2022年12月3日(土)の高岡の旅の続きです。
前回は國泰寺の月泉庭と大方丈までご紹介しました。
今度は、配置図の左上の方をご案内します。
もちろん2010年にも訪れているので、
どんな所かというのは記憶していたのですが、
どうやってそこへ行ったかが思い出せず右往左往・・・。
上の配置図があれば、中門から行けると気が付くのですけど、
とうとう迷走の末、庫裡へ行ってお寺の方に尋ねることにしました。
実は御朱印を書いていただくのに一度お邪魔していて、
何度もお呼び立てして申し訳なかったのですが、
お寺の方はとても優しく教えて下さいましたよ。
そして、法堂の奥へ回って中門へ向かいました。
ちょうど禅堂から中門へ行く曲がり角に、
これから向かう利生塔の絵が描かれていました。
この角を曲がると、あれ?意外ときれいかも・・・。
とっくに紅葉は終わったと思っていましたが、
まだ木々は色付いていますし、枯れ葉の絨毯ができていました。
地面に緑の苔が生えている所は、
モミジが真っ赤ではないけど、まずまず良い感じです。
突き当たりまで進んで右折すると、利生塔に続く階段が現れます。
少しずつ勾配もきつくなり、
ゴール少し手前から三重塔が見えて来ます。
こちらが利生塔です。
生命尊重の大誓願をこめて、昭和59年(1984年)9月落慶。
比較的新しい三重塔です。
丸三年の歳月をかけて、
奈良薬師寺・法隆寺の御用寺社大工・西岡常一氏により建立。
利生塔のご本尊は仏舎利。
第六十三世住職の稲葉心田老師が、
京都の鹿王院の舎利殿において分骨拝受されました。
利生塔の後ろから、さらに上へ続く石段がありましたが、
腰痛が出て来た私はここで休憩、兄に上まで行ってもらいました。
見えて来たのは天皇殿。
当山諸堂伽藍中の最高所にあり、後醍醐天皇の勅彫尊像、
光明・後奈良天皇聖像を奉祀しています。
現在の建物は明治21年(1888年)の再建。
正面に「天皇宝殿」の扁額を掲げてあります。
そろそろ時間切れとなったので、ここで散策は終了。
いま来た道を戻って行きました。
國泰寺の拝観は無料です。
建物は特に県や市の文化財にも指定されていませんが、
山中の静かな佇まいが、何とも落ち着くのです。
禅修行に相応しいお寺だと実感できます。
この時は朝一ということもあって、
最後まで兄と2人きりで散策できました。
(つづく)