今年もやってきました、若手映画作家育成プロジェクト 2019 ndjc

今年で14年目となったこのプロジェクトは、映画産業振興機構が実施運営し、映画監督の人材育成事業なのです。

1年通しての事業は、応募からはじまり、ワークショップを経て、今年は3人の監督が選ばれ

各プロダクションの元で短編映画を製作します。

今年の2月14日に講評会があり、その後は完成披露試写会、数日間は東京でトークショー付き上映、

名古屋〜大阪と劇場公開をしてたくさんの方に若き才能が製作した作品をご覧いただきます。

 

企画製作から、宣伝活動まで商業映画と同じ経験をしていただくと言うことです。

 

名古屋の上映館は3年前からミッドランドスクエアシネマにご協力をいただき

今年は3月7日に、監督たちの舞台挨拶が行われました。

毎年司会を担当しています。

 

企画の意図やプロの映画製作陣との思い出や

苦労した点、35mmフィルム使用について語るトークセッション!

 

皆さんの話を聞くのがいつもとても楽しみなのです。

 

 

今年は、3本の映画でそれぞれまったく違うテイストの作品が揃いました。

 

「あなたみたいに、なりたくない」川崎僚監督

「セルヴォ」島田欣征監督

「魚座どうし」山中瑤子監督

残念ながら山中監督は体調不良のため

 

今回は島田監督と川崎監督の登壇となりました。

 

お二人だったのでたっぷり30分!お客様からの質疑応答もありで楽しいひとときでしたよ。

川崎監督は、シナリオライターとして活躍し自主映画は数本監督されています。

とてもおしゃべりがうまく、わかりやすい。さすがシナリオラーター!

プロの製作陣との仕事の印象は「スタッフの人数が多い!」(笑)

自主はスタッフとキャストが兼任したりしますしね。驚いたことでしょう。

 

20代後半になると世間一般の女性は「結婚」の二文字が気になる。

会社勤めをしていると、まわりからも「そろそろいい人いないの?」という声がアチコチから聞こえてきます。

主人公の恵もその一人。28歳というと転職したり、海外留学したり女性にとってはターニングポイントなのかな。

30歳までになんとかしなきゃ!って思う人多いね。

私は、29歳で結婚しました。滑り込みセーフだねといわれたけど、まったくそれは思わなかったかな。

いろんな生き方があるということを恵が42歳の独身先輩を通して学んでいく、成長物語でもあります。

同世代の方は是非見ていただきたい。

 

島田監督は、CGやVFXがお得意で、PVなどの短い映像は何本も制作しています。

今回はSFサスペンス←でよかったかな?

ファーストカットのMR検査の映像がなんとも「2001年宇宙の旅」っぽくて

この後何が起きるのかわくわくさせてくれる。

主人公がある事件に巻き込まれ、自分に何が起きているのかわからないまま物語が進行していく

ので、主人公と共に見る側も現状を把握していきます。

 

島田さんは、いままで脚本というものを作ったことがないとのこと。今回は脚本作りに苦労したそうです。

35mmフィルム使用については、800フィート余ったことを悔やんでいるようでした。

800フィートだと時間にするとどのくらいなのか私には検討がつかず、

お聞きしたら、島田監督は計算が苦手のようで「あれ?計算できない、あれれ」と、わちゃわちゃして面白かった。

 

10分くらいだそうです。

逆にあまりが少なかったという川崎監督でした。

 

 

思い出話や経験など語っていたら30分なんてあっという間です。

もっと掘り下げて聞きたかったな〜

 

次回は、商業映画の長編公開の舞台挨拶で会いましょうと、固い約束をして彼女達は名古屋を後にしました。

 

すでに来年度も動き始めています。

 

プロの制作チームと映画を製作するチャンス。

チャレンジしてみたい方はぜひ!まもなく募集が始まりますよ。

 

 

若手映画作家育成プロジェクト

 

東海地方は12日(木曜日)までミッドランドスクエアシネマにて公開中です。

その歩は大阪で13日から19日(木)までシネ・リーブル梅田で公開