「恋空」。

私がこの映画を初めて観た時、

私はちょうど初恋の相手を交通事故で失ったときだった。

私にとって、「恋空」は、

単に切ない映画の話だけでは片付けられない、

つらくて悲しくて悔しくて涙が溢れて止まらない物語だった。

でも、あなたに会っていなければ、

こんなにうれしくて、優しくて、愛しくて、あったかくて、

こんなに幸せな気持ちを知ることはできなかった。

美嘉の気持ちが、痛いほどに理解できて、たまらなかった。

 

辛くて悲しくて涙が止まらない日々を送る私に、

気付けば彼は、エンターテイメントを通して、

私をたくさん励ましてくれていたように思う。

エンターテイメントを通して人々の力になれたら、

って語っていた彼だけど、

「うん、あなたはたくさんの人を救ってきたよ。」

って、空に向かって語りたい。

私を含み、たくさんの人を彼はこうやって救ってきたんだろうな。

 

「恋空」は、私にとっては、いろんな感情を運ぶ物語だから、

心おだやかな平和なひとときに観ても、

私はどうしてもいろいろと思い出してつらくなってしまう。

だけど、それと同時に、前向きにならないといけないということも

私に教えてくれた映画だった。

でもやっぱり、観終わった後にはつらい気持ちの方がいつも勝ってしまう。

そんな映画だ。

 

だから、あの日から、この映画だけは、見返すことができないで逃げていた。

つらくてどうしようもなくて、気持ちを引きずってしまいそうなのは、分かっていたから。

半年経った今、なんというかけじめのようなつもりで、見ようかな、、、

あの日から、まだ長い夢を見ている感覚で、

夢を見ていると信じたいと思っている自分が、

現実逃避のためにずーっと避けてた映画。

大げさ?w

かもね。

 

私と同世帯の彼は、テレビの画面を通して、

私がつらいときもうれしいときも、

私の青春時代からずっと、気付いたらいつも救ってくれていた人だから。

エンターテイメントの力を信じていた彼が、

それを証明して天国に行ってしまったように、

彼の作品それぞれが、私に様々な影響を与えてきたということに、

彼の作品を見返すごとに私に気付かせてくれている。

 

「恋空」

ちょっと話が飛びすぎているところもあって、やっぱ映画の世界のお話だな、

って部分もあるんだけど、そこは置いといて、、、w

私にとっては、たとえ心穏やかな状態であっても、

観るにはちょっと勇気がいる映画なのです。

で、半年の心にけじめを、と自分勝手な気持ちを抱き、

覚悟して、昨晩、夜な夜な見た結果、

 

あーーー、やってしまった、、、

ってかんじ、、、

ものすごーーーーーーーく、へこんでる。

色々なことが伝わってきすぎて、

色々なことを思い出し、考えてしまって、

終始涙が止まらず、昨夜は泣いたまま寝付いた。

今朝も、信じられないぐらい、気持ちがどんよりしてる。

朝からこの気持ちはやばい。

そして、空を見たら、今日は雨だし。

あーーーーー、どうしよ・・・

この気持ち、どうやって処理しよ?(^^;

と思って、何とか気持ちを紛らわせようと、

ここに綴ってるってことです、、、

 

彼の友人のインスタ。

https://www.instagram.com/p/CKTR0OBF5q0/

ほんとに不思議な光。

引き込まれそうな光。

この光の動きは、太陽の光が反射しているわけではなさそうだよね。

手をつなごうと、近づいてきているみたい。

きっと、友人が恋しくなって会いに来たんだね。

きれいな夕焼け空。ちょっと照れくさいのかな?

 

https://www.instagram.com/p/CC_PwmilWI1/

彼の訃報が流れた日の、優君キセキとリメンバーミー。

たくさんの人が自分の心に素直なり、思いっきり涙したと思う。

そして、彼が亡くなった数日後にアップされたコラージュとコメント。

赤の他人の私でさえ、こんなに落ち込んで、辛くて悲しくて、言葉にならないのに、

彼の近くで、お互いの成長を一緒に感じ、分かち合っていた優くんは、

あの日から、どういう思いで過ごし、

どういう思いで写真を貼り、

どういう思いで言葉にしたんだろう。

言葉が募るようで言葉にならない気持ちを、

自分が一番つらいくせに、強がって自分よりも彼のファンを気遣う優くんに、

私はあの日から、何度も救われている。

 

私は有名人のTwitterやInstagramにはコメントをしないタイプだけど、

TwitterやInstagramに訪れると同時に、やっぱりコメントも見てしまう。

コメントを見ると、たくさんの人の整理できない悲しみとともに、

言ってはいけないようなことが書いてあったり、

ここには書かない方がいいよね、ってことを書いている人ももちろんいて、

なんていうか、ものすごく複雑な気持ちになる一方、

そう言いたくなるファンの皆さんの気持ちも少なからず理解できてしまう。

 

それを本人が読んでいるのかどうかは知らないけど、

もしかしたら、あえて読んでいないかもしれないけど、

それはさておき、自分が一番つらいくせして、

そういうネガティブなコメントも含め、

ファンのやり場のない悔しさや悲しみを、

そういう気持ちになるのも仕方のないことだと、

全て肯定的に静かに受け止めてくれているかのようで、

彼と同じ、優しい心、広い心を持っていて、類は友を呼ぶだなぁ。と思う。

名前がそもそも優くんだもんね。

 

そういうコメントが止まないことは本人がいちばん感じているはずだし、

以前にインスタライブでもそういうのにヘコむって言っていたし、

それでも、たびたび彼の名前を出し、彼のことを語り、

自分の気持ちに素直に表現してくれる優くんや翔平くん。

友人を失ったことを、自分の心に素直に悲しんで、それを共有してくれる彼らには、

あの日から、ものすごく救われています。

 

https://www.instagram.com/p/CC_PwmilWI1/

半年が過ぎた今、もう一度、優くんか綴った言葉を読み返して、

あの時は、ものすごく漠然にしか感じられなかった言葉が、

今となっては、色々と心に沁みてくる。

やっぱり彼のことをいちばんに理解している彼の近くにいた友人なんだな。

そんなふうに感じる言葉の数々。

有言実行しようとしているかのように、

個人事務所を立ち上げ、ミュージカルに力を注ぐ優くんを見ていると、

本当は、ものすごく辛くて悲しくて、

気をそらしていないと、自分がどうにかなってしまいそうな気持ちを、

彼の夢を代わりに叶えようと必死にがむしゃらに集中しようとしてて、

切なくて、涙が出る。

ありがとう。応援してるよ。

彼の叶えたかった夢を、代わりにいっぱい叶えてね。

私のような凡人にはそういうことはできないから。

私にできることは、もう二度と、こんな悲しいことが起こらないようにと、

平和を願うことぐらいだから。

 

夕暮れ時の海を見る優くんに会いに来たように、

彼は、いつも優くんたちのそばで見守っているみたいだね。

彼の魂は、きっと彼の友人たちの一部となり、力を分け与えてくれていると思うから。

だから、彼の夢を代わりに叶えるために、

彼の分まで精いっぱい生きてほしいな、って思います。