この子たちは、偶然が重なって保護できた子たちです。
ある夜、私が近所のコンビニに行った時に子猫の鳴き声が聞こえました。
かなり大きな声で、ずっと鳴いている。
店員さんに、保護していっていいですか?と話しかけると店員さん表情がパアァァっと明るくなりまして、勿論とのこと。
その日の昼に突然現れてずっと鳴いていたらしい。そりゃあ気になるね。仕事だから何もできないし。
すぐに旦那に捕獲器を持ってきてもらい、捕獲準備をしていたところ、知らないお兄さんが車から降りて話しかけてきた。
その、鳴いてる猫は自分の車のボンネットに入っていた子だ、と。この動画を見せてくれた。
朝、車に乗ろうと思ったらゴソゴソ聞こえてボンネット開けたら2匹いて、どうしようかと最初に撮ったらしい。
追い払ってから車に乗ったんだそうだ。で、ある程度運転して移動してたらまだ中に1匹居座っていた。
慌ててコンビニ前で停車し、もう一度開けたら飛び出してって隠れた。それが鳴いてる子だ、と。
エンジンかけたのにエンジンベルトなどに巻き込まれなかった白黒、とっても運がいい。
そして、たまたま発見したのが私だった。
無事確保。
(病院済んでから撮影)
先に、スタート地点で逃げた兄弟の茶トラが気になるのでその場所を聞いて探しに行ったが見つからない。
翌日にその付近に聞き込みをして、小さい茶トラがいたら連絡ほしいと近隣のお店などで伝えてみた。
見つからないまま3日目経過。
知らない電話番号から電話がかかってきた。
猫ボランティアあるある、知らない人から電話。
実際に猫の用事で相談が来ることも多いので出ると、子猫の捕獲相談だった。
大きさや柄を聞くと、探してる茶トラと一致。
車のボンネットから茶トラが逃げた場所から400メートル離れた公園。
白黒を確保した日の昼から鳴いてたらしい。
保護したいがやり方わからなくて困ってたら、その公園にいたとある人が私の電話を教えてここに相談してみたらと言われたらしい。
誰かと思って特徴を聞いたら、以前から困ってる勝手なエサやりだった。勝手に人の電話番号を言っちゃう。
しかし、探していた子なので丁度いい。
場所を教えてもらって合流し、捕獲器を仕掛けてみるが怖がって茶トラ逃げる。
カラスもイタチも多い場所なので、それまで3日生き延びたけど翌日も生きてる保証はない。
私ら夫婦と相談者たち1時間以上ねばって追いかけて、洗濯ネットで捕獲した。
相談者さんは自分のおうちで飼うつもりでの捕獲でした。
洗濯ネットのままキャリーに入れてお渡し。
相談者さんは安心して涙ぐんでいた。
LINE交換をして、様子を教えてもらうことになり、先住さんがいるので注意点説明と、里親さんに伝える猫の飼い方注意事項リーフレットを渡した。
後日もらった写真。
この子たちは本当に運がいい。
奇跡的。
エンジンに巻き込まれずに逃げ、保護活動家や飼い主希望に発見されて捕獲された。
普通ならエンジン内で死んでしまったり、逃げた先で力尽きたりする。
子猫が捕まったので、次はこの子たちはどこから来たのかという問題が残った。
最初の車のボンネットに入った場所はやや遠くて猫情報がない。
迷惑なエサやりに聞き取り行かなきゃ。親猫が多分いるはず。もしくは、捨てられた飼い猫の子か。どっちもあり得る。
できればアフターケアができる場所のTNRしかしたくないんだけど、子猫拾って終わりにはできないのであんまり気乗りしないけどやらないとね。