1/31(月) 読んで泣いた本 『人生の旋律』(神田昌典さん) | 心理カウンセラーかめちゃんのブログ

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霧島と沖縄と代官山で3拠点生活しながらセミナー講師しています。2021年までは鹿児島でヨガスタジオを経営してました。2022年セミナー講師業で5億円を売り上げました。セミナーの様子をYouTubeで配信しています。

人生の旋律 死の直前、老賢人は何を教えたのか?/神田 昌典

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昨日の大阪へ向かう新幹線車中で一気に読み終えたこの本。


すごかったです。


新幹線で本読んで隣の人が寝てるのをよいことに?泣きました。




大正生まれの大富豪、近藤 藤太(こんどう とうた)さんという


実在の人物に、「あの」神田さんがインタビューをして、


それを物語りにまとめたという一風変わった本。




神田さんの魅力的な文章に、近藤さんの壮絶な人生が


映し出されて、そこには人生の美しさもはかなさも怖さも


全部凝縮されていて、とにかく心が震えました。




色んな偉人や経営者の自伝など読んできましたが、


間違いなくナンバー1です。


一生手元に置いておく本となりました。


近藤藤太さんのプロフィールをご紹介。これだけでも壮絶ですよね。


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1916年8月20日生まれ。東京芝白金生まれ。

大正時代から海外を行き来する家の、典型的なお坊ちゃま。

おじは、商社経営者。

父は大戦景気の際、絹輸出で儲けた大富豪。

8歳になるトウタ少年は、当時天皇家が乗るダイムラーに運転手付で送迎され

「若様」と呼ばれている。



ところが10歳のときにトウタ少年の人生は天国から地獄へまっさかさま。

絹相場の失敗で家業は破産。

父親は家族を置いて米国へ逃避。



どん底の貧乏が続き、一時期やくざ家業に身を落としたものの、その後更正。

講道館で丁稚奉公しながら勉強し、自力で慶応義塾大学へ入学。

学費が払えないので始めたアルバイトの音楽バンドが大ヒット。

日比谷公会堂で定期的にコンサートを開き、プロマイドが飛ぶように売れる。

まさにテレビドラマを見ているような人生。だが作り話のように思えるのはこれからだ。



太平洋戦争開戦後、志願して陸軍に入隊。

任務は、北朝鮮の金正日総書記の父親、金日成の捕殺。

さらに数奇な運命を辿り、戦後は、GHQ、マッカーサー元帥の下で働くことに。



朝鮮戦争勃発時に、自ら商社を創業。

30代半ばにして、黙っていても現金がうなるように入ってくる大富豪に。



ところがボンドショックで会社は破産、巨額の借金を抱える。

ひょんなことから出会った岸信介元首相の渉外担当顧問を32年にわたって勤め、

その間に9年かけて借金を返済。

西部石油株式会社の理事をはじめとして、企業コンサルタント、政界フィクサーとして

活躍。その後齢72歳にしてオーストラリアに移住。

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これだけ見ると「成功物語」っぽいですが、


実はテーマは、「家族」なのです。


それに心を打たれました。




人間の幸せとは何なのか。


成功 = 幸せ ではない。




そして、人間としての幸せに向かう生き方をしない限り、


成功は続かない。(というか必ず逆境の方が訪れる)


成功しても、奢った瞬間、人心は離れていく。




でも何もなくなったところからでも、


人生は何度でもやり直せる。


その際に重要なのは、自らチャンスに飛び込むこと。


リスクをとって飛び込むこと。




そうして順境と逆境を繰り返しながら、人間の人生は


美しく幕を閉じていく。




そんな人生の本質を教えてくれる本でした。


この本がある限り、今後の私の人生で、


どんな絶望や逆境に陥っても必ず復活する勇気を手に入れました。


また、どんな順境や成功を手に入れても、奢らない謙虚さを持つことの


大切さを教えてくれてました。




何歳の時点でもかまいません。


この本を読めば、人生は変わります。


とくに、就活中の皆さん、読んでみてください。


どんな会社に入るべきか、どんな仕事をするべきか、


これを読めばわかります。






他にも紹介したいお勧め本がたくさんあります。

このコーナーも、休まずにもっとアップしていきます!!
(今年は、年間365冊読書マラソンを勝手に始めています 笑)