渋井ちゃん15歳の生誕祭へ。
実は、昨年の渋井ちゃんの生誕祭も劇場のロビーで少しだけ見ていました。
少しだけ、というのは、ちょうど生誕祭が行われていた日に、福岡に住む弟と糸島にドライブに行っていて、その帰りに劇場に少し立ち寄ったからです。
その時は、開演後でも当日券が買える状態で、ロビーも人がほとんどおらず閑散としていました。
配られたフライヤーもだいぶ余っていたようで「ご自由にお取りください」とでも言うように、ロビーに寂しく置かれていたのをよく覚えています。
それから1年。
今年の生誕祭は落選が出るほどの満員御礼。ロビーも人で溢れていて、この1年の間に渋井ちゃんのファンの数が相当増えたことを物語っていました。
影アナはもちろん渋井ちゃん。
渋井ちゃんらしい、ゆる~い口調で注意事項を読み上げて、会場を煽ります。
そしていよいよ開演。
推しサイである青と白に染まる客席が嬉しかったのか、シリアスな雰囲気であるはずの1曲目の「目撃者」でニヤニヤしちゃう渋井ちゃん。
こういうところもまだまだ子どもっぽくて可愛い。
自己紹介MCのテーマは「渋井ちゃんの好きなところ」
初っ端から渋井ちゃんでした。
客席から掲げられた「えくぼあるよ~」というフライヤーを見て「わー!えくぼあるってー!」とテンションが上がっている渋井ちゃん。
そしてそんな渋井ちゃんを一歩引いた目で見ているメンバー。
その対比が面白かったです。
そして、チームHのメンバーの好きなところは「何だかんだで自分のことを好きなところ」とのことで。
先輩ばかりのチームにここまで言える後輩もいないよなぁ
"みなりな"として渋井ちゃんと特に仲良しな生野ちゃん。
公演中によく絡んだり、誰にも話せないようなことも、渋井ちゃんには何でも話せる、と生野ちゃんが言うと、明らかに照れてニヤニヤする渋井ちゃん。
最後には2人で見つめ合ってニヤニヤしてるの、可愛かった。
「ガキンチョ」とか「うるさい」と言われる渋井ちゃんが、自分の前では大人しくていい子だという優絵瑠。
普段の姿からは想像がつかない渋井ちゃんの意外な一面に、他のメンバーみんなから「えー!」と驚きの声が上がります。
普段の様子からあまりにもかけ離れたイメージに「怖がられているんじゃ?」とみんなから疑惑をかけられてしまいました。
祐奈ちゃんは「言わなきゃいけないのか…」と渋りつつも「積極的なところ」と挙げました。
LINEを交換してから、アイスやご飯を食べている動画を急に送り付けられるといい、優絵瑠やりのちゃんとは対照的に、完全に舐められてる様子の祐奈ちゃん。
紗英ちゃんも同じようなことをされているそうで、意外にも一番舐められているのがこの2人なのかもしれない。
祐奈ちゃんといい、紗英ちゃんといい、渋井ちゃんはなぜか3期生と特に仲が良い。
鈴雅ちゃんは、渋井ちゃんが自分のことを好きすぎると挙げました。
お仕事のあとに毎回ご飯に誘われたり、楽屋でも意地でも隣に来たがるらしく、とても鈴雅ちゃんに懐いている、というかもはや重たい女ぶりを発揮する渋井ちゃん。
鈴雅ちゃんから飛び出すいろんなエピソードを聞く限り、もうただの仲の良い友達にダル絡みする中学生のような印象でした。そんなところが可愛いんだよね。
ユニットパートへ。
「腕を組んで」は、颯をセンターに、陽彩、そしてKⅣから助っ人で来てくれた冴彩ちゃんが登場。
陽彩も冴彩ちゃんも、年相応の大人びた雰囲気でよく似合っていた中、一番年齢が幼い颯も、このユニットを何度もやってきたことだけのことはあって、お姉さんメンバーに負けず劣らずのパフォーマンス。
いつもの騒がしい様子からガラッと変わる、このギャップも颯の好きなところです。
主役の渋井ちゃんは「炎上路線」で登場。
そしてペアを組んだのは、生野ちゃん。待望の"みなりな"での炎上路線でした。
大人っぽい曲だけどまだちょっと幼さの残る、いつもとは違うそんな独特な空気感が、今日の公演が生誕祭だという特別感を際立たせます。
「愛しさのアクセル」は阿紀ちゃん。
ダンスのキレ、ちょっとクセのある歌い方も、このユニットを完全に自分のものにしている印象。
激しく動いてピタッと止める剣さばきが本当に上手い。
そして「☆の向こう側」「サボテンとゴールドラッシュ」と進み、ユニット明けMCへ。
話題は、本日の主役、渋井ちゃんの話に。
舞ちゃんは、活動復帰した頃に劇場公演を生野ちゃん、渋井ちゃんと一緒に観覧したことがあったそうで。
その時に、まだ研究生だった2人に昇格後の話を振った流れで、「代々、仲良しコンビはチームが分かれる」というジンクスを思わず伝えてしまったところ、2人のテンションが目に見えて下がってしまったそうです。
最初の「クラス替え」でも、はるさく、なつまど、そしてゆきはると、よく名前が挙がっていたコンビは、確かに総じて別チームになっていたんだけど、古株らしい感想に思わず納得。
結果的に同じチームになったからよかったけどね。
舞台の仕事で最近渋井ちゃんと一緒にいることが増えたあいちー。
普段は先輩やメンバーにはガツガツいくのに、外仕事の現場ではクネクネしてなかなか喋れずに、顔を真っ赤にして緊張しているらしい。
そしてようやく共演者の人と喋れた時には、顔を赤くしながら、あいちーに報告をしにきてくれたそうです。可愛い。
中盤曲へ。
休養中の奈那華のポジションに入った陽彩の「美しき者」でのセリフも初めて聞きました。
さすがといってはなんだけど、奈那華の穴を埋めるというよりも、負けず劣らずの貫禄に目を奪われます。
中盤曲のパートが終わって前半MCへ。渋井ちゃんもいました。
生野ちゃんは、正規公演にデビューした時に、自分の立ち位置が分からなくなってしまった時にすかさず教えくれたとのことで。
年齢的には生野ちゃんよりも2つ上ということで、意外にもお姉さんな一面もある渋井ちゃん。
みんなから一斉に褒められて、恥ずかしがっているところも可愛かったです。
颯からは、もうすぐ入ってくる7期生をすごく楽しみにしている渋井ちゃんのエピソードが。
最初は、7期生に先輩を取られると思って心配になっていたという渋井ちゃんが、逆に最近は7期生に興味津々なようで、マネージャーに7期生のことを質問しまくっているそう。
でもやっぱり、先輩を取られないかは心配なままのようで、変な対抗心を燃やしているそうです。やっぱりまだまだ子ども。
鈴雅ちゃんから、最近3期生の輪に入り浸っている渋井ちゃんの話題へ。
差し入れのお弁当を6期生宛てにもらったのに、3期生の元に無意識に持って行ってしまった渋井ちゃん。
「先輩だから持って行かなきゃと思って!」と渋井ちゃんが反論すると、鈴雅ちゃんも負けじと反論。
それに周りが乗っかってあちらこちらからガヤが飛び交う。
もう誰が喋っているのか、収拾がつかなくなったところで、祐奈ちゃんが「一人が喋れ!」と一喝。
この話が止まらない感じ、往年の1期生のMCっぽかったなぁ
この怒涛の勢いはさすがはチームHのMCって感じ。
後半MCへ。
渋井ちゃんと意外にも仲良しなのが、りのちゃんとゆえる。
一見全く合わなさそうな異色トリオだけど、映画も一緒にいったり、お散歩したりするそうで。これは意外だなぁ
そして、一見天敵のように見える祐奈ちゃんとも一緒にプリクラを撮る仲にまで近づいた渋井ちゃん。
渋井ちゃんはその撮ったプリクラを陽彩にさりげなく見せつけてマウントを取ってきたそうです。もう行動が中学生やん。
そんな、何かと話題に上がる渋井ちゃんのキラキラ感をうらやむ聖。
加入した時は渋井ちゃんと同い年だったのに、当時は渋井ちゃんみたいにキラキラしていなかったと振り返りながらの自虐ネタをぶちかましました。
人懐っこくて等身大で子どもっぽさ全開だけど、確かに光るオーラも纏っていてどこにいても目立つ存在な渋井ちゃん。
親しみやすさとアイドル性の絶妙なハイブリッド。渋井ちゃんの魅力はそこにあるのかもしれません。
そして「命の意味」で本編が終了。
盛大な「美奈ちゃん」コールでアンコールへ入っていきます。
公演の感想を振られた生野ちゃんが「永遠にみなりなでいたい」と述べると、阿紀ちゃんが最後の曲振りへ。
そこに陽彩と、そしてちょっと遅れて祐奈ちゃんが「ちょっと待ったー!」を掛けて、生誕祭パートが始まりました。
写真撮影を終えると、さっそく質問コーナーへ。
「こんな大人になりたいと思う先輩メンバーは?」という質問を聞いた阿紀ちゃんが、渋井ちゃんの方を真っすぐ見て姿勢よくピンと立ってアピールしています。
これは阿紀ちゃん以外の名前を呼ぶバラエティーのお約束の流れかと思っていたら、意外と素直に「阿紀さん」と答えた渋井ちゃん。
結構本当に尊敬しているみたい。
続いて「お姉さんにしたい、お母さんにしたい、親友にしたいメンバーは?」という質問。
まずはお姉さん選びということでしたが、あまり悩まむことなく「りのさんと優絵瑠さんの妹になりたい」と答えた渋井ちゃん。
さっきの自己紹介MCの時に「ただ怖がられているだけ」とあしらわれていたこともあって、本人のお墨付きをもらった優絵瑠が「ほら聞いたか~?」と他のメンバーにドヤります。
続いてお母さんにしたいメンバーは「紗英ちゃん」と渋井ちゃんが答えると、紗英ちゃんは「やだ。絶対やだ」と速攻で拒否。
理由は怒らなそうだから、と聞くと「渋井だったら怒るよ」とまたもや即答。
はてさて、舐められているのか懐いているのか。
そして最後に親友にしたいメンバー。
今でいう親友は生野ちゃんなんだろうけど、これから親友にしたい人とのことで、しばらく悩む渋井ちゃん。
名前が挙がったのは聖でした。
ただのグッズのトレード要員で、絶対名前を呼ばれないと思っていた聖。ガチトーンで「えっ…嬉しいんだけど」と本気で喜んでいました。
質問コーナーが終わってお手紙へ。
鈴雅ちゃんが出てきて渋井ちゃんの前に立つと「私だよ。代読じゃないよ」いきなりのカミングアウト。
前日にしつこく手紙の差出人を探ってくるように言われていて、自分なのになぁと思っていたそうです。
普段ふざけてばっかりだから、面と向かって真面目に思いを伝えようとすると笑っちゃうゲラな鈴雅ちゃん。
笑いをこらえながら、お手紙を読み進めていきました。
オーディション中から仲良しだったという2人。
お手紙の中でも「喋り出したら止まらないし、人の話は聞かないし、急に話を途中でやめちゃったり振り回されてばかりで」と半分愚痴のような、でもお互いに心を開き合っている仲の良さが伺えました。
渋井ちゃんが研究生の頃に、チーム公演にアンダーで出ていた時は「仲の良い人がいない」と鈴雅ちゃんに泣きついてきたこともあったそうですが、今ではみんなとよく絡むようになって、今ではチームも年齢も期も超えて誰とでも仲良しになりました。そんな様子を見て鈴雅ちゃんも安心したそうです。
お手紙の最後は「末永くライバルでいてください」と締める鈴雅ちゃん。
「仲良く」や「仲間」という言葉で締めなかったのが、鈴雅ちゃんらしいなと思いました。
お手紙を読み終えると、渋井ちゃんが感想を述べる前にまず話し出す鈴雅ちゃん。
公演の前日、渋井ちゃんのスピーチを一緒に考えてあげるために一緒にご飯に行ったそうですが、スピーチの内容はなかなか決まらないし、お手紙の差出人はしつこく聞かれるし、そのお手紙を自分が書かないといけないしで、一刻も早く帰りたかったのになかなか帰してくれなかったと、お手紙を読んだ後とはにわかには信じがたいほど愚痴が止まらない。
そんな裏話を初めて知った渋井ちゃん。鈴雅ちゃんに平謝りして仲直りしました。
そんな感じで一生懸命考えたスピーチへ。
14歳は濃い1年だったと振り返った渋井ちゃん。一番大きかった出来事は、やっぱり「バケツを被れ!」での選抜入りだと言います。
夏のコンサートの時に昇格できず、それを機に自分に足りないことを考えることが増えたという渋井ちゃん。
そんなタイミングで始まった研究生公演は、渋井ちゃんにとって自分を高めるいい機会になったそうです。
そうして昇格へ向けて気持ちを高めていたときに舞い込んできた、選抜メンバー入りという知らせ。
選ばれた時は、嬉しかったのと同時に「なんで渋井ちゃん?」「もっとうまい子がいるのに」と思われるのが怖かったと、不安な気持ちにもなったそうです。
しかし、ファンのみんなが喜んでくれたおかげでそんな不安はすっかり吹き飛んで、初めての会場でのお喋り会でもたくさんの温かい言葉をかけてもらえて楽しかったと話しました。
グループ内における自分のキャラも確立してきて、正規メンバーへの昇格、そして選抜メンバー入りも果たし、まさに飛躍の年となった14歳の1年間。
これから始まる15歳の1年は、アイドル活動をより一層楽しみたいとのこと。
そしていつかHKT48を引っ張っていけるメンバーになりたいと、力強い決意も語ってくれました。
最後には7期生のことにも触れ、かっこいいと呼ばれる先輩になりたい、と思いを語るも、ファンやメンバーに対しては、寂しいので7期生に行き過ぎないでほしい、と、やっぱり気にしいな一面も垣間見せて、スピーチを締めくくりました。
最後に陽彩が言い残したことは無いか聞くと、大きな声で「大好き―!」と言葉を送った渋井ちゃん。
すると突然、渋井ちゃんをどつく鈴雅ちゃん。
実は、一緒にスピーチを考えていた時、最後に言い残したことはないかと聞かれた時は、「大好きです」などと言わずにきっぱりと「ない」と言い切った方がいいと渋井ちゃんにアドバイスしていて、渋井ちゃんも納得していたのでした。
そんな鈴雅ちゃんのアドバイスを無下にしてしまった渋井ちゃん。テンションがあがって忘れてちゃっていたみたい。
最後の最後まで、笑いが飛び交う生誕セレモニーでした。
最後の曲の前に、阿紀ちゃんが渋井ちゃんへメッセージを送ります。
まさに、HKT48になるために生まれてきたような子だと切り出した阿紀ちゃん。
明るくて元気でみんなと仲良しでそれでいて挑戦的で、まさにHKT48らしさをぎゅっと詰め込んだような子です。
渋井ちゃんが元気だとみんな元気。声がしないと寂しい。
渋井ちゃんの存在がその日のグループのモチベーションを左右するまであり、本当にグループにとって欠かせない存在です。
最後に阿紀ちゃんは渋井ちゃんに「明るいキャラが先走ってしまってそんなキャラを求められすぎることで悩むこともあるかもしれないけど、仲間を頼って、渋井ちゃんらしくそのままでいてほしい」と言葉を送りました。
アイドル、ことに秋元系と呼ばれるアイドルグループは、ステージで輝く姿はもちろんだけど、その裏側の努力や悩んでいる姿や流した涙を美しいとする風潮があって、僕らもそれをドキュメンタリーとして欲しがるきらいがあります。
でも渋井ちゃんを見ていると、涙を流す姿とか悩み苦しんでいる姿とか、そんな「アイドルの裏側」の想像がまったくつきません。
もちろん、僕らの見えないところで相当な努力をしたり時には涙を流したりもしているのだろうけど、とりあえず今の渋井ちゃんは笑顔で楽しそうにしている姿だけを見ていたいと思っています。
「理想のアイドル像は、表側のキラキラした部分しか見せない」というまゆゆの言葉があります。
これはアイドル側の意識の問題ですが、さらに上を行って、ファンに対して「この子のキラキラした部分しか見たくない」と思わせることこそが、まさに「理想のアイドル像」の正解なのかもしれません。渋井ちゃんはすでにそう思わせてくれていると思いますし、少なくとも僕はそう思っています。
一見、王道アイドルの姿とは少し違うように見えるけれど、その奥に眠っている王道アイドルのポテンシャルを無意識に感じることで、渋井ちゃんを推したくなる原動力になっている、とも言えるかもしれません。
まだ15歳。可能性は無限大に広がっています。
子供っぽい一面もまだまだ目立つ渋井ちゃんですが、これから後輩が入ってきたり年月を重ねるにつれて、さらに進化していく渋井ちゃんの姿を、そしてゆくゆくはこのグループを牽引する立場になっていく日がくることを、とても楽しみにしています。