9月20日から公開の「狼煙が呼ぶ」

24日に伏見ミリオン座に豊田利晃監督が来館し、トークショーとサイン会を行いました。

昨年の今頃、監督の「泣き虫しょったんの奇跡」の舞台挨拶がありましたね。

懐かしい!

泣き虫しょったんの奇跡 舞台挨拶レポート (オピリーナ)

 

1年ぶりの再会です。

ちなみしょったんの奇跡のDVDはこの秋発売されるそうですよ。

まだ見ていない方はぜひごらんくださいね。

 

 

トークショーは、

本編上映後に監督が登壇し、本作の企画から、完成までの経緯を熱く語ってくださいました。

 

拳銃不法所持で逮捕された時の状況、そしてその拳銃はさびついていて祖父の形見で家族の大切な思い出の品だったこと。

逮捕されたときは、こぞって大々的に報道をしたマスコミが

後に誤解が解けて釈放されたのにそれを報道しないという矛盾。

 

ネットでも酷い中傷がかかれていました。

なぜ、やりっぱなしなんだろうと私も思いました。

 

記者会見を行うという話もあったそうですが、監督は“映画監督だから映画で”とこの短編を制作することになったそうです。

 

 

繋がりのある俳優たちが出演してくれたけれど、このような事件ということもあり

俳優達は、事務所の反対を振り切って出てくれた人もいるという。

スタッフたちも監督の想いに賛同して集まってくれて、3日間で撮影を行ったそう。

 

 

完成した映画をまずはライブハウスで上映。

映画界では通常、完成して、関係者の試写がなんどか行われ、宣伝活動をしてやっと世の中に出ます。

その段階を踏まず

監督は、まず先にお客様に見ていただきたいというのが監督の想いだったそうです。

 

公開は異例の早さで、しかも全国一斉ミニシアターロードショー&短編公開という映画史上初!

ご自身で伏見ミリオン座や他の全国のミニシアターに話をしたそうですが、

それを受け入れたミニシアターの心意気も素晴らしいと思います。

 

古い体制をだれかが変えていかなくてはいけないし、

なんでも自粛じゃ、まったく前にすすまない。

 

全編、台詞なしで爆音の和楽器が奏でる音楽が言葉以上に監督の想いを届けていると思います。

その音楽を担当しているのが「切腹ピストルズ」。

名前の由来はセックスピストルズからだそうですが、楽器は和楽器なので和楽器パンクというジャンルのなるのかな?

わたしもはじめてしりました。

 

全国にメンバーが散らばっているそうで、ボスは茨城在住。

みなさん日常から野良着で農作業をおこなったり、もの作りをしているそうです。

伏見ミリオン座限定の大がま口を制作したのはメンバーの名古屋在住の裕太さん。

20日初日に鑑賞した際に速攻買いました!

 

これです!

 

トークショーにも平太鼓を叩きながら登場し、監督につっこまれながら撮影時の思い出を語ってくださいました。

とても緊張している様子で、「僕らのようなじゃがいも集団が映画でてるってビックリした」、「映画の撮影はみんなはじめてで無口になってしまった」など、撮影時をふりかえっていました。

素朴なお兄ちゃんという印象(笑)

彼が劇中に流れるあのカッコイイ音楽を奏でるという、そのギャップもいいですね。

 

 

最後に監督は、「僕は映画を作り、彼らは音楽をやる。自分は何者なのか、日々狼煙を上げています。

自分の狼煙のようなものをあげて、目の前の(矛盾や不条理に対して)システムを変えて欲しいです。」とメッセージを残しました。

 

この言葉で、いま、自分のかかえている悶々とした気持ちがすこし晴れたような気がする。

 

ありがとうございます!

 

 

「狼煙が呼ぶ」は9月27日までの限定公開です。

ぜひともお近くのミニシアターでご覧ください。

16分なので、

あっという間。でも2時間の映画をみたような充実感がありますよ!

 

 

 

 

伏見ミリオン座

 

 

狼煙が呼ぶ