憲法九条を世界遺産に 太田光・中沢新一
世界遺産に指定された場所の多くは、現代社会の中で、なかなか他にはあり得ないようなあり方をしています。
美しい景色も、そこに残された精神的な価値も、現代の価値観からするとあり得ない場所です。
そのあり得ない場所を持続しようというのが世界遺産の考えでしょう。
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日本国憲法は、普通の国の憲法とは違う。とくに九条があることによって普通になれない。
それは国家が自分の中に矛盾した原理を据えているからです。
p126
日本国憲法から矛盾を取ってしまうち、論理的にすっきりして、国家の本性に合った憲法が出来るでしょう。
そうなると、今度は問いかけということが難しくなる。
矛盾がなくなるということは、問いかけがなくなるということだし、
問いかけがなくなることは、日本人の心を貧しくするでしょうね。
p136
↓(感想)
世界遺産の日光東照宮を歩くと、わずか400年前の価値観がまったくわかりません。
お坊さんの解説も、現代感覚からすると矛盾だらけ。
でも、「なんという想像力の豊かさ!!」という驚嘆は、いつも持って帰ります。
憲法とはその国のあり方を示す、というよりも、
国のあり方について、その国の人を絶えず考えさせ続けさせるべきもの、なのだな、と、感じ、
ただ、憲法の条文の穴埋めだけをさせられていた義務教育に、また、いらだちを感じました。
