奥さんが、つわりがあまりにもひどくて入院して、はや3日目。毎朝、娘の保育園送りの際に近所の桜を見に行くのが習慣になりました。桜が咲くころには退院できるとよいのですが。
さて、先日人材業界を志望する内定者が集まるパーティがあり、そちらに参加したときのこと。
初対面のパーティがとても苦手な僕はいつもの通り、隅っこにたたずんでいました(笑)。すると、知り合いの就活生の子から友達の就活生の女の子(Aさん)を紹介され、話を聴くことに。
Aさんはとてもがんばりやさん。中学・高校とあまりにも厳しい部活だった反動で、正直大学生活はだらだらしてしまい、就活で自信を持って伝えられるような体験はないとのこと。Aさんの話をひとしきり聴いて、僕はこんなことを伝えました。
「大学時代、正直だらけてしまった、っていうのが本音ならば、それを伝えればいい。もうがんばらなくていい。ありのままでいいんだよ。全部正直に就活で伝えてごらん。」
すると、Aさんは涙があふれてきて止まりませんでした。
Aさんの友達の女の子(Bさんとします)を紹介されました。Bさんはすでに内定をもらっているけど、いまいち踏ん切りがつかない。どうしても行きたい会社があるのだとか。Bさんの話をひとしきり聴いて、僕はこんなことを伝えました。
「行きたいと思わないところなら、行かなくていいんだよ。誰に対してもいい顔でいようと演じていると人生は苦しくなる。自分の本当の気持ちに正直に生きていいんだよ。危ないことなんて起こらないから。」
すると、Bさんは涙があふれてきて止まりませんでした。
この頃には、僕は周辺でちょっと有名になってきました(笑)。
「亀井さんと話すと、泣けるよ。(笑)」
そんな紹介を受けてやってきたのがC子さん。
Cさんは、就活は比較的うまくいっているそう。中小・ベンチャーを受けているとのこと。なぜ大企業受けないの?と聴くと、「SPIで全部落ちるからです。」との回答。それで満足しているのだとか。
聴くと、中学時代までは学力も高く、高校は優秀なところへ入学。でもそこでモチベーションがなくなり、大学は推薦入学で、あまり行きたくもないところに入学したそうなのです。
だから自分の学力に自信が持てない。
「でもそれでいいんです。私の人生はそれで満足していますから。」
と、悲しそうに話すCさん。僕はひとことこんなことを伝えました。
「本当に満足しているの?」
すると、C子さんの目からは自然と涙があふれてきました。
みんな、一生懸命生きてきました。
泣きたい場面をこらえて生きてきたのかもしれません。
就活で、そのこらえた気持ちが溢れたとしたら。就活はただ、就職先を決めるだけのイベントではなく、とても豊かな体験になるでしょう。
就活で泣く、なんて僕の就活時代にはあり得ませんでした。
でも今は就活で泣く就活生がたくさんいます。
その分だけ人生が豊かになる。
だから、就活を通して、どんどん泣いたらいい。
泣けない人は、僕のところに来てください(笑)