2024年4月13日(土)、宇治の旅の続きです。

朝霧橋を渡って宇治川の対岸へ行き右折。

宇治川沿いの道を歩いて行くと、

次の目的地、興聖寺(こうしょうじ)の門が見えて来ました。

 

 

「←興聖寺」の案内板に従って左の方へ行ったのですが、

地図を見てもわかりますが、

興聖寺までは200mの琴坂がまっすぐに続いています。

 


こちらは帰りに撮った最初の門の写真です。

 

 

門の所に立て札が立っていますが、

私たちは門を通らずに琴坂を歩いて来たので、

この立て札を見ていませんでした・・・。

 


坂の両脇を流れる水のせせらぎが琴の音のように聞こえたことから

「琴坂」と名づけられました。

 

 

緩やかな坂に見えますが、私にはかなりきつかったです。

でも、前に足の悪い方が一生懸命歩いておられたので、

私も頑張ろうと思いました。

 

 

帰りに坂を下りた時に坂の勾配が意外とあることに気づき、

よくここまで歩いてきたなあと自分を褒めてやりました。

 

 

今の季節は青モミジの新緑がきれいですが、

やはり秋になると雰囲気も変わります。

写真を拝借しました。

 

 

山門です。

禅宗独特の放射架が特色ある龍宮門は、

どんな修行僧も龍の如く大成するという願いが込められています。

 

 

こちらが境内図です。

 

 

宇治に住んでいた親友が興聖寺を案内してくれたのは、

今から20年くらい前でしょうか。

当時はお互いまだ寺社に興味を持っていなかったので、

拝観はせず、自由に入れる中庭まで散策しましたが、

今回、宇治に行くことになって興聖寺を改めて調べると、

私が大好きな七堂伽藍の立派なお寺だとわかり、

今回はぜひ中まで拝観したいと思っていました。

 

山門をくぐります。

 

 

右手に見えて来たのは鐘楼。

「興聖の晩鐘」として、

宇治十二景の一つに数えられています。

 

 

七堂伽藍は、主要な建物を廻廊で結んでいるのが特徴で、

最初の廻廊が見えて来ました。

 

 

こちらの廻廊を右手に進むと庫裡があり、

拝観受付や御朱印書きもこちらでやっています。

奥の建物が庫裡です。

本来は修行僧の食事を作る禅寺の台所です。

禅寺の「食の守護神」である韋駄尊天が祀られています。

 

 

ここで、拝観料を支払おうと思ったら、

今日は法事が入っていて拝観できないということでしたが、

御朱印は書いていただけるということでした。

また、中庭は自由に見学できました。

 

折角、頑張って琴坂を上がって来て、

七堂伽藍を拝見するのを楽しみにしていましたが、

本当に残念でした。

 

実は、琴坂のスタート地点にあった門の前の立て看板に、

「山門不幸」と書いてあったのです。

これはそのお寺の住職、またはその家族が

亡くなったことを意味していて、

一般家庭での「忌中札」にあたるものです。

 

お寺の中心となるこちらの建物が法堂(はっとう)。

住職が説法を行う道場であり、朝暮の勤行が行われます。

伏見城の遺構を用いて建てられたと伝えられ、

鶯張りの廊下、血天井など、多くの見どころがあります。

 

 

左側の建物が僧堂。

修行僧が坐禅をするほか、

寝起き・食事をする、生活の基本となる場所です。

 

 

坐禅・写経の体験や法要・講義なども行われています。

 

 

大黒天・毘沙門天・弁財天の三つの顔を持つ

三面大黒天も祀られていました。

 

 

興聖寺は、1233年に中国から帰朝された道元禅師が

伏見深草に日本で初めて開いた禅宗寺院です。

 


日本曹洞宗における最古の道場。

 


その後、江戸時代初期の1645年に

淀城主の永井尚政公が宇治に再興し現代に至っています。

 

 

 

 

残念でしたが、これで興聖寺の散策はおしまい。

 

 

再び琴坂を通って宇治川沿いに戻りました。

 

 

 

最初の時間のロスが響いて、

時間はすでに11:30になっていたので、

予定を変更して、近くの福寿園宇治工房へ。

 

 

 

ここの2階にある福寿茶寮でランチ休憩しました。

 

 

友達は宇治らしく茶そば(990円)を注文。

私の席から撮っているので逆さまです。

 

 

私はとにかく暑かったのと、

宇治に来たなら抹茶スイーツを食べるぞ!

と思っていたので、抹茶アイスパフェ(1100円)を注文。

 

 

ちょうどよい大きさで、甘みも抑えられていて、

とても美味しくいただきました。

店内も空いていたので、のんびりできましたよ。

 

お店を出る頃に、外国人の団体さんが入って来たので、

一足早く入ってよかったです。

 

(つづく)