不調に気づいてから亡くなるまでがものすごく早く、原因を突き止めることもできませんでした。
体重が増えず、そういう子は重大な健康障害を隠し持っていることが多いです。
アシタバくんは、ウリエルさんのお店近くに現れた子でした。
以前にTNRが完了してるエリアですが、周辺エサやりさんに置きエサする人もいますし、時おり他のエリアから流れてくる猫がいるのです。
新規猫を発見したウリエルさんが募金箱のお金でTNRをとのことでしたのでウチが協力し、旦那が捕獲で実働してくれました。
捕獲の様子。9/15でした。
ウリエルさんも、リリースしても外猫は可哀想だし隔離駆虫などケアさえできればお店に出してもいいと言ってくれたため、ケアしてからお店にデビュー予定での保護。
ほどなく二階のスタッフ猫として入店できました。
それから数ヶ月、店員さんやお客さんに慣れてきて、穏やかに暮らしてたと思います。
今年になって、お店からアシタバが痩せてると報告がありました。背中の肉が少ないと。
なので、手術した病院に連れていき血液検査などをしたのですが特に数値で直ちにおかしいと言える部分も少なく、やや脱水と軽く貧血があるかなという感じ。
一番気になったのは体重、手術時から増えてませんでした。
やや痩せ気味、体の長さも増えてない。
この月齢の子が増えていないなんて、重大な健康障害を隠し持ってるのかも、とは思いましたが元気に遊んでるしオヤツもねだるし。
ただの偏食の可能性もあるし判断材料少ないため、一般的に効果のある点滴や抗生剤インターフェロン処置をしてもらってウリエルに戻り、毎日閉店後に特別食をあげてもらって様子を見てもらうことになりました。
翌週、やはりおかしいと感じた店長からFIPを疑ってると言われました。
すぐに店長が長居にある病院に連れて行ってくれました。
そこは今、FIPを治せる病院として話題の病院です。特効薬のムチアンを処方し、たくさんのFIPを診療している病院です。
エコーで肉芽腫があるのを発見。
肉芽腫はFIPで見られる症状、でも症状として出やすい黄疸は見られないし判断材料が少ないので外注検査をしてもらいました。
外注検査から数日、検査結果はFIPではないとの返事でした。
どうしよう、その場合次にできることは…
まとまらず、一晩考えようと保留にしました。
この時アシタバは自力で食べてるので即決しませんでした。まだ猶予があると思っていました。
翌朝急変の知らせがあり、猶予がないと気づきました。
過去に検査結果が外れたケースを知ってる、ダメ元で特効薬のムチアンを試させてほしいと思い病院に行ったけど、レントゲンで胸水もなく検査結果の波長も違うし黄疸もないのでFIPではないとのことで。関西で今一番FIPをみてる病院さんにそう言われたらそれでもムチアンを、とは言えませんでした。
インターフェロンと点滴はもう試したなら、次にあり得る病気の対処をした方がいいとのことで、この症状で次に可能性があるものに効く薬を注射してもらいました。
私は猫活動で留守にすることも多く、週末は特にトライアルと通院が多く充分なケアができない。
アシタバくんを当初から気にかけてくれてたソシオンさんが見てくれるとのことで託しました。
ウリエル周辺を過去にTNRしたソシオンさん、かつてあそこが本拠地だったのでアシタバをずっと気にかけてくれていました。
でも、その日の晩に亡くなりました。
私はまだ助けれる、週末に薬が効くかもと思っていました。だから体に負担をかける検査はしませんでした。
FIPでなく、血液検査でも何も特定できず。
せめてどこが悪いのか教えてほしかった。
シフォンの時とほぼ症状は同じ、成長しない、ふらつく、食欲がなくなる、立てなくなり神経症状が出る。違うのは進行がものすごく早かったこと。先週まで走って遊んでたのに。
昨日、葬式をしました。
それと、医療費支援として2万円のカンパをいただきました。色々と検査して金額かさんでいたので本当に助かります。
旦那も、自分が捕獲した猫で思い入れあって一緒に泣いてくれました。
ウリエル店長さんも最後のお別れで花をくれました。
色んな人に応援してもらっていたのに、力及ばずでした。アシタバに申し訳ない気持ちです。
生前、アシタバを可愛がってくださったウリエルさんのスタッフさん、お客様、本当にありがとうございました。