ユニバーサルホームが標準仕様として採用するSRC基礎(地熱床システム)には、床下浸水が無い、地震、津波に強い、不同沈下しにくい、地熱を冷暖房に利用できる等、多くの利点があると言われています。
 
開発者である㈱八洲ホームページに従来基礎との比較表が掲載されています。
 
これらの内容がすべて正しいとは思いませんが、多くの利点があることは事実でしょう。
 
しかし、正しい施工が行われていなければ意味がありません。
 
ユニバーサルホーム、ハートランドに限らず、SRC基礎の施工例をネットで調べてみたのですが、明らかなかぶり不足や、これ大丈夫なの?という施工例がたくさん出てきました。
 
まずはかぶり不足の例。
スラブコンクリート打設前の状態です。
本来は土台の角から鉄筋まで40mm以上の離隔が必要です。
 
 
 
 
 
 
次の3つの事例は、かぶり不足以外に、もう一つ気になることがあります。
立ち上がりからの鉄筋が、スラブ筋に重ね定着されていないのです。もちろん溶接もされていません。
 
 
 
私は、わざわさ、立ち上がりに仕込んた鉄筋をスラブ筋に重ね継手しない理由がわかりません。こんな設計もありうるのでしょうか?
 
以上の施工事例では、少なくともかぶり不足は間違いありません。
これらの画像は、施工者自らが写真を公開しているものがほとんど、つまり無自覚に施工され掲載されていたものなのです。
 SRC基礎は、不適切な施工の割合がかなり高いのでは?と心配になってしまいました。
 
そうなってしまう理由として、SRC基礎は一般でないために、誰も正しい施工方法が分からない、間違っても検査員に指摘されない、施工者がやりやすい様に仕様を変えてしまう、ということが考えられます。
 
SRC基礎のデメリットについてはあまり触れられていませんが、「正しく施工されていない確率が高い」これがSRC基礎の一番のデメリット、不都合な真実なのではないでしょうか?
 
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