股関節を支えるために「筋トレをしなさい」と医師から言われ、
真面目にトレーニングに励んでいるけれど、
なぜか尿酸値がどんどん上がってしまう。
しかも腎臓の数値も気になるため、
食事では塩分やタンパク質を控えるよう
気をつけているのに、どうしたらいいのだろう……。
そんな切実なお悩みを相談されました。
50代男性
食生活改善と運動で
すでに170センチ94キロ→10キロ減量
腎臓機能がやや低下の数値
尿酸値が高値で痛風2度
胆石、尿管結石の罹患歴あり
結論からお伝えすると、
この方の場合は・・・
高強度のトレーニングや無酸素運動は
体内でプリン体の生成を促進するため、
食事内容にかかわらず尿酸値を上昇させることがあります。
そして尿酸値が高い状態は腎臓への負担を示唆していることもあるため、
まずは「腎臓に負担をかけない運動と生活」へと切り替えることが大切です。
運動のアプローチとしては、息が上がらない有酸素運動をメインにプログラムを組みます。
心拍数を管理し、最大酸素摂取量(VO2MAX)の50〜60%程度を目安にした運動が適しています。
これは具体的に言うと、「うっすら汗ばむ程度で、人と笑顔で会話ができるくらいの運動強度」です。
「ゼーハー」と息が切れて喋れなくなるような運動は強すぎるサインなので、
隣の人とおしゃべりしながら歩けるくらいのペースを意識してみてください。
筋トレを行う場合も、高重量を扱うのではなく、自重を使った中〜低強度のメニューで十分効果が得られます。
トレーニング中は決して息を止めず、しっかりと呼吸を意識すること、そしてこまめな水分補給で体液バランスを崩さないことがポイントです。
また、体調が万全でないときは思い切って休む勇気も重要です。
食事面では、運動のエネルギー源となる筋グリコーゲンを上手につかう工夫をします。
トレーニング前に消化の良い炭水化物を少し補給し、トレーニング後に負担にならない程度のタンパク質を取り入れるのがおすすめです。
こうして見るとわかるように、
トレーニングや食事の正解は「その人の今の状態」によって大きく変化します。
スポーツ栄養や「食トレ」というと、
どうしても「何をどれだけ摂取して、どれだけ消費するか」という足し算・引き算ばかりに目が向きがちです。
しかし、私たちが決して忘れてはならないのが、
体内で起こっている「代謝」という生体化学の仕組みです。
この代謝の視点が抜けてしまうと、いくら努力しても狙った成果が出ないどころか、健康を損ねてしまうことさえあります。
分かりにくく、少し面倒に思える分野かもしれません。
だからこそ、一人ひとりの体に寄り添い、
代謝まで見据えた最適なプランを
ご提案するのが、私たち専門家の役割だと考えています。
ちょっと真面目に書いてみました 