ハルナと山田がやってきた。


2月12日はリバーズ・エッジ先行上映舞台挨拶。

二階堂ふみさん、吉沢亮さん

そして監督。

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9日から11日までさぬき映画祭にて、

行定勲監督と一緒だったから

四日間同じ動きだったことになる笑

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1993年から1994年に雑誌「CUTiE」に連載されていた岡崎京子の代表作リバーズエッジ。若者達のどうしようもない欲望と孤独、生きることにもがく姿を鮮烈に描き出し、今もなお青春映画の金字塔として熱狂的な支持をあつめている漫画なのです。



20年以上の時をこえて映画化。リバーズ・エッジをわたしが読んだのは、岡崎京子を崇拝するフリーアナウンサー深谷里奈からのすすめで、大人になって、そうね、随分たってからです。


どんな映画よりも漫画よりも、その時代16,17歳の実体感のなさを描いていて、

復刻版を買ってからも何度よみかえした。

青春時代の自分をおもいだし、ひりひりしてます。

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大人になると感じなくなることも

あの時代はまともにうけていたこと、妙に孤独感をかんじていたなぁとか。

いまもたまに川の淵っこに流されそうにはなるけどね。

 

昔って、必死に泳いでなんとか真ん中にいこうとした。

いまは、

泳ぐより助けを待つ。

ずるくなってる。



この映画化には長い道のりがあります。

主人公の高校生ハルナ役は二階堂ふみさん。現在22歳の彼女が主人公と同じ年の16,7歳の時にこの漫画を読み、その半年後に役のオファーを受けたものの、映画の企画がなくなってしまいます。二階堂ふみさんはこのハルナを役を演じたくて、映画化してくれる監督を探し続けたそうです。20歳になって、高校生ハルナの気持ちから遠ざかってしまう、大人になる前にとかこの役を演じたいと必死になっていたときに、行定勲監督に出会い、映画化してほしいと哀願したところからスタートしています。



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今年もさぬき映画祭でご一緒した

映画評論家、ミルクマン斎藤さんによれば、

ふみちゃんは、

22歳で結果的にはできてよかった、17歳を振り返ることができ、少し俯瞰で10代を見ることが出来たと。語っていたそう。


先日、先行上映会舞台挨拶では

行定勲監督、二階堂ふみさん、吉沢亮さんの

この作品に対する想いが聞けてよかった。


 

原作を実に忠実に映像化していますが、注目して欲しいのは、

物語の途中でインタビューカットがはいるという画期的な演出をしています。たとえば、ハルナを演じている二階堂ふみにハルナとして、監督がインタビューをしているのです。


すると彼女たちは役のキャラクターになりきって、話し始めます。

舞台挨拶では、このインタビューシーンのことをはなしてくれた。

 

今の(高校生)感情を話すのですが、ときおり監督が「生きていて楽しい?」など深い部分をえぐらないと答えられない質問をぶつけたりするので、自分自身の考えなのか、演じているからでてくるのか、自分と役が交じってしまったと、お二人。


しかし、原作にはないインタビューカットのおかげで役と共存できたとも語っていましたね。このシーンはベースはあれどほとんどアドリブだそうです。

 

どの時代でも16歳は16歳。誰もが経験した普遍的なテーマを、極力台詞をおさえてあふれ出る感情をえぐり出していくとても映画的な作品です。


監督がね、


心の感情まで、説明する映画がおおすぎる!

そんなんじゃ映画じゃないんだよと、

今の映画界にも喝をいれた。


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2月16日金曜日に公開となります。

リバーズ・エッジはベルリン国際映画祭のパノラマ部門でオープニング上映されます。


*ベルリン国際映画祭の様子は、小川プロデューサーのインスタで。

すごい熱気です!

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●映画情報
映画『リバーズ・エッジ』
2月16日(金)よりTOHOシネマズ 新宿ほか全国ロードショー
出演:二階堂ふみ 吉沢亮 上杉柊平 SUMIRE 土居志央梨 森川葵
監督:行定 勲
原作:岡崎京子(『リバーズ・エッジ』宝島社)
脚本:瀬戸山 美咲
音楽:世武 裕子
主題歌:“アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)” 小沢健二(ユニバーサル ミュージック)/作詞・作曲:小沢健二
製作:「リバーズ・エッジ」製作委員会
企画協力:宝島社
制作プロダクション:ザフール
配給:キノフィルムズ/木下グループ
映倫区分:R15+
©2018「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社