私は10代の頃、
友達に何かを手伝ってもらったり
助けてもらう度に
「ごめんね」という言葉を伝えていた。
ただただ申し訳ない、
自分で出来れば頼まずに済むのにと。
私は人に迷惑をかける存在とまで
思ていた時期もありました。
でもある時友達は伝えてくれました。
「何でいつも謝るの?
謝る時は悪い事をした時に使う言葉でしょ?
あみは何も悪い事してないじゃん。
こういう時は"ありがとう"と言ってもらえると
嬉しいんだよ」と。
確かに私は何かしてもらう度に
感謝の言葉より先に「ごめんね」を
何度も繰り返していました。
でも「ありがとう」と
言ってもらえると嬉しいという気持ちが
当時はあまりよくわからなかったのです。
なぜなら伝えられるより伝える事のほうが
遥かに多くかったから。
でもある出会いによって先生から
気付きをいただきました。
「あなたには手足はなくても声がある」と。
手足がない=何も出来ない
一般的に見たらほとんどの方が
そう思うに違いない。
何が出来るの?って。
でも私には手足がなくても声はあった!
友達に手を差し伸べられなくても
心の手は差し伸べられる。
話を聞く事は出来る。
駆けつけてあげられなくても
隣で心に寄り添う事は出来る。
ー...そして初めて「あみ、ありがとう」と
友達に笑顔で伝えてもらえた時、
とてもとても嬉しかった。
何事も始めの一歩を踏み出すには
大きな勇気が必要です。
でも、小さな勇気が大きなチャンス、
自分にとっての転機となる
大きな一歩に繋がるかも知れません。
障害の有無関係なく、
きっと、出来る事はあるはず。
ー...今を精一杯生きている事だけでも。
未来の自分に繋がる貴重な日々や出会いを
大切にしていきませんか?
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