新作映画ブレードランナー2049

 

 

待ちに待ったブレードランナーを鑑賞してきました。

映画を観たというより2049年近未来に行ってきたくらいの衝撃。

それは82年に前作ブレードランナーを見た時と同じ感覚でした。

2時間43分はあっという間で、私にとっては、それは幸せな時間でした。

30年経過した設定なので前作とは風景は変わっていますが、ロサンゼルスの街の上空をスピナーが飛行し、眼球のアップが!(涙)

前作音楽を担当したヴァンゲリスのDNAをしっかり受け継いだヨハン・ヨハンソン&ハンスジマーの音楽が響きわたるるる!!

 

今回は、レプリカントを解任するブレードランナー“K”がレプリカントの古い白骨を発見したところから物語がはじまります。

Kを演じるライアン・ゴズリングがある事件をきっかけに決して踏み込んではいけない領域に踏み込みその秘密を暴く鍵となる男に辿り着く。それが、ハリソン・フォード演じるデッカード。彼とレイチェルのその後はどうなったのか。35年間も待たされたわけですから、前のめりで見入ってしまいましたわ。

 

 

本作でリドリーは製作総指揮にまわり監督は「メッセージ」のドゥニ=ヴィルヌーヴ。彼の「灼熱の魂」「プリズナーズ」は大好きな作品です。

彼は自他認めるブレランオタク。

Kがデッカードを捜索する際に、前作で二人を見逃した彼の元同僚折り紙好きの警察官のガフが登場。かなりオッサンになっていましたけど。

ある動物のを折ってKに見せるのですが、その動物は前作の「ユニコーン」ではなかったけど、この動物もかなり深い意味のあるものです。

オタクファン心をくすぐるわぁ

 

ブレランの楽しみのひとつである、へんてこな日本語。

ネオンサインに日本語看板や機械が日本語を喋りますよ。

 

今回緊迫した中にオアシスのような時間を与えてくれるのが、Kの恋人でVRのジョイちゃん。日本の萌え系アニメにでてきそう。若奥様風、チャイナ服、モデル風な変幻自在に衣装を替え、可愛さとけなげさでKに尽くしまくる、男性にとっては理想の女性。彼女の行動が切ない・・。

 

 

今回楽しみにしていたひとつはデッカードのもつ銃ブラスター。

映画『ブレードランナー』の現場を取材した唯一の日本人映画ジャーナリスト中子真治さん(下呂在住)が当時ブラスターのレプリカを作り自身の現具店名をつけたものが、「留之助ブラスター」。なんとこれが今回の映画で実際に使われることになったのです。リドリーもドゥニも認めたレプリカが本物に!

中子さんは、現在日本で最もユニークなアートトイとプロップ・レプリカの企画・製造・販売を手がける玩具店の店主であります。

http://www.movieplus.jp/tomebla/

 

 

 

 

ちなみにこの眼球アップのオープニングは映画「亜人」もそう。これは「ブレラン」のオマージュに違いないと思っておりました。レプリカントと亜人は似ているところがあるし、作品から得るメッセージも同じにわたしは感じました。

原作者もブレードランナーの影響は少なからずあるのではないかと思います。

 

 

宇宙への移住が始まった近未来、人間は人間そっくりなレプリカントを奴隷として扱い過酷な労働を強いていました。自由を求めるレプリカントたちを処分する時に湧き起こる疑問「人間らしさとは何か?」。

本作でも同様にこの深いテーマに考えさせられます。

 

本作は30年後のお話。

ということは30年間が気になりますよね。

今回3本の短編映画がオフィシャルに製作されています。

アニメーションは渡辺信一郎が担当し、他の二本はリドリー・スコットの息子ルーク・スコット監督が担当。2036年と2049の前日譚が描

アニメーションは日本アニメ界のレジェント級が集結!!

https://www.youtube.com/watch?v=MKFREpMeao0

 

ブレードランナー2049を見る前にはぜひ予習をしましょう。

まさか前作を見ていないのに観る人はいないですよね?!

ミッドランドスクエアシネマにて、「ブレードランナーファイナルカット版」が公開中です。

そして2049を観た後(観る前)に上記した空白の30年間がYouTubeで公開されていますのでこちらも見てくださいね。

 

長文、おつきあいありがとうございました。