遂に、本日、「天外者」を観てまいりました!!!

スクリーンの中で生き生きしている彼に、

どっぷり見入っちゃって、

最後の、哀悼の意を捧げますの文字が浮かび、

あ、そうか、

もう、この世界にはいないんだ、、、

と、現実に引き戻され、、、えーん

最後の最後は、映画に泣いたのではなく、

受け入れたくない現実に泣いてしまった、、、

 

講談師の旭堂南鷹さんはとてもいい役をされてますからすぐわかりましたし、

川口建さんも見つけることができたのですが、

不覚にも、吉村府知事を見逃した、、、、、

悔しい。自分がちょっと許せない。

きっと彼に夢中すぎて見逃したんだと思う(笑)

吉村府知事、ごめんなさい。

 

映画を観た感想として、

ものすごく客観的で、どの映画においても言えることですが、

長い長い物語のあるものを、

たった2時間の枠に収めるというのは、

本当に、至難の業だな。と。

 

五代友厚の歴史を伝えたいプロジェクトメンバー。

題名はもちろん「五代友厚外伝」。

そして、五代友厚という人物像を伝えたい監督、製作メンバー。

題名は「天外者」。

 

五代友厚プロジェクトの皆様の、

五代友厚という人物の功績を一人でも多くの人に知ってもらいたいという

純粋な気持ちはものすごくよく分かる。

でも、2時間という短い時間の中に、

五代の歴史を詰め放題に詰め込んでいたら、

たぶん視聴者の頭はパンクして、

最後に心に残るものは、

よくわからない、、、だっただろう。

映画作成に携わってきた方々は、やはり、プロだな。と。

2時間という限られた枠の中に

何を当てはめるのがいちばん効率がよく効果的か、

その分析が的確だな。と。

「天外者」というタイトルは、大正解だと思う。

この力強い言葉に込められたものは、

五代友厚という人物像が伝わってくるだけではない。

誰もが、「天外者」になる夢を見られ、

誰もが、「天外者」になれる可能性があるということ。

そして、この映画のおかげで、

誤解され続け歴史上に名を称えられてこなかった五代の

本当の姿を、視聴者は見ることができる。

すでに五代を知っていた人は、五代に対する誤解が解け、

五代を知らなかった人は、利他の心を持って尽力した人

というイメージが刻まれる。

 

大政奉還。

将軍が天皇に政権を返上し、

事実上、武士の時代が終わった。

剣で世の中を納める時代が終わった。

剣で人を斬っても何も変わらないと言った五代の言葉が、

やっと現実味を帯びてきた。

 

五代は、明治維新、日本の経済の発展に、

かなり大きな影響を与えている。

にもかかわらず、歴史上あまり称えられていない。

それはなぜだ?

武士たちから、武士であることを奪ったら何も残らない。

そんな人たちの反感。

商人たちには、五代の芝生が青く見えていたのだろう。

五代が政府と組んで、五代一人が金儲けして得しているように見えていた。

そんな人たちの反感。

 

何かを変えようとすれば、必ず犠牲者が出る。

みんなが夢を見られる国にしたいと思っている自分の夢と、

100パーセントそのようにできないという現実に板挟みになり、

五代は大政奉還の直後、いちばんつらい思いをしただろう。

 

民から誤解され続けた五代。

しかし五代のの本当の姿は、

「金など要らぬ。」

それは、ほとんどの人にはきれいごとにしか聞こえない言葉だが、

五代の本心だった。

五代の気持ちはまっすぐだった。

五代が亡くなる時、それが本心であるということが証明される。

 

実もいらぬ、名もいらぬ、ただ未来へ。

100年先の日本が、明るい国であることを望み続けていた五代。

五代が亡くなったとき、五代には借金しか残されていなかった。

五代は、全財産を大阪の経済の発展のためにつぎ込んでいたのだ。

これこそ利他の心。

すごい人だ。

 

五代が亡くなった日、大阪の街の機能は停止した。

約4500人の人々が彼の弔問に訪れたとのこと。

大阪の経済の基盤を築いた彼は、大阪の英雄である。

 

しかし、あることないこと偏った意見で記事を書く新聞。

今も昔も変わらない体質のマスコミのせいで、

五代はいまだ誤解されたまま、汚名を着せられたまま、

歴史書に名を残している。

この映画を期に歴史書の記述が変わりますように。

五代の功績は、大いに称えられる価値がある。

 

そして、五代とともに輝く、

俳優として、一人の人間としての彼の功績。

五代の功績とともに、

彼の功績をもっとたくさんの人の心に刻みたい。

彼の功績が大いに称えられ、

いつまでも朽ちることなく、

人々の心に鮮明に残り続けますように。

 

 

映画の中の、彼と彼の仲間たちの姿。

やたら自信に満ちていた五代。

その彼でさえも失望した時があった。

そんなときに手を差し伸べた龍馬。

龍馬は、貿易会社と政治組織を兼ねた海援隊を結成し、

世の中に大きな影響を与えた。

それは、新しい時代の幕開け、明治維新につながる。

隣の芝生は青く見えるもの。

弥太郎は、五代の商売がうまく行っていると思って、

ちょっと妬んでいたのかもしれない。

龍馬が暗殺された後、自分と組まないかと五代に持ちかけるものの、

五代はあっさり却下。

お前にしかできないものがある。よーく思い出せ。

そう言った五代が弥太郎に諭したかったことは何だったのか。

博文にはそれが分かっていた。

五代の言いたかったことは、

 

「友人の遺志を継ぐ」ということ。

 

龍馬の遺志を継いだ弥太郎。

弥太郎は海援隊の影響を受け、後に三菱商会を創業した。

五代と弥太郎がこの世を去った後、

彼らの遺志を継いだのは、伊藤博文だった。

初代内閣総理大臣に就任。


映画の中では、龍馬が暗殺された。

現実の世界では逆のことが起こった。

だから、翔平さんは、共演者さんの皆様は、

この映画と同じように、

彼の遺志を継ごうとしてくれているんだと思う。

彼の名前をいっぱい出してくださって、

彼のことをいっぱい語ってくださって、

本当にありがとうごさいます。

 

 

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