アナログとデジタルの違い | 30代で絵を始めてどこまで上手くなれるか?にわか絵師HKN(ハクン)の、日々の気づき

30代で絵を始めてどこまで上手くなれるか?にわか絵師HKN(ハクン)の、日々の気づき

30代で突然ペンタブを買って萌え絵描きを目指すHKNが、日々の練習の中で気が付いたことなどをブログにつぶやいていきます。

自分の場合、アナログはやったことがありません。
絵を描くことはデジタルから始めました。

こういうパターンの人はまだあまり多くないと思います。
ある程度絵が好きなら、子供のころから何らかの絵を描いている
経験があると思います。
その場合当然アナログで描くわけで、アナログ経験がない
絵描きというのはまずあり得ないのでしょう。
ですから、落書きすらほとんどしたことがない自分のような人はあまり
いないようでアナログを描いたことがないという話をすると良く驚かれます。

(こんな自分程度のスペックでここから本当に絵が上手くなれるか
どうかもまたひとつのテーマではありますが・・・)


そんな自分ですが、去年デジ絵を描き始めて以来は毎日絵を
描くことを日課にしているので、先日旅行に行った際もペンタブや
ノートパソコンなどデジタル用具一式を持っていきました。

と・こ・ろ・が。
ペンタブのペンを忘れてしまって絵が描けないという事態に陥りました・・・。

仕方がないので、100均に行ってシャーペンと消しゴム、落書き帳を購入。
晴れて初のアナログお絵かき挑戦となりました。

思い出してみると、確か子供のころに悟空とかワタルとかを描いた記憶があります。
あと教科書に落書きしたかな?
この程度が自分のわずかな絵の経験。
あとは学校の授業で描いたくらい。
これは多分普通の人か、それよりかなり下のアナログ経験でしょう。


そんな自分がアナログで描いてみた感想です。

・絵を描く工程はデジタルもアナログも同じ。
アタリを描いて、線画を清書して・・・という具合に描きますよね。
これはアナログもデジタルも一緒でした。
そうすると、自分の場合現時点では慣れているデジタルの方が早いです。
アナログはかなり時間がかかりました。
今までアナログの方が絵を描くのが早いという話を多く聞きましたが、
これはその人のアナログ経験値の高さゆえと言える分もあるのかと。

・道具をそろえるのが大変
シャーペンと消しゴムだけだと、絵を描く表現に制約がかなりあります。
濃さ、線の太さ、薄く消すなどのテクニックなどなど。
この表現を広げようと思えば技術以外にも道具を増やす必要があります。
濃さの違う鉛筆をそろえたり、紙をいろいろな種類試してみたり・・・。
この物理的な制約は、素人にはかなり高いハードルと言えると思います。
デジタルであればペイントソフトとペンタブがあれば、数万種のペンと紙を
ワンパッケージでそろえることができるのと同義です。
あと、消しカスがとてもうざかったですw

・補正機能が無いので不便
左右反転や変形が無いのはとても不便でした。
あと、紙を回すのも物理的作業なのでやりにくかったです。

・キャンパスの物理的傾きによる歪み
これはわかりにくいと思いますが、テーブルの上に紙を置いて
描いているのでキャンパスに向かって正対していません。
その分絵が歪みました。

・やり直しがきかない
これはデメリットでありメリットでもありました。
やり直しがあまりきかない分、線を引くことの集中力や
意識が高いものとなりました。
今回はシャーペンでしたが、これを消せないボールペンなどに
変えて絵を描けばもっと高い意識が持てると思いました。

・手軽である
今回のように、ペンタブはペンだったりケーブルだったり
一つでもパーツが無ければ描けません。
電気があってパソコンの電源が入れられる環境が必要です。
それに対して、アナログのなんという手軽なことか!
これはデジタルに対してなかなか埋まらないアナログの利点でしょうね。



と、長くなりましたが、絵を描くという行為において
デジタルとアナログには実はあまり差が無いように感じました。

今回の体験でデジタルよりアナログの方が上だと感じた大きな点は二つ。
・やり直しがきかないので線を引くことに高い意識が持てる
・手軽さ

これもさらにやり直しがきかないという点においては、デジタルでも
消す機能をあえて使わない描き方で代用が可能だと思います。

そうすると残るは手軽さ。
これが最大のメリットになっていきそうです。

このように考えてみて、今主に描いているイラストのような絵に関しては、
必ずしもアナログで描いたからと言って上達する要素はあまりなさそうでした。
いろいろな条件で描くことの経験値は積み重なるでしょうけどね。
しかし、今後もデジタル中心で行くので、アナログの経験値を得るのに
あまり時間がかかるようなら、それもちょっと考え物ですし…。

そういう部分ではなく、手軽さが重要な部分、例えばクロッキーだったり
映画やテレビの構図をサラサラスケッチするなど、そういう部分に
アナログを活用して行ければいいかなって思ってます。

あとはちょっと出先で絵を描くような、ファミレスやファーストフードを
食べながらお絵かきするとかそんな使い方ですかね~。
まぁ、これもiPadとかのお絵かき機能が高性能になれば代替え可能かな?


ちょっと長くなりましたけど、ここまでが旅先でアナログを描いた感想です。
自分が気が付いていないようなアナログやデジタルの
メリットデメリットなどがあれば、ぜひ教えて下さい。


※これが初めてアナログで描いたハルヒです。
たまたまかばんに入っていた文庫本の表紙を模写しました。
これで2時間以上かかったというね・・・。