こんにちは。 さいとう弘です。


内部告発サイト「ウィキリークス」が、米政府の機密情報25万件も順次暴露していっています。


確かに、「生」の情報は、文字通り生々しくて、面白味があります。

しかも、「ヒミツ」と言われると、「知りたい」という気持ちを満足させる以上に、「みちゃいけないものを見た」という満足感も生まれます。


しかし、それらが国家機密に該当するもので、その操作を誤れば、国家間同士の関係が戦争を含め悪化しかねない、となれば話は別です。


そして、その前提として、その情報の真偽です。

保証はないし、判断は難しい、と思います。


ウィキリークスの創設者であるジュリアン・アサーンジ氏の口癖は「完全な透明性」。


でも、これは「情報テロ」とも言えるかもしれません。

確かに、民主主主義の前提として、国民が適切な判断をなすために、必要な情報は得なければなりません。


しかし、本来、国民が判断するに「必要な情報『以外』の情報」、「『以上』ないし『過剰』な情報」である場合、話は別です。


しかも、その情報を文書にして残す必要性がある場合、「リークされるから」といった理由で、文書に残らない、となれば、例えば政治判断にかかわった人たちの『頭の中』だけにしか情報が残らない、というのは歴史を形作る「今」として、正しい姿とは言えません。


いずれにしても、情報の「秘匿性」と「公開性」の境界線は、いつも難しいものですね。