こんにちは。 さいとう弘です。


お昼のNHKニュースで、「ピポ、ピポ『ニュース速報』」。

何だろう、と思って目をやると、「日銀追加金融緩和策を決定」とのことでした。


白川総裁が米国出張を1日繰り上げて帰国して開催された会合です。

急激な円高・株安に対処するための臨時の金融政策決定会合です。


これを受けて、市場では、ひとまず円安の方向へ、また株式も若干戻しています。


日銀は、金融緩和を粘り強く続ける、今後も機をみて緩和策を繰り出す積極姿勢に転じる、といった姿勢を見せました。


日経も「固定金利オペを使った資金供給の増額は、遅まきながらもようやく一歩を踏み出したといえる。」と評価しています。


その「遅まきながら」が問題です。


経済音痴と揶揄される菅首相から電話会談を押し売りされたり、はたまた、日銀法改正を強引に宣言する議員らがいたり、と、さんざんたたかれた上での会合決定でした。


これを、最近の急激な市場動向が景気経済に与える悪影響を懸念して、政府と一体となったアクション、と受け止めるのか、それとも、強引に押し切られた、または前倒しでやらされた、受け止めるのか。


日銀は、常に、中央銀行としての独立性と、我が国の重要な一つの公的機関として果たすべき責務との狭間で揺れ動きます・・・