前回紹介した、旧統一教会の関連団体「平和大使協議会」の2014年10月21日付の記事を再掲する。

 

 10月11日、北海道人格教育協議会が発足し、札幌市内の会場で発足式が開催されました。
 「人格教育の研鑽と普及に努め、教育再生の柱となり、国家と世界に貢献する人材育成に役立つ事業を模索し展開する」ことを目的に発足した同協議会は、これまで10年間、谷口博・北海道平和大使協議会会長(北海道大学名誉教授)をはじめ、教職者など教育関係者を中心に懇話会を続けてきた内容を発展させたものです。
 発足式では、会長に山谷敬三郎・北翔大学学長補佐、副会長に加藤隆・名寄市立大学教授の就任が発表されました。
 来賓として参加した国会議員の祝辞に続き、矢吹恭一・平和学術フォーラム北海道顧問が激励の言葉を述べました。その後、堀展賢・世界平和教授アカデミー事務総長(平和学術フォーラム常任顧問)が「日本創造は霊性人格教育から」と題して記念講演を行いました。また、山谷会長が「人格教育の意義と課題」と題して講演を行いました。
 発足式前には、役員会、総会が開催され、役員と定款が全会一致で了承されました。

 

北海道人格教育協議会という団体が発足したという内容だが、この団体は以下の理由から旧統一教会の関連団体である可能性が極めて高い。

・設立記念講演会が平和大使協議会のホームページで紹介される

・設立記念講演会に平和学術フォーラム北海道顧問として矢吹恭一氏が出席。平和学術フォーラムは平和大使協議会の内部組織。また、矢吹氏は旧統一教会の第一地区長を務めていた人物

・設立記念講演会に世界平和教授アカデミー事務総長の堀展賢氏が出席

・設立記念講演会、第1回北海道人格教育フォーラム、第2回講演会を平和学術フォーラムが後援

・第4回北海道人格教育セミナー、第6回北海道人格教育フォーラムを北海道平和大使協議会が共催

 

第1回北海道人格教育フォーラム、第2回講演会、第4回北海道人格教育セミナー、第6回北海道人格教育フォーラムの画像は以下のとおり。

後援団体などが記載されている。

 

これらの画像が掲載されていた北海道人格教育協議会のホームページは、現在、トップページを除いて閲覧できなくなっている。

 

 

消去される前は以下のような文章が掲載されていた。

 

 北海道人格教育協議会は、前身の「北海道人格教育懇話会(荻野忠則会長)」の長年にわたる活動を引き継ぎ、平成25年に発足した。

 

 先ほど紹介した記事に「同協議会は、これまで10年間、谷口博・北海道平和大使協議会会長(北海道大学名誉教授)をはじめ、教職者など教育関係者を中心に懇話会を続けてきた内容を発展させたものです」との一文があったが、懇話会とは「北海道人格教育懇話会」のことを指しているようだ。

 

 北海道人格教育協議会について見ていく前に、まずは前身組織である北海道人格教育懇話会を調べていこう。

この懇話会は札幌市の市民活動サポートセンター登録団体で、「さっぽろまちづくり活動情報サポートサイトまちさぽ」には概要が掲載されている。

 

 

代表者は荻野忠則氏。

荻野氏は札幌市内の小学校校長まで務めた教師で、世界連邦・北海道の代表を務めたほか、2015年4月には叙勲・瑞宝双光章を受賞している。

一方で、前々回の記事で紹介した世界平和教授アカデミー北海道支局主催のシンポジウムやフォーラムなどで、講師として少なくとも5回名前が登場する人物だ。

世界平和教授アカデミーの機関誌「世界平和研究」1997秋季号に詳しいプロフィールが掲載されている。

 

荻野忠則 おぎの・ただのり

1927年北海道生まれ。47年北海道第一師範学校卒。73年玉川大学卒。札幌市教育委員会指導主事、札幌市立桑園小学校校長などを経て、87年北海道女子短期大学教授に。著書に『学校経営のための統計法―SSを活用する評価基準―』

 

旧統一教会関連団体とつながりのある人物が代表を務める北海道人格教育懇話会。

北海道新聞には、この懇話会とそこから発展した北海道人格教育協議会、そして谷口博氏が代表世話人を務めていたアカデミー・フォーラム懇談会について、それぞれフォーラムの告知記事が掲載されているが、そこに掲載されている電話番号は3団体ともすべて同じ番号だ。

また出目金さんのTwitterにアカデミー・フォーラム懇談会の住所が掲載されているが、こちらも北海道人格教育懇話会&北海道人格教育協議会の住所と一致する。

 

 

 

 

 

 

さて、懇話会の活動を引き継いだ北海道人格教育協議会だが、会長には荻野氏ではなく北翔大学学長の山谷敬三郎氏が就任した。
ホームページに掲載されていた2019年度及び2020年度の役員は以下のとおり。
 
会長 山谷敬三郎
副会長 加藤隆
理事 木津宜之・黒坂由紀子・園田典子・田子信・中山富雄・村瀬千樫
監事 山下薫
事務局長 暮地本修

 

 

会長の山谷敬三郎氏は江別市に本部を置く北翔大学の学長である。

2018年に学長に選出された際に大学が発表したリリースに、詳しい経歴が掲載されていた。

 

【新学長プロフィール】
山谷 敬三郎(やまや・けいざぶろう)
1952年生(65歳)

【学歴】
1976年 北海道教育大学 教育学部岩見沢分校卒業
1984年 兵庫教育大学 大学院 学校教育研究科修士課程修了(教育学修士)
2010年 東北大学 大学院 後期博士課程教育情報学教育部修了 博士(教育情報学)

【略歴】
1977年 釧路市立東中学校教諭
1987年 北海道教育委員会指導主事
1997年 北海道女子大学短期大学部(現北翔大学短期大学部)初等教育学科助教授
1999年 北海道女子大学短期大学部(現北翔大学短期大学部)初等教育学科教授
2000年 北海道浅井学園大学(現北翔大学)生涯学習システム学部教授
2004年 北海道浅井学園大学(現北翔大学)大学院生涯学習学研究科教授、芸術メディア学科 学科長
2006年 北海道浅井学園大学(現北翔大学)大学院生涯学習学研究科研究科長、生涯学習システム学部学部長、学習コーチング学科学科長
2006年 学校法人浅井学園評議員
2007年 学校法人浅井学園常勤理事
2014年 北翔大学・北翔大学短期大学部学長補佐
2014年 北翔大学教育文化学部教授
2016年 北翔大学・北翔大学短期大学部副学長

【専門】
教育心理学、カウンセリング心理学

 

中学校教師から私立大学の学長にまで上り詰めた人物だが、そんな山谷氏もまた、旧統一教会との関わりが多く確認できる人物だ。

関連団体「平和政策研究所」の雑誌『世界平和研究』2004秋季号、冬季号、2020秋季号に寄稿している。

2020秋季号については世界平和研究のホームページにも掲載されている。

 

 

また、旧統一教会系の雑誌「ビューポイント」にもインタビューが掲載されている。

 

 

大学トップと旧統一教会とのつながりを、北翔大学はしっかりと調査して発表するべきだ。

このままでは大学そのものの信頼に関わる。

迷惑を被るのは学生たちであり、地域の理解も得られないであろう。