唐突なんですが、昔ハウス名作劇場で放送されていた「小公女セーラ」ってご存知ですか?
当時、日時日の明日学校を控えている子供たちを、容赦なく鬱に叩き込んだ伝説の番組です。
あらすじを3行で説明すると、
寄宿舎に住む大富豪のお嬢様の家が破産し一文無しになったので、
使用人としてこき使われたり、いじめられたり、えん罪で寄宿舎を追い出されたりした挙句に、
破産した?あれは嘘だ。となって大復活。いじめられた関係者を札束でフルボッコにしてハッピーエンド。
という、ハートフル(ボッコ)ストーリーです。
いま、この番組を放送したら、あちらこちらから苦情が来た末に打ち切り間違いなしでしょうね。でも、当時は教育番組的な位置づけすらあったのでした。昭和すげぇ。
あまりに暗い番組だった反動なのか何なのか、次の番組は”よかった探し”な「愛少女ポリアンナ物語」でしたが、これも主人公が明るいだけで、ストーリーは何気に重いのです(苦笑)
まぁ、それはともかく。
平屋の家って、ロフトや屋根裏部屋をつけたくなりますよね?私もかなり悩みました。その際に、こういう屋根裏部屋がいいなぁと思ったのがこの小公女セーラで出てくる屋根裏部屋でした。どんな感じかというと。
まず、屋根裏部屋への入り口の階段は、扉でふさがれています。
扉を開けると立派な階段が!目視で15段程度はあるので、傾斜も緩やかで上りやすそうです。やっぱ、ロフトや屋根裏部屋とはいっても、梯子や急すぎる階段は避けたいものですよね。
で屋根裏部屋に入ると、暖炉が!さすがにここまでの贅沢仕様は私も求めません(笑)
何よりも素晴らしいのは、この窓です。採光が取れると同時に開放感もあります。
書斎としてもテレワークの作業場としても活躍してくれそうです。
ということで、作るならこんな感じの屋根裏部屋が作れたらぜひ作りたかったのですが、そこには高さ1.4メートルの壁がありました。
そう、1.4メートルを超えると2階建てとして計上されてしまうという例のあれです。
一昔前や、小規模な工務店なら裏技的な対応で1.4メートルの壁を突破してくれたりするのですが、中規模以上のHMや工務店だと、それは不可能です。
それなら屋根裏部屋はやめて、階段で使っていた1坪程度の空間を、書斎や収納の空間として利用したほうがいいのではとも思えます。
天井の低い部屋に慣れることができるか?というのが一つのポイントになるわけですが、この時私の頭をよぎったのは「無頼伝 涯」で出てくる「犬の部屋」でした。裸の男が、天井高さ1mの部屋に閉じ込められるという、画像を載せるのもあれなのでやめますが、漫画の面白さは保証します。
で、それがよきった時に難しいんじゃないかと思ったわけです。立って生活できない空間があると、それだけでストレスになって結局使わなくなるような気がしました。
作るなら、小公女セーラの屋根裏部屋みたいのがよいです!それが難しいならやめておきますということで、ロフトや屋根裏部屋は採用しないことにしたのでした。