カツです。【その2です。】
2025年8月、今度は俳優で歌手の福山雅治さんの名前が報道に出た。
フジテレビの第三者委員会が公開した報告書で、匿名の「有力出演者」が
福山さんであると週刊誌が報じたのだ。
内容は、元専務主催の会合に女性社員やアナウンサーが同席させられ、
場の空気に「不適切な発言」や「性的な話題」があったというもの。
福山さんは「その場を盛り上げようとしたが、言葉の選び方を誤った」と説明している。
彼の事務所・アミューズも「報告書には協力し、問題行動はない」と声明を出した。
問題は、これが“個人の不祥事”で終わらない点にある。
報告書によると、同様の会合が長年続き、
多くの女性社員が「お酌を求められた」「席順を指示された」と証言している。
つまり、会社ぐるみで「接待文化」が存在していたということだ。
フジテレビは3月末に報告書を公表し、
「今後はガバナンス改革に努める」と発表したが、
なぜこれほどの問題を“長年隠していたのか”は依然として謎のままだ。
中居さんの件、福山さんの件――
この二つに共通しているのは「沈黙の構造」だ。
表では笑顔やドラマが流れていても、
裏では不公平やプレッシャー、そして“言えない空気”が支配していた。
多くの人が“強力な力が働いていた”と感じるのも無理はない。
私は、どちらが悪いとかを裁く立場ではない。
ただ一つ言えるのは、こうした出来事が
「誰かの人生を踏みにじる空気」につながっていたなら、
それを見過ごしてはいけないということだ。
いまのテレビ業界は、SNSやYouTubeなど新しいメディアとの競争の中で
変化を迫られている。
だからこそ、古い慣習や“都合のいい沈黙”を手放し、
視聴者に誠実な放送を届けるべきだと思う。
🎧 福山雅治『HUMAN』『残響』などのアルバムは、
彼の音楽性と誠実さを感じさせる名作。
全体のまとめ
中居正広さんも、福山雅治さんも、長年エンタメ界で多くの人を励ましてきた存在だ。
だからこそ、今回の報道に驚きや失望の声が上がったのだろう。
だが、私たちは「誰が悪いか」よりも、「なぜこんな構造が続いてきたか」を考えるべきだ。
沈黙の裏にある“力”を見抜き、
次の世代が同じ過ちを繰り返さない社会へ。
それが、この問題を見つめる本当の意味ではないだろうか。


