こんにちは!鹿児島の就活コーチ、亀井弘喜です。
最近受けた相談で、新社会人からのものがありました。新社会人向けの記事ってそういえば書いてないなぁーと気づきました。その相談をテーマにひとつ新社会人が陥りがちな悩みに対して書いてみたいと思います。
新社会人が一番最初に陥りがちな悩み。
それは、、、「同期との比較」です。
その新社会人(女性)からの相談はこういうものでした。
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「今、営業の研修を受けていて、お客さんとなる企業に対して自社の商品・サービスを売り込みにいくということをやっています。私は、楽しくやれることを最優先に考えたいんですけど、同期からは「そんなんじゃダメだ。もっと高い目的意識・目標を持ってやらないと」って言われてしまって。
なんか自分はとても甘い人間なんじゃないかって思えてきて…。しかもみんなみたく高い意識も持ってないし優秀でもないし、私はほんとにこの会社でやっていけるのかなって不安になってきちゃって。
亀井さん、どうしたらいいですか?」
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いかがですか?文章では平然な様子で書いてますが、実際は泣きながら、本当に不安で仕方がない様子で電話をくれたのです。
みなさんなら何と返答するでしょうか。
僕の返答の前に僕の実体験をお話します。
実は僕もえらそうに書いていますが、全く同じ体験をしたことがありました。その体験を(ちょっと長くなりますが)書きます。
2001年7月、期待2割・不安8割で上京して東大・京大・海外の大学を卒業したエリートたちが集う外資系コンサル会社に入社しました。
初日、二日目くらいまでは何とかなりました。ただ座ってたら良かったからです。
でも三日目から本格的なプログラミングの研修が始まります。外資ですから、教材も課題も全て英語です。(このときの体験がトラウマとなって僕は未だに英語が苦手です 笑)
当時の僕はタッチタイピングすらできなかった。プログラミングなんて遠い世界の話で、全くわかりませんでした。ましてや苦手な英語です。
課題が始まり、同期のチームメイトたちがさくさくこなしていく中、僕は全く手が動きませんでした。
「自分はできない。」
「自分はチームに迷惑をかけている。」
「自分はこの会社では通用しない。」
そう痛感しました。
当時勤務地だった青山から明大前に借りた新しいアパートに帰る途中、僕は気づいたら不安で、そして悔しくて泣けてきました。
絶対に頼らないと決めていた父と母に、すぐに電話したのを覚えています。
「お父さん、俺間違ったところに入った。みんなすごい優秀だよ。研修始まったばかりなんだけど、全然ついていけない。どうしよう…。」
父は、こんなことを言いました。
「はは(笑)。お前もやっと人生で挫折したか。お前はいつでも優秀な成績だったから、ビリの状態なんて初めてだろう。でもな、お父さんだってそうだったぞ。東芝っていう当時のエリートたちがみんなこぞって入りたがった会社で、同期はお前と同じように東大とか京大ばかりだった。俺も自分の頭の良さには自信があったけど、本当に衝撃だったよ。もうレベルが違うなって思った。
だから俺はやり方を変えたんだ。頭の良さで勝負しても勝てない。じゃあ何で勝負するんだ?って。
そしたら俺は色んな人と仲良くなろうって思ったよ。媚を売るわけじゃないけど、みんながやりたがらないことを進んでやったし、飲み会の幹事とかもやったし。
そうやっているうちに、みんなと仲良くなっていつしか仕事なんて出来るようになってたんだ。」
僕はその言葉に勇気づけられました。あの父(本当に心から尊敬している偉大な父なのです)ですらそんなことがあったなんて。
そして自分に問いかけました。
「じゃあ、自分はこのエリートぞろいの環境の中で、何で勝負するんだろう?」
出てきた答え。
それは、「素直さ」と「がむしゃらさ」。
僕は、よくも悪くも小さい頃からとにかく素直でした。いいなと思ったらすぐやるし、気に入らなければすぐ辞める。
僕は、よくも悪くも小さい頃からとにかく負けず嫌いでした。勝ったら本当に気分が良かったし、負けたら勝つまでやってた。(ファミコンなんて友達の間で無敵でした 笑)
じゃあまず素直になろう。
今の会社は好きか? 今の仕事で一人前になりたいか?
⇒ Yes!
がむしゃらにやる覚悟があるか? 他の人の3倍くらい取り組む根気があるか?
⇒ Yes!!!
そして僕は決めました。平日、同期のみんなは飲み行ったりしてるけど、行かないで仕事のための勉強にあてる。土日は、全部仕事のための勉強にあてる。そしてできる人に、どうしたらできるようになるのか聴く。できる人たちがやりたがらないこと(コピーとか日報管理とか)を進んでやる。
そうして日々を過ごしてると、チームのみんなの対応が変わり始めました。
それまでは所在なさげに、申し訳なさそうにしてた僕でしたが、次第にみんなから「今日の日報って何書けばいいんだっけ?」とか、「経費の精算ってどうすればいいの?」とか質問されるようになったのです。
自信を持って答える僕。喜ぶチームメイト。
そして研修内容のプログラミングのときには、今度は僕が自信を持って聴きます。「ここがわからないんだけど教えて!」同期は喜んで教えてくれるようになります。
「かめちゃん、ほんとにできるようになったね~。」
「いつのまにそんなにできるようになったの?」
「どうやって勉強したの?」
などと挙げ句にはみんなから質問されるようになったのです。
3週間後、結果的に、そのチームで一番早く課題ができるようになったりと、気づけば劣等生の立場からは抜けていました。
というのが、僕が体験したストーリーです。
僕は僕なりのやり方で、同期に対する劣等感を乗り越えました。
しかし、このやり方には決定的な問題が潜んでいるのです。
その問題が後々僕を苦しめることになるとはこのときは思ってもいませんでした。
その問題とは、、、(続きはまた3話シリーズにしまーす 笑)