暑すぎて釣りに行く気も起きないので、道具(リール)のメンテナンスでもしようと思いオイルを買うため近所の釣り具ショップへ...
お目当てのものはすぐに見つかったけど、せっかく来たので広い店内をぶらぶら...2階は中古品フロアだけどたまに思わぬ掘り出し物とかあるのでチェックは欠かせないw
色々見てたら釣具屋に似つかわしくないけど見なれたものを発見!これって、このあいだ玄関につけた時計じゃん!!
ジャンク品扱いだけど捨て値で売ってるよw
ついこの前、同じタイプの時計に電池入れたばかりで単純な構造を知ってるので、こりゃ簡単に修理して使えるぞ!って思ったけど、よく見ると、針が「短針」「長針」「秒針」ともう1つ別の短針がある??これって特別なムーブメントが必要なのかな?...一抹の不安もあったけど、とにかく安いし最悪は余分な短針はつけなくてもいいかと割り切って購入。
あとショッカーの戦闘員みたいな赤い線が入った文字盤もレア感があってなんか気に行った(笑)
つーか、なんで釣具屋で時計売ってんだろ?っていう単純な疑問ww
帰宅して早々、電池を入れてみたけど動かない(当然だけど)
自分が購入したものは単三電池を使ったけど、こっちは単二電池を使う仕様でムーブメントが違っていた(^^;
SEIKOの文字とTSKU 22003という刻印が確認できたけど、絶版なのかセイコー社サイトでは見つからず、ネットでも探しまくったけど一切情報が見つからない、やっぱ余分な短針に対応した特別なものを使ってるのか?
バラせば簡単に外せると思っていたムーブメントも文字盤側から針が全く外せなく暗雲たちこめ状態...
秒針は少し力を入れたら外せたけどその次の長針がびくともしない(^^;
経年劣化で針がシャフトに癒着してるようで無理に引っ張ると薄いアルミの針が変形しそうで(実際少し曲がった><)ホトホト参ったのでアプローチを変えて裏側のシャフトを引っ張ってみることにした。
どうせムーブメントは交換するので分解してむき出しになったシャフトを強引に引っ張ってようやく針の取り外しに成功
ε-(´∀`*)
ムーブメントを分解してみたけどやっぱり型番らしきものは表面にあるTSKU 22003しか確認できなかったけど、針を取り外してわかったのは、余分にみえた短針は通常の短針に固定されているだけだった、これなら普通のムーブメントでOKじゃんと気が楽になった^^つーかこの余分な緑色の針は何だ???
文字盤の赤い線とともに緑色の短針の疑問は深まりつつ、ネットでムーブメントを探すと、セイコーのこのタイプにはSKP12ミリというものが適用するようで早速注文したけど送料込みで2500円(数百円程度と思ってたw)
掛け時計のムーブメントはダイソーでも売ってるけど、すぐ壊れたら交換面倒だしなぁ、まぁここは必要コストとして納得しようww
交換用ムーブメントを調べていてこの時計はバス時計ではなく船舶時計だとわかった、赤い線と緑の針は船舶無線に関する「第一沈黙時間帯」つーものが明確にわかる仕掛だった。
無線電信や無線電話を使用していた時代に、船舶局などでは、遭難通信用の周波数の24時間の聴取義務があり、無線電信の周波数(500kHz)は毎時15分から18分、45分から48分を「第一沈黙時間帯」として、この時間中に遭難、緊急以外の通信を行うことは禁止されていた(沈黙状態なら電波の弱い緊急通信でも受信しやすいため)時計を見て緑の針が文字盤の赤い範囲にある間は「通信はやめておこう」となるわけだ。
因みに第二沈黙時間帯というのもあって、こちらは無線電話の周波数(500kHz以外)は毎時00分から03分、30分から33分が該当して、時計の文字盤は緑色と決まっていたようだ。
https://www.kaiho.mlit.go.jp/09kanku/fushiki/ibento6_7.html
だとするとこの時計があった船の無線電信の周波数は500kHzということだな(文字盤に赤色だけなので)そもそもなんで釣具屋なのに時計が売ってんだ?っていう疑問も船舶専用の特殊時計だからかと腑に落ちた^^
なるほど!色々スッキリしたぞ!!!
思いもよらず珍しい時計が格安で手に入り、プチ蘊蓄も勉強できて大満足。
そもそも玄関の時計を交換する前のタイミングでこの時計を目にしてもそのままスルーしてたのは間違いない、なかなかのタイミングだよ^^
暑いけどメダカは今朝も元気だ^^