~From.裕~ -14ページ目

おめでとう(*^▽^)/





今日は誕生日ケーキ

ちょっと…だいぶイメージは違い過ぎるけど

生まれて来てくれてありがとう
俳優サンになってくれて
ありがとうドキドキ

素敵な一年になってほしいな

あらためて
誕生日おめでとう

遠い空の下より
想いを込めて……ドキドキ

つづき…長くなったm(__)m結局何?ですが…貴金属買い取り訪問には要注意です

着慣れたスーツ。
作り慣れた営業スマイル。
少女はどっぷり後悔に落ち込み戸惑ってた。
そして見透かすように話し出した。
『使わなくなった貴金属はありませんかね』
貴金属?
つまりは、宝石って事だよな…
指輪とかネックレス…
我が家には縁が無いから、なんだ断ればいいんだ。
ちょっとホッとした少女の光りをバッサリ
『ビアスあるでしょ…飽きちゃったのないかな?』
ピアスの穴…見つけられた!
『おもちゃみたいなのでも良いよ。そうだ、時計とかしないのかな?』
『おもゃみたいな物で良いなら…
時計ならあるけど…何処にあるか…』
言わなくても良いのに、つい口走ってしまった。
もう遅い!
ごまかすなど到底ムリ、ここぞとばかりに断る隙を与えず
『そう。じゃあまた来るから…探しておいてくれるかな』
勝ち伏せたという笑と、必ず来るよという威圧感を擦り込み玄関を出て行った。

まだ春休み中の妹は外出。
両親は勿論、仕事中。
相談する人も無く頭の中真っ白で動機が…
それでも身体はしまい込んだ時計を探していた。

30分位経っただろうか。
また嫌な音が…そして
ポワンが大型犬だったなら庭に繋いでおくのに…
そう思いながら律儀にドアを開けた。
一人増えてる!
『鑑定士を連れて来たからね』
追い詰められた。
パニックを越えちょっと妙に冷静な少女が居た。

少女の持っている最近使わないアクセサリーの入った箱と時計を手にした。
まずは時計を差し出した。
『これかぁ。ダメかな…アクセサリーはどうしたのかな』
箱を出す前に確認する為に開け
(これ。妹に貰った修学旅行のお土産だからな)…一様シンガポール土産のブレスレットを左手に持った。
もう一つもしかしたらこれ…と思う袋に入ったままのペンダントを右のボケットに入れた。
『おもちゃみたいなのしかありませんよ』
『大丈夫。ちょっとでも使ってあれば買い取ってあげるから』
おもちゃを前にした子供のように気が競っているような男には
念を押す言葉など摺り抜けていた。
箱を開けると
『たくさんあるじゃない』
と、ニコッとしたのもつかの間
不機嫌そうな笑い顔で
『ダメだね。ムリだは…千円位かそれ以下だよね?これじゃあなぁ』
男の背後から黒い嫌~なオーラが漂ってきて、重苦しくなった
おもちゃで良いって言ったから持って来たのに…
泣きたくなった。
そんなことはお構いなしに、
『何時も使っているのはないのかな?持って来てみてよ』
『えッ?』
言葉じゃない
=少しはまともなの無いのかよ持って来いよ=
眼がそう言って逃げ場を奪うように投げ掛けて来た。
(使ってる物は出せないよ…)
当たり前だ
いらない物だから売るのだから使っている物なんか出せないに決まってる。
どうして良いか完全なるパニックだった。
『左手に持っているのは?見せて』
『これは』
拒否する間も無く
『これなら…』
破裂しそうな緊張と半端ない勇気を振り絞り
『妹のお土産なんでダメです』
言い終わらないうちに取り返していた。
自分でも意外な速さに驚いた。
考える隙を与えないようになのか更に追い打ちが
『ポケットに入れた物は?』
=どうだ逃げられないんだよ=
そんな威圧的な態度だ。
少女にはもう考える事も感じる事も出来ないほど追い込まれ、ブレスレット奪還で精魂尽きていた。
そんな無の状態になった時、男の威圧的な言葉も態度も冷静に第三者的に捕らえられた。
右のボケットに手を入れる少女を誘導できたとばかりに笑った
少女は右手で袋からペンダントを出し空の袋だけを出した。
ブレスレットが少しでも価値があるなら、出したらマズイととっさに思ったのだ。
落胆した男はイライラ仕出したのか
『お母さんのでも良いから、持っているでしょ?持って来てよ』
頂点を過ぎたからなのか少女は怯まなかった。
『飾り付けるの好きじゃないからたいした物持ってません』
『たいした物かどうかはこっちで判断するから。持って来て』
『何処にあるかしりませんし』
『じゃあ、帰って来た頃また来るから、出しておいてね』
『無駄だと思いますよ』
黒いオーラを纏った嫌な奴等を閉め出すように玄関を閉めた。
しっかり鍵を2つ掛けた。
吠えまくって声がかすれたポワンを抱きしめてあげた。
涙が溢れ出しまた、ポワンが吠え出しながら涙をナメた。

母が仕事が終わり携帯電話を見ると、少女からのメールが
『おか~~さ~~ん~~』
今までにない出来事に溢れ出した。

家族が揃い一通り話し終わった時。来た。
やっぱり来た。家族が居るせいもあり少女は落ち着いていた。
強く出られない父親ではあったが、少女の頑張りと追い詰めた事の怒りもあり何時になくキッバリと断っていた。
ちょっと父が頼もしく見えた。

妹からのブレスレットを大切に思う気持ちが強くなれた。
それに、ちょっとは価値がある石なのかな…
ちょっと不純かも知れないが余計に大切な物になったようだ。

大切なブレスレット

ある日の午後。
風は無いが太陽は少し弱々しく
春は暦のうえだけじゃんと
少女は愛犬ポワンとコタツに入り本を読んでいた。と、言っても
少女マンガなのだが…

ガチャ!
門を開ける音に嫌な予感がした
早々に感付き吠え出すポワン。
次は玄関の呼び鈴だ…
何時ものように居留守を使おうと息を潜めていた。

呼び鈴に反応して玄関へ移動するポワンのシッボでレースのカーテンが…
(ヤバイ!)
スーツ姿の男と眼が合ってしまった。
少女の落胆を察したように不穏な笑を営業スマイルに変えてしっかり挨拶していた。

少女は数年前から『うつ病』と向き合っていて、人と接することが苦手になっている。毎月決まって来る集金の人、宅配の人には慣れて来た。が、時より来るセールスや勧誘者には悩まされ、相手をしては後悔し気持ちが落ちる。
復活するまでが大変なのだ。
だから

…『玄関のドアは開けずに会話して断わればいいんだよ…』

家族にそう言われている。
分かってはいる。
自分でも『開けない』と思いながら玄関へ向かうのだ。
だが…
『はい』
『こんにちは…』
嘘臭い営業スマイル
やっぱり…開けてしまった。

(ドア越しだと失礼だろ)
そんな囁きに負けてしまう。
変な所で律儀というか素直というか…

何時になくとんでもなくしつこく厄介な事に巻き込まれて行くのだった。