2024年3月31日(日)、帰省中の兄の希望により、

お隣福井県の大野市までドライブしてきました。

朝6:05に家を出発。

 

 

Googleで検索すると、我が家から現地まで、

北陸自動車道を利用すると1時間31分(103km)かかり、

山越えの国道157号線経由だと1時間42分(80km)かかります。

 

和歌山-金沢も、いつも高速を使わず走っていますし、

若い頃から山道を走るのが大好きだった兄ですから、

当然、山越えコースを選択して向かいました。

 

お天気は残念ながら曇りでしたけど、雨には降られず、

午後にかけて少しずつよくなって行きました。

 

 

白山麓の地域を走って行くので、山には残雪が見られます。

白峰地区に入ると恐竜がお出迎え。

でも、今は勝山市の恐竜博物館が大人気で、

こちらはちょっとさびしそう・・・。

 

 

標高が高くなると、道路の両脇には

多い所で150cmほどの残雪がありましたよ。

気温も0℃と表示されていました。

 

 

朝早い時間ですし、他の車も全く走っていないので、

山道大好きな兄は気持ちよく飛ばしていましたけど、

途中の覆道のカーブでは、スピードが出すぎて、

もう少しで助手席の私が壁に激突しそうになり、

さすがに兄にイエローカードを出しました!

まだ運転技術が衰えていなくてよかったです。

車に弱い人は絶対に酔いますね(笑)。

 

 

気持ちよく走れたおかげで、

目的地の大野市内の七間通り近くの駐車場には

7:30に到着したので、1時間25分で来られました。

きっと兄も高速道路経由には勝ちたかったのでしょうね(笑)。

 

 

兄の目的は、七間通りの店での買い物でしたが、

お店は8:00開店なので、場所だけ確認した後、

近所を散歩することにしました。

 

大野市の城下町は、通りが碁盤の目のように整備されていて、

通りの中でも中心となる七間(しちけん)通りにたつ朝市は、

400年以上の歴史があります。
 

毎年春分の日~大晦日までの朝7時~11時頃、

農家の方たちが丹精込めて育てた農産物等が並びます。

こちらの写真は拝借しました。

 

 

私たちが着いた時には、まだこんな感じでした。

今の朝市は10:00頃から本格的に始まるようですが・・・。

それでも数人の方がすでにお店を出していて、

散歩していると気軽に挨拶されたので、

私も元気よく「おはようございます」と返しました。

 

 

七間通りの商店街は、江戸時代から続く老舗が多く、

醤油・味噌の醸造元、酒造業、呉服商、和菓子店など、

間口の広い大店(おおだな)が立ち並びます。

 

 

銀行もこんな感じに。

 


 

 

側溝の蓋は、朝市と大野城のデザイン。

 

 

地下水も豊富な町です。

 

 

城下町は、明治期に2度の大火で焼けて、

ほとんどがそれ以降の建築です。

一部、防火対策のために拡張された街路もありますが、

七間通りをはじめ、多くは昔のままの道筋と道幅が残っています。

 

 

私たちは七間通りをまっすぐ西へ歩いていました。

しばらくすると、広い駐車場にやって来ました。

 

 

ここは、越前おおの結ステーション。

多目的広場兼駐車場のほか、

物産販売所・ワゴン販売スペースのある結楽座、

大野商工会議所、藩主隠居所、

まちなか観光拠点施設「平成大野屋」3館、

大手門広場を含めたエリアです。

 

こちらは時鐘(ときがね)。

高さ約10mの木造建築で、 

壁面には電波時計が4面に取り付けられており、

その上にかつて消防用に使われていた

実物の半鐘が吊り下げられています。

 

 

この辺りから山の方を見上げると、

越前大野城が見えます。

 

 

越前大野城は、標高約249mの亀山に築かれた平山城。

 

 

安土城が築城された前年、天正4年(1576年)頃、

織田信長より大野郡の3分の2を与えられた金森長近により、

4年の歳月をかけて築城されました。 

土台となる石垣は、自然石をそのまま積み上げた

野面積み(のづらづみ)という工法で作られています。 

 

 

よく街中で見かけたのは

「天空の城 越前大野城」のポスター。

大野の城下町が雲海に包まれ、

亀山だけが浮かんで見える日に、

「天空の城 越前大野城」が現れます。

雲海が広がって次第に町が隠れていく様子は

幻想的だそうです。

 

 

気候条件が揃わないとなかなか見られません。

10月から4月末、特に11月頃が最も出現する時期だそうです。

越前大野城の西、約1kmにある犬山城址(標高324m)の

南出丸下から見ることができます。

 

結ステーションのこちらの建物の前に不気味なものが・・・。

 

 

これは白衣を着た恐竜でしょうか?

でも尻尾がなく、ズボンを履いてるので怖いです。

 

 

このベンチに座ると、背景に大野城が入ります。

 

 

芹川用水が流れていました。

 

 

 

その近くには「御清水(おしょうず)」があります。

 

 

水の町として知られた大野。

地下水が豊富で、湧水地が街の至る所にあります。
中でも泉町の御清水は、

昭和60年に名水百選に選ばれています。

 

 

とてもきれいな水で、私たちも試飲しました。

 

 

ここで8:00になったので、違う道から七間通りに戻りました。

 

 

羽二重伝習所跡の梅。

 

 

市内にはお寺も多いのですが、

こちらの曹源寺の建物が素敵だったので立ち寄りました。

 

 

窓の淵がアーチ型になっているのがきれいですよね。

 

 

大野城と時鐘ともお別れです。

 

 

 

兄が大野に来た目的は、

七間通りにある伊藤順和堂さんで売っている

「いもきんつば」を買うことでした。

最初に聞いた時、いま人気らしいということでしたが、

金沢には全く伝わっていない情報でした。

大野で働いている同僚が教えてくれたそうです。

 

 

お店に行くと、10人くらいの方が店内にいました。

開店直後なのに、すごいなあと思いました。

家などのお土産で6個入りや10個入りを買った他、

私たちも食べたかったで、2個入りも買って、

車に戻ってからすぐに試食しました。

 

 

原材料は、さつまいも、白あん、砂糖、バター、

小麦粉、卵、もち粉、食塩です。

これで何となく味が想像できると思います。

 

要冷蔵なので、試食で買ったものも冷えていました。

そのため、甘さがなく、バター風味も感じられずイマイチでしたが、

帰宅して、チンして食べると、

ほんのりと甘いさつまいも菓子となって美味しかったです。

ただ、わざわざ遠い大野まで買いに行くほどではないかな・・・。

 

折角、初めて大野に来たので、少し寄り道もしました。

続きは次回に・・・。

 

(つづく)