小さい頃の私を支えてくれた本との再会 古絵本とコーヒーちぇすなっとさん | Hikobae

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先日、わたしの生まれ育った大好きな町、

豊中市の岡町に行きました。

 

 

駅東は市役所に向かうレトロと今が混ざり合う元気な商店街。

駅西は静かな住宅街。

 

大きなお屋敷もいくつもあります。

 

 

わたしは駅西の坂の途中の家で生まれ3歳まで育ち、

33歳まで坂を下り切ったところに暮らしていました。

 

亡き母は駅前のビルでエステサロンをしていて、

よく遊びに行っては、

台地の上に建つそのビルから眺める大阪梅田のビル群が好きでした。

 

 

岡町はわたしのホームタウン。

 

 

その岡町に絵本屋コッコレさんが生まれ、

 

狂喜乱舞していたのも束の間、

絵本屋さんだけでは運営はしんどいよね。。。

 

お隣でカフェもされていたので、

絵本屋のほうは閉じて

いまは絵本カフェコッコレさんになり、

 

時々、絵本屋さんも開催しておられます❤️

 

コッコレさん、ランチはお休みの日だったので

また今度…!

 

 

 

さて今回の目的は、

わたしの通った幼稚園のすぐそばにオープンして約一年!

 

古絵本とコーヒーのお店 ちぇすなっとさん!

 

 

しかーし!

 

花粉症の薬でぼんやりしてるせいか?

 

スマホを忘れてお店の撮影出来ず!!

 

 

お店ホームページのお写真、お借りしてますえーん

 

 

 

友達に撮影してもらったコーヒーとヴィーガンクッキー😆

 

友よ。。。コーヒーの撮り方、間違えたね笑い泣き

 

醤油みたいだよ笑い泣き

 

 

 

 

 

 

4000冊の絵本に囲まれて

美味しい珈琲を飲む。

 

わたし、胃の調子がいまいちなので

デカフェをお願いしたんですが、

美味しかった!!

 

 

絵本がさ、買えるってのがまた嬉しい!!

 

着くなり、うろうろ〜

 

 

何気なく見ていたとき、

 

棚の一番上、

エアコン横に見つけた赤い背表紙の文字に

 

あっ!!

 

こびとのピコ!?

 

 

 

小さい頃、大好きだった本。

 

でもずっと題名がわからず、

ただオムくんという主人公とピコというボールペンに住むこびとのお話だ、ということだけ覚えていた本は、

 

まさに、これやんかいさ!!

 

題名がまったくわからなかったので、

探せなかったんですよね。

 

てか、「こびとのピコ」ってそのまんまやんかい!!

 

なんで探せなかったんだろう?

 

 

 

小学校のたぶん3年か4年。

学級文庫にあったこの本。

 

ボールペンで願いを書けば

こびとのピコがたすけてくれて、

その願いが叶っちゃう。

 

 

幼い日の私はヘタレで

ほんっとに勉強も運動も出来が悪くて、

 

勝ち組路線の一族ゆえ、

親には塾に公文、ピアノに絵画教室、スイミングに行かされ、

大好きな本を読む時間も

リカちゃんで遊ぶ時間もなく、

 

おまけに楽しみなはずの食事は

マクロビオティック。。。

 

当時の玄米はおいしくなかった。

圧力鍋で炊く玄米のにおいに吐き気がしました。

 

 

 

そんな幼いながら、

言葉にも感情にもできないしんどさを抱えていたときに出会ったこの本に、

 

わたしは空想のなかに自分をおいて

辛い現実をやり過ごす術を知りました。

 

 

もしピコがいたら、、、と毎日、考えて

公文のプリント、すらすら解いてあっという間に帰れたらいいな。。。

体育の時間、すごく足が速くなってゴールテープきってみたいな。。。

 

すごいな、おまえ!と言われたい。

 

 

ほんとになんにも取り柄がなくて、

なにもかも出来る弟と違い、

ほんとにダメダメちゃんだった私は、

 

早期教育の効果が剥がれ落ちる三年、四年生頃には落ちこぼれ。

 

なんにも褒められることはなかったんですよね。

 

 

ピコにたすけてもらう、

落ちこぼれオムくんは、わたしだったんです。

 

 

 

おとなになっても、

締め切りに間に合わないカリキュラム作成や

膨大な仕事を目の前にしたり、

いまでもとても辛い現実があったりしたら、

 

いつも、

 

ピコがいたら、、、と思う、

オムくんのようなわたしになります。

 

 

ピコはほんとはいないけれど、

もし、ピコがいたら…と考えることで

心の中の漬物石がすこし軽くなる気がします。

 

 

 

 

 

オムくんとピコのお話は

いつもわたしの心の中にあって

 

何十年ぶりかで出会った本を手に取ったとき

 

表紙も絵もすべてがそのままで懐かしく

 

不覚にも涙が滲みました。

 

 

ほんとに小さかったあの頃の私、

よく頑張ってきたねえ。

 

いまではりっぱなオバサンになったよ(笑)

 

 

私の中にしっかりと根付いていて、

わたしを支えてくれたこの本との再会に

 

こんなふうに絵本や本との出会いを

たくさんの子どもたちに経験してもらえたらなあ、と。

 

一冊の本が

八方ふさがりで頭もハゲてしまうほどの

ストレスのなかにいた私を支えてくれたこと、

 

本はそういう力を持っているのだということを

今は、伝えていく側になったよ、と

 

あの頃の私に話してあげたいです。

 

 

 
 
 

ちぇすなっとさんのすぐ横は、

私が通った幼稚園の前にある公園。

 

50歳年下の後輩たちが公園で遊ぶ姿を見ながら

 

とっても幸せな心持ちで帰途につきました。

 

 

原付バイクでビューン(笑)