台にした短編映画「お箸の行進曲」を監督している親日家。名古屋での撮影は二回目となり、今回も円頓寺商店街をはじめ、お気に入りの名古屋の風景をカメラに収めています。

 

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(円頓寺商店)(C)2018「Memories of a Dead End」 FILM Partners

先日のインタビューでスヨンさん、田中俊介さん、監督に愛知県のロケの思い出をお聞きしました。

 

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スヨンさんは、個人的な旅行でも来名するくらいで、今回の名古屋で過ごした時間は特別だったそう。

ただ、撮影がタイトだったため、名古屋観光&名古屋めしを堪能する時間はなかったのが残念でしたが、田中くんが毎日、ひたすら名古屋名物をさしいれたお陰でいろいろ食べれたとうれしそうに話してくださいました。

 

田中さんは、生まれ育った場所で映画を撮影できたのがうれしい。レポートしたりスチール撮影したりライブとかはありますが、ここまでガッツリ愛知県の映画撮影はないですから!

 

スヨンさんと監督は日本語がペラペラ!

 

今回は日韓合同ということで韓国スタッフも多く現場に伺ったときも韓国語が飛び交っていました。

そんな状況でコミュニケーションはどのようにしていたのか田中さんにお聞きしてみました、

「韓国語がメインだったので、撮影監督がなにをいっているのかわからない。日本語が話せる監督とスヨンのおかげでひとりぼっちにならずにすみました(笑)

監督はスヨンさんとコミュニケーションをたくさん撮って欲しいと言われました。現場で話すタイプではないけれど、映画のストーリーのユミと西山の関係は、二人にリンクする。知らない街に来て、そこにいる人たちにであってぬくもりを感じ、強くなって帰っていくじゃないですか。

ゆみが西山から与えていく状況と同じなので、ずっとコミュニケーションをとっていたんです。こんなにコミュニケーションをとったのは初めてです。

 

印象に残っているロケ先は?

 

スヨンさんはモリコロパーク桜のシーン。こちらはポスターにもなっていますね。

 

「どれも印象にのこっていますが、特に桜は凄く綺麗でビックリしました。桜はみたことありますが、桜道を歩く機会がなかったのでたのしめました。」

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(C)2018「Memories of a Dead End」 FILM Partners

ふたりがピクニックをするシーンは見事な桜が咲いています

そして俊介さんは

「俳優として、演技して印象的だった場所は久屋大通公園。ここはとても美しい場所だと改めて思った。

あ、僕は出てないんですけどね!(笑)

豊かな自然があってテレビ塔があって映画として観てみると名古屋ってホントにいいところがたくさんある!スクリーンの中に収まっている美しいシーンが映画の中で観れますよ」と、

名古屋ロケがとてもたのしめたようです。

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(名古屋テレビ塔)(C)2018「Memories of a Dead End」 FILM Partners

 

愛知県は撮影しやすい

 

監督は、以前短編映画を名古屋で撮影しているため、その時にかなり名古屋をリサーチしたそうです。

 

「円頓寺とテレビ塔、オアシス21は最初から撮りたかった。

東京ではない名古屋という雰囲気をスクリーンに収めたかったんです。

名古屋とわかる物を消して、東京にするとかは考えられなかった。

今回名古屋で撮影というのを押し出せたのはよかったとおもいます。

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(若松海水浴場)(C)2018「Memories of a Dead End」 FILM Partners

 

「ユミと元彼がデートするシーンで若松海水浴がすごくよかった。

寂しいかんじがするけどそこがいい。本当は違う海水浴場でしたが、通っていくときに見つけました。」

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(納屋橋)(C)2018「Memories of a Dead End」 FILM Partners

「あとは納屋橋のシーンです、ユミが黄昏れるところ。朝6時に散歩して見つけイメージにぴったりだ!と思いました。

名古屋は橋がいっぱいあるので、一人でたくさんの橋をみた。

もう撮影地はきまっていたのですが、納屋橋をみつけてすぐに撮影監督にカカオでメールして、現場に来てもらったんです。

写真を制作部に見せたらオッケーになったんです。」

 

この納屋橋のシーンはとても素敵なので、私は試写室があるのでほとんど毎日通っているのですが、

この場所がこんなに素敵に映画のなかで映っているのがとてもよかった。

 

さらに監督は、納屋橋が架かっている川沿いについて、

「日本でこんな風景があるなんて!ヨーロッパでしかみたことないくらい味のある場所です」

 

「自分で見つけた場所があるので、今度つかうので今は言わない。

合作じゃなくても名古屋でまた撮影したいと思います。」

 

かなり愛知県が気に入ってくださったようですね。

無理かなとおもっていても、愛知県フィルムコミッション協議会、名古屋のなごやロケーション・ナビさん、

制作のお手伝いをしてくれた地域の人々がほぼ撮影OKにしてくれたことをとても喜んでいました。

 

住んでいて当たり前にあるところが、さらに魅力を見つけた映画でもあります。

 

映画をみていただき、物語の主人公になった気分で、

ロケ巡りをして観ては如何でしょうか?

 

 

舞台となったカフェ「エンドポイント」は週末限定でオープンしています。スヨンが食べた「味噌トースト」も美味しいですよ!

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©️「Memories of a Dead End」 FILM Partners

カフェ・エンドポイント
住所:名古屋市中村区名駅南2-3-10
営業時間:11時~17時
※1月6日以降の営業日・営業時間については、公式インスタグラムExternal link・公式FacebookExternal linkでご確認ください。

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ロケ地情報はこちら

▼ロケ地の情報はこちら⇒ロケ地マップExternal link

また、名古屋市内3カ所(名古屋駅・金山・オアシス21)の観光案内所では、ロケ地マップを配布しています。
観光案内所の詳細はこちら

※名古屋テレビ塔は、2019年1月7日~2020年7月まで耐震工事のため、休館です。また、久屋大通公園(北エリア・テレビ塔エリア)では、2019年1月7日~2020年6月30日まで公園整備工事が行われます。

 

2019年2月2日(土)に名古屋市のシネマスコーレで先行公開され、2月16日(土)より新宿武蔵野館ほか全国で順次公開されます。

シネマスコーレ
2019年2月2日(土)より先行公開
住所:名古屋市中村区椿町8-12 アートビル1F
交通:JR「名古屋」駅、太閤口通口より西へ徒歩2分
詳しくはこちら⇒シネマスコーレExternal link

新宿武蔵野館
2019年2月16日(土)より公開
住所:東京都新宿区新宿3-27-10 武蔵野ビル3F
交通:JR「新宿」駅中央東口より徒歩2分/東京メトロ「新宿三丁目」駅A5出口より徒歩3分
詳しくはこちら⇒新宿武蔵野館External link

『デッドエンドの思い出』は、小説、映画、ロケ地巡りと何度も楽しめる作品です。映画の世界を体感できる名古屋に、ぜひお越しください。

▼映画公式サイトはこちら⇒デッドエンドの思い出External link