彼を愛したたくさんの方々が言っている。

このドラマをもう一度観るのは辛すぎると。

私もその一人。

オンエアの時は、がむしゃらに観た。

彼に会わないといけない気がして。

だけど、今は、もう一度観ることができない。

オンエア時に気付いたことが多すぎて、

心が引き裂かれたような大きな衝撃を受けた。

もう一度観ると、きっともっとつらくなって、

また涙が止まらない日々が続いてしまうんだろう。

 

昨日、発売だったようですね。

私は買わないから、発売日とか把握していなかった。

というか、買う勇気がないだけ。

だけど、核心を知りたい人の気持ちは分かる。

例えが悪くて申し訳ないけど、

お化け屋敷とかジェットコースターとか、

ほんとは怖いくせして、

恐怖よりも好奇心のほうが勝って、

どんなかんじなのか気になって、確かめたくなる。

そういう気持ちっていうのは、

人間らしい自然な気持ちだと思う。

私も、オンエア時は無我夢中で観た。

で、私の場合は、観終わってから、げっそり、後悔しちゃったり。

 

このドラマをもう一度観る勇気はないくせして、

好奇心で、DVDのトレイラーを観てしまった。

あぁ、彼はなんてひどい顔をしているんだ。

彼の顔を見たら、辛くなってまた涙が出てしまった。

 

このドラマは、彼がいなくなる直前の彼の姿。

そう思うと、あの日のことをいろいろと勝手に想像してしまう。

それがつらくて、この作品から距離を置いていたのだが。

 

やっぱり。

好奇心でトレーラーを見て、後悔した。

また、あの時の沈んだ気分に逆戻り。

かなりヘコんでいる。

 

セリフが言えたのかと心配になるレベルにかみかみだよ。

NG出しすぎちゃったとか、、、ないよね?

それはきっと、共演者とスタッフだけが知っていることだけど、

彼らにはきっと、かん口令が敷かれているんだろう。

あの事務所に所属する人たちと同じように。

一生、何があっても、彼らが口を割ることはないだろうと思う。

自分自身を守るため。

 

彼女が髪を切るあのシーン。

チャンスは一回きり。

彼はそういうプレッシャーは何度も何度も経験してきていて、

今までもそのプレッシャーを何度も乗り越えてきたと思うけど、、、

大丈夫だったのか、、、

そのプレッシャーを勝手に想像してる私は、

心臓がバクバクして締め付けられてしまう。

 

私のような極度の上がり症の人間にとっては、

こういうプレッシャーが圧しかかると、

精神的ダメージをものすごく受けて、心身ともにやられてしまう。

失敗できないと思えば思うほどに、

顔から火が出そうなくらい熱くなり、声が震え、声を出すことすらままならない、

体の震えが止まらなくなり、結局、本番はうまく行ったためしがない。

フィギュアスケートとかでもそうだけど、

プレッシャーを感じている人を見ている私の方が緊張してしまって、

プレッシャーを感じている人を見ているのがとてもつらくなってしまう。

私、そういうのほんとだめなんだよな。

 

昔、ドラマのNG集みたいな番組をよく見た気がする。

そもそも、テレビをほとんど付けることのない生活をしている私は、

最近のテレビ番組はほとんど把握していないのだが、

ドラマのNG集的な番組、最近は聞かない気がする。

なんで?

裏方の俳優に対する高圧的な態度や嫌がらせ?
NGを出した俳優に対しての対応が暴力的で、放送禁止レベルとか?

そんなふうに想像してしまうよ。

 

メディアを操り、自分たちに都合よくなるように報道し、

都合の悪いことは全て隠蔽しているんだろう。

観ているものが、きれいごとすぎて、できすぎてて、人工的すぎてて、

たくさん加工、修正しているんだろうな。

そういうふうに感じる今日この頃。

 

ダイニングアイ。

なかなか衝撃的な、心が重くなるストーリー。

大金と引き換えに、都合の悪いことを闇に葬る取引を持ち掛けるずる賢い人間。

そんな取引を持ち掛けられた、立場の弱い人間が、この世の中にもたくさんいるのかも。

みんな、お金と引き換えに黙らされているのか。

単に大金に目がくらんで取引を受けたのか、

それとも、立場上、取引を受けるしかなかったのか。

 

約束を破ったら、自分の命が狙われる。

真実を闇に葬る約束をしたから、誰にも話さない。

大金と引き換えに、そうやって律義に、約束を守っている。

だけど、結局は弱い立場。

たとえ約束を破らなくても、

自分の命は、結局、そのずる賢い悪人の手に握られているということ。

その大金を受け取ったということは、

ずる賢い悪人が次に考えることは、その大金を取り戻すこと。

その手段は選ばない。

 

彼が出演したドラマや映画のストーリーやセリフは、

すべてほんとうに偶然なのか。

それとも何かを暗示していたのか。

彼の出演作を観返していると、

偶然とは思えないほど、何かを暗示しているような不気味なストーリーやセリフが、

それが彼の身の回りに起こっていたことと、奇妙なくらいに一致していたようで、

鳥肌が立つような恐怖を感じることが多々ある。