介護は、高齢犬にだけ訪れる事ではありません。
病気やケガによって、
想定より早く、または、突然に始まる事があります。
愛犬が長生きをしてくれたら、いつかは訪れるであろう介護
と、ある程度の覚悟をしていたとしても、
実際の介護生活では、覚悟を上回る大変さと葛藤が
ご家族を襲うことがあります。
私は、三代目の相棒犬Hansが、
変性性脊髄症という難病の遺伝疾患を発病し、
その介護を通して、心身さまざまな経験をしました。
振り返って、今一番想うことは、
介護生活は一人では越えられない という事です。
家族と仲間のサポートがあったからこそ、
痩せても体重35㎏という足長、大柄のHansの介護を
完璧ではなくとも、少しでも彼が心地よい生活を最期まで送れるように・・
という気持ちを持ち続けてこられたと思っています。
人間社会では、ケアマネージャーという方が付いて下さったり、
実生活で手を貸してくれる訪問があったり、
日帰りで預かって下さる施設があります。
何故かと言ったら、ご家族だけで抱えるのではなく
サポートを使って、お互いに【心のゆとり】を忘れないで
過ごして行けるように・・ということではないかと思うのです。
それは、介護を必要とする犬と、そのご家族でも
同じことが言えるのではないかと、私は思います。
愛犬の介護は、
愛犬の性格と状態はもちろんのこと、
ご家族の生活スタイルや環境といったものも絡んできます。
そして、愛犬の身体状況に応じて、変化していく事があります。
それらを総合的に見ながら、
その子、そのご家庭、状態に合わせた介護が出来れば
愛犬も、ご家族も、少しでも快適に穏やかな時間を
送り続けることが出来るのではないかと感じます。
いざ、介護の状態になってみたり、介護生活を進める中で
担当獣医さんにお訊ねされるご家庭も多いかと思いますが
今まで頼りにしてきた獣医さんでは、残念ながら、
実生活に即した介護の知恵 を頂く事は難しいのが現状です。
なぜなら、獣医さんは治療のプロであって、
介護のサポート経験があるという訳ではないからです。
ちょっとした工夫で、少し楽になる介護もあります。
飼い主さんのお気持ちや手間が楽になれば、
その分、介護生活も豊かになるものです(#^.^#)
きっとね。
一人で検索したり、一人で工夫を生み出したり・・って、
心や時間にゆとりがあれば、大好きな愛犬のためだったら
どんな飼い主さんでも出来る事だと思うんです。
でもそれが、
愛犬の状況や、介護の内容によって、
本当に辛い時があるのも事実なんです。
そういう時、普段想っていないんだけれど
【孤独】を感じたりもするんです(涙)
そんな時、お辛い気持ちを吐き出す相手がいれば
息詰まった介護のやりにくさに、新しい知恵がパッと聞ければ
一緒に探してくれる相手がいれば
愛犬に寄り添おうとされているご家族に、
私は、少しでも寄り添える存在でありたいと思っています。
私の持ちうる知識が、
もちろん、全てではありませんm(_ _"m)
介護は、一色淡ではないからです。
それでも、新しい介護プランには、
飼い主さんとご相談させて頂きながら、
私も精一杯、知恵を絞りだします!!