年の瀬ですね。

如何お過ごしですか?

2019年は早送りに時が進んだ年でした。

 

2月のさぬき映画祭からはじまり、とよはし映画祭、熊本復興映画祭と映画祭=旅行にでかけ、

毎日試写室に通い、インタビューと執筆に追われ、舞台挨拶などあっという間に秋の映画祭Season。

あいち国際女性映画祭、知多半島映画祭、東京国際映画祭と続く。

 

その間に、時代が平和から令和へ。

 

令和になった時はなぜか、実感があまりなかったけれど、年末になって

それを感じた。

その時にすこし体に異常を感じました。

どこも悪くないんですよ。精神的な部分です。

たぶん、親の介護をしていることも大きく影響しています。

 

世の中が5倍速で進んで行く気がして、自分だけ取り残されるのではないかという恐怖に陥って眠れなかった。

目の前で世の中が早送り映像のようにくるくるまわっていくんです。

 

映画司会としてスカウトされてから27年たちました。

歳を重ねるごとにプレッシャーに押しつぶされそうになり、一時は軽いパニック症になったりもした。

「失敗したっていいじゃない」「なんとかなる」と友人に言われ、開き直ったらいい感じになった。

 

映画の司会者(コメンテーター)襟川クロさんに憧れこの仕事に就き、映画会社のみなさんのおかげで

名古屋初の映画専門司会者となったわけです。

 

その後、伊藤さとりという映画パーソナリティに出会い、彼女の仕事はまさに自分がやりたいことだった。

彼女の仕事ぶりをみて、東京に進出することも考えたけど

その頃は勝手に名古屋の映画業界を私が盛り上げるんだと張り切っていたので、名古屋で頑張ろうと決めた。

(「アリータ」ジャパンプレミアにて)

 

 

彼女は芯がしっかりしている。自分がやりたいことに対してまったくぶれていない。

その点わたしは、地に足がついていなくて映画一本と決めた途端に、candleアーティストも目指そうとしたり(笑)

 

こないだは、占い師になろかとも考えた。

何してるんでしょうね。

 

そんな中、またしても闇のループにはまってしまい、

12月の上旬にさとりちゃんに2時間ほど話をきいてもらった。

通称「さとり塾」(笑)

 

「松岡さん、自分のこと好き?」「自分と向き合っている?」

「松岡さんは一人しか居ないんだよ」

 

その後、彼女と別れスターウォーズイベントのインタビュアーの仕事を終えた新幹線の中で

さとりちゃんの言葉が頭の中で繰り返された。

 

その時は、まだ「スターウォーズスカイウォーカーの夜明け」を鑑賞していなかったので、

一週間ほどもやもやが続いた。

そして、SW前夜祭の前日に鑑賞しその答えが出たのです。

 

スターウォーズのキャラクターレイが、フォースを覚醒し自分が何者なのかと悩んでいたけれど

結果、何者でだれの子なんて関係なく自分は「レイ」であって自分の道を進んでいく。

 

ああ、これだ!

さとり塾の答えですよ。

 

自分は何がやりたいのか見えてきた。

 

12月は映画の仕事がすくなったので、考える余裕も出来て

まず断捨離をはじめた。

部屋のレイアウトをかえたり、自分がかつてやりたかったことを企画してみたり。

 

そして、「37サーティセカンズ」という障害をもつ女の子が、狭い世界から自力で外の世界への扉をたたくという

映画に出会いました。

「ブラック校則」という映画も「風の電話」「MANRIKKI」も今のわたしにはピッタリだった。

そして、離婚は考えていないけどネットフィリックスオリジナルストーリー「マリッジストーリー」も。

 

自分の短所と長所を書き出して、死ぬまでにやりたいことも書いてみた。

いいじゃん!私、イケてる人生じゃん!(笑)

 

「私は私でよかった」ということを

この歳になって気づかせてくれた映画と友人たちに感謝。

 

今年も、この拙い文章のブログを読んでいただきありがとうございました。

来年もよろしくお願いします。

 

 

映画パーソナリティ 松岡ひとみ