4月の読書報告です。
4月の読書数は8冊。今年通算30冊と
なかなか読書数が伸び悩んでおります。
さて、4月の読書はお待ちかね
クイズ読書 でございます。
難易度が付け難く、常連の皆様におかれましては
実に簡単な問題でもあるような気がしますし
初見の方にとっては「共通項はシリーズもの?」としか答えられない
かも知れません。それはもう「日本の作家の作品」同様
不正解扱いとさせて頂きます。(厳しい)
そんな今月の「一見さんお断り問題」
一応の難易度設定は☆3としますね
黒川博行 八号古墳に消えて ☆☆
黒マメコンビが活躍する大阪府警捜査一課シリーズ
本作は第3弾ですが、同じ黒木・亀田コンビの話だけでは
なく、主要登場人物が入れ替わるようです。
本作は遺跡発掘に絡む事件で不可解な謎を含んだ
入り組んだ事件でしたがちょっと消化不良な印象を受けました
森博嗣 ダウン・ツ・ヘヴン ☆☆☆
スカイクロラシリーズ第3弾 草薙水素が意に反して
組織の中で昇格したために起きる心の葛藤がテーマ
一戦闘機乗りでありたかった彼女のジレンマは
組織、ひいては国家が望む奔流に抗う事も叶わなく。
本作以降に蟷螂の斧がどんな風穴を明けてくれるのか楽しみ
太田紫織 櫻子さんの足下には死体が埋まっている 櫻花の葬送 ☆☆☆
やっと最終巻です。実に第17弾ですか。いやはや何とも。
全ての事件が収束した後、登場人物たちがどうなったか
どうしているかをお終いにイッキに書かれるエンディングには
賛否あるかも知れないですけど、これだけ長いシリーズ、そして
はっきりしない事が多くて延ばされた感の強いシリーズなだけに
明確に一人一人の答えを示してくれた事はやっと好感が持てます
鯨統一郎 恋と掃除と謎解きと ☆☆
「部屋とワイシャツと私」みたいなタイトル。
でもねぇ、鯨さん。恋なんて全体の1%くらいの要素。
掃除だって専門的な話や役に立つ裏技話も皆無。
で、残る謎解きも薄いんですよねー苦しいなぁ
水生大海 君の正義は ☆☆☆
これはまた「大上段に構える」というんでしょうか
強すぎるタイトルですよ。息が詰まります。
でもね、アナタにとっての正義とは何ですか?と
問われたら沢山の種類の正義が顔を出すでしょう
正解のないものにあえて問う。嫌いじゃないです。
作品紹介にも感想にもなってないですが。
麻見和史 天空の鏡 ☆☆
まあまあまあ、いつものメンバーでいつもの事件
そしていつもの捜査と推理で解決へと進むストーリー
でも、ちょっと本格度は薄れていませんか
事件の展開や話の運びも少し散漫な印象でした
櫻田智也 蝉かえる ☆☆☆☆
昆虫好きなトボケた青年、魞沢泉(えりさわせん)の
第二短編集。本作は日本推理協会賞を獲りました。
他のミステリランキング等でもランクインし
このような本格ミステリの短編集が評価されるのが
一読者でありながら嬉しいのであります。
好評サクサクの本作、難癖をつけるならば
表題作では17年蝉を意識した17回忌だったのかと思うけど
17回忌は16年だからねー残念!17年蝉に掛からない
(ホントにどーでも良い難癖)
歌野晶午 名探偵は反抗期 ☆☆☆
舞田ひとみは小学生から中学生へと成長し、本作では
探偵役として出演しているって感じになっている!
反抗期の女子中学生ほど厄介なものは無いと
読むのを敬遠する方もお見えになるかも知れない。
けど、改題前は「舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵」
なので安心して読まれたし。
舞田ひとみ探偵団の同級生3人のキャラもグッド