こんにちは、ヒューマンライフケア採用担当の小野です。
秋晴れがとっても気持ち良いですね!
本日は新卒2年目より成功事例が掲載されていましたのでご紹介です。
※ グループホーム(以下GH)新卒2年目
今から1年程前、私が担当させて頂いたご入居者様は統合失調症を患っており、焦燥感が強く1日のほとんどを居室のベッドで過ごされていました。フロアに出ても、すぐに居室に戻られ「早く起こして!死んでしまう!」と常に叫んでおられる状態。行動するたびにスタッフを呼ばれ、スタッフも常について回るような状況でレクリエーションにも参加されず、散歩もいかず毎日居室とフロアの行き来を繰り返しておられました。
始めは何をどうしていいのか分からず手探り状態。そこで主治医から「達成感の積み重ねが大切」とのアドバイスを頂き、さまざまな取り組みを行いましたが、ここでは3つの取り組みを抜粋。
①ご入居者様が持たれていた携帯電話の万歩計の1日の総歩数を、毎日就寝前に記録していただく。日課とすることで1つ1つに「出来た」という実感を持っていただこうと実施。
②毎日散歩に出ていただく。ご入居者様は1度椅子に座ってしまうと立ち上がれなくなると思い込んでしまう症状があり、毎日職員から下肢筋力予防の為にとお誘いし散歩に出られていた。これも日課とし毎日「歩けた」という実感をもっていただこうと実施。
③編み物をしていただく。元々手先がとても器用な方であったので、編み物を日課としていただこうと実施。
ご入居者様が日課を持ち、達成感を毎日少しずつでも感じていただき、自信に繋げられることを目標とし、毎月のフロア会議で議題に挙げ、ご入居者様の状態を考慮しながら取り組みを行いました。
取り組みの結果、毎日の散歩と編み物が日課となり、散歩は職員から声を掛けずとも、帽子をかぶり日焼け止めを塗り事前に準備をされるようになりました。散歩に出られるようになってからは、ご家族様とも病院への受診日以外にも外出されるようになり、買い物を楽しまれるようになりました。編み物は当初「出来ない」と言っておられましたが、1枚ずつ出来上がっていくことで自信に繋がり、作ったナイロンたわしを来所された方にプレゼントをされるまでになりました。またご自身で作ったナイロンたわしで洗い物もされるようになり、食器洗いも日課となりました。
当初と比較し、少しずつ達成感が積み重なり自信となったのか、何も出来ない状態から様々なことにご自身から挑戦されるようになりました。他のご入居者様とコミュニケーションを取ることもなかったが、楽しく会話される場面も多く見られるようになりました。時にはご自身で上手くいかないことを無理やり押し通そうとすることもありましたが、職員間で情報の共有を行い一貫した対応を行うこともありました。最近では職員に「~しよか」と声を掛けてくださり積極的に手伝いを行い、他ご入居者様や職員との会話を楽しみ、毎日様々な洋服に着替えおしゃれを楽しみ、充実した日々を送られるようになりました。結果、9月にGHを退所し、ケアハウスへご入居されました。
この事例を通して「自らの役割を持つことにより、達成感や満足感を得、自信を回復する」という事を学ぶことができました。
退去されてしまいましたがGHから在宅へ復帰されるケースは稀です。今後もGHで生活されているご入居者様の出来るところに焦点を当て、「出来た」という達成感の積み重ねにより、自信に繋げられる支援を行い、これを伏見GHの「強み」として外部への発信し入居者・待機者確保につなげたいと思います。
いかがだったでしょうか。
介護の本質を再確認させてくれるような事例だと感じました。
いい意味でGHを退去(卒業)されています。
介護保険の理念でもある「尊厳の保持」と「自立支援」に基づいた
サービス提供だと思いました。
ちなみに掲載してくれた原田社員は体育系学科です!
また情報更新します
小野