トリックスターから、空へ 太田光
代わりに襲ってくるのは、所詮この世界は、”無秩序さ”へと向かっていて、その流れには逆らえないという考えだ。
”お湯はほっておけば冷める”これが世界のエネルギーの流れだ。
宇宙はやがて冷えきって死滅する。地球もいずれ消滅する。
人間も生物も何もかもが死へと向かって流れていて、その逆はあり得ない。
そう考えると、小さな星の小さな動物である人間が、それらの大きな流れで、
必死に積み木を積み上げる行為は、とても空しい行為に思える。
この”巨視的”な感覚は突然人を襲うものだ。
時には、大きな世界から見て人間はとても小さいと感じることは必要かもしれない。
しかしその感覚は、圧倒的な無力感といつも背中合わせだ。
p188
↓(所感)
ありきたりの内容だけど、強いこだわりを持って生きる太田さんが言うと、スラスラと読み流せなくなった。
熱く生きている人にほど、その感覚は大きく感じられるだろう。
かと言って、熱くなく、のっぺりと生きることにも、意味は見つからないもので。
