エジプトのムバラク大統領が退陣しました。
30年間も続いた政権でしたが、あれだけ国内・外のムーブメントが起きた以上、抗しきれなかったのでしょう。
今回の動きにはいくつかの特徴があります。
一つは、ネットが発端となり、ムーブメントが起きたこと。
二つには、従って、後継者となり得るようなリーダーが存在しないこと。
三つには、本来守旧派の軍がいわば中立を保ったこと。
今後、アラブ各地に飛び火する可能性もはらんでいます。
いずれにしても、その善し悪しは別にしても、30年もの長期にわたって国の頂点にいた人物が、まるで、もともと「悪人」でもあったかのように国を追われていくのを見るにつけ、人生の流転、はかなさを見る思いがします。
やはり、奢れるもの久しからず、なのでしょうね。