親は子どものことを一番わかっているという思い込み | Hikobae

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こんにちは
 
今日はあいにくの雨ですね
桜もこれで散ってしまうかなぁ
 
新学期。
 
LINEやメッセンジャーで
保育士時代の教え子のお母さんから
相談を受けることが増えています。
 
 
この前、高校生になった
発達障害の男子くんのお母さんから
 
息子は家でずーっと、
在学している私立高校から配布されている
タブレットで
ひたすら動画を見ている。
 
歯止めがきかなくなる性格だし、
ネットの世界は怖いから
パソコンは買い与えていないし
 
学校からのタブレットは
アプリを入れたり
いろんなことが出来ない設定だけど
Yahoo!が使えるので
変なサイトに繋がっていないか心配。
 
うちの子は何も出来ない。
 
学校は普通校だが
得意なのは英語の文法だけで
使い物にならない。
 
進路は田舎で農業とかさせるべきだと
思っていて、
 
そういう発達障害の受け入れ先はないか?
 
という相談でした。
 
 
 
いろいろ聞いていて
思ったのは
 
彼自身はどう思っているのか?
どう考えているのか?
 
ということが
全く出てこないなあ。。。ってことでした。
 
 
 
発達障害があり、自閉傾向も強く、
コミュニケーションは難しい子です。
 
でも
 
お母さんが思うほど
 
何にも出来ないのか?
 
 
いいえ。
 
何も出来ないのではなく、
お母さんが恐れて
 
させていないだけです。
 
 
お母さんは厳しい方なので
従順で幼い彼は、言いなりです。
 
おとなしくお母さんの手伝いをし、
家事もしっかりしています。
 
パソコン買ってーやー!!
とか
スマホ、使わせてーやー!!
とか
金くれー!
とか笑い泣き言わないんです。
 
 
でも、それがお母さんには
「素直ないい子」で
「あたしがいないと何も出来ない子」。
 
厳しいことを言いますが
 
 
お母さんにとって
 
 
とても都合のよい可愛い息子❤️なわけです。
 
 
 
だからお母さんは
 
息子に
 
じつは心の奥底で願っている。
 
変わってほしくない、と。
 
 
 
その思いと
彼の特性があいまって
 
彼はお母さんに
「自分はこうしたい」と考え訴えるチカラを失い、
 
反抗するチカラもないまま
ここまできてるわけです。
 
 
 
お母さんは
 
「わたしは親だから、この子を一番よくわかってる」
と言います。
 
 
でもそういう方のほうが
 
 
実は
 
 
ぜんぜんわかってなーい!!
 
と思うことがとても多いです。
 
 
 
 
 
 
彼が一日中、見ている動画は、
マインクラフトというゲームの実況でした。
 
たまたまうちの子が
7年前から、どハマりしているゲームで
 
彼を家に呼び、
パソコンで一緒にやってみな?と言ったら
 
顔がみるみる晴れやかになり、
嬉々として娘と一緒にやりはじめました。
 
 
2年間、配信の実況しか見たことなく、
パソコンで実際、やったのは初めてなのに
 
彼は7年やりつづけてる娘の
知らない遊び方まで知っていて
パソコン操作も完璧に覚えていて
 
ものすごいスピードで進んでいけるのでした。
 
 
娘もそれにはビックリ。
 
 
見たもの、興味関心のあることには
驚異の集中力を発揮して記憶する、
幼い日の彼がそこにいました。
 
 
本人からの表出言語がない、または乏しい。
 
だから、
 
イコール なにもわかっていない、とか
考えていない、とか
 
思い込んでいるのは
 
周りの大人です。
 
 
 
私の夫はSE。
彼のパソコン操作や
コマンドの記憶の良さを見て
コンピュータ専門学校に行けばどうだろう?
と言います。
 
英語の文法が好き。
喋る英語は話すのも聞くのもしんどいけど
書くのは好き。
 
なら、システム開発とかも向いてるかもよ?と。
 
 
けして
 
お母さんがいうような
 
田舎の農業で
のんびりボオーーッとするのが向いてる!
 
そんなタイプじゃなさそうです。
 
 
 
障害があっても
 
話す言葉が少なくても、
 
 
本人さんの思いを尊重すること。
 
 
 
そして
 
17歳の彼が
年齢より幼く見えても
 
小さい子扱いをしないこと。
 
 
このふたつが
お母さんに決定的に欠けていて
 
 
ゲームで嬉々としている彼の背中を見ながら
 
 
子どもは親を選べんからねえー。。。
 
と不憫になりました。
 

 
 
 
でも、ここに関わってくれたのですから!
 
お母さんに
彼の嬉々とした姿を見てもらい、
夫やわたしの見解も伝え、
 
 
 
彼の可能性を
お母さんの思い込みで制限したらあかんの違うか?
 
と話しました。
 
 
 
最初、パソコンにかじりついて
お母さんの「帰るよー」
「お母さんとコロッケ作る約束してたやんかー」
という言葉も完全スルーして(笑)
 
生返事しかしない。
 
そんな姿に
 
 
「可愛かった息子が離れていく」
 
と、悲しくなったお母さんですが
 
 
あんなハツラツとした息子は
何年ぶりに見たやろう。。。
 
と。
 
 
思い直しはじめたようです。
 
 
帰宅後、お父さんと相談して
 
思い切って
コンピュータ専門学校のパンフレットを
取り寄せはじめたそうです。
 
 
 
子どもの姿をみて
 
親も変わっていく姿は
 
保育園時代、幾度も経験してきましたが
 
 
お母さんはやっぱり
子どもがイキイキしていることが
 
一番嬉しいことなんやなあって、
 
 
改めて思いました。
 
 
卒園児のお母さんですから
信頼関係ができているので
 
厳しいことも言いましたが、
 
今回、ゲームをやることを許して貰えたことや
彼が自分で、
ゲームを家でもやらせてもらうために
交渉すること、
自分の思いを表現すること、を通じて
 
 
彼が今後、
 
道を自分で切り開いていく一歩を
踏み出せたかな。
 
わたしはその背中を
すこし押すことができたかなあ??
 
なんて。
 
 
思ったりしています。