2022年12月3日(土)の高岡の旅の続きです。

朝7:15に道の駅・倶利伽羅塾を出発すると、

まずは二上山の近くにある國泰寺へ向かいました。

 

 

倶利伽羅塾から車で約40分かかります。

自宅から出発していたら、さらに40分かかりますから、

津幡町で宿泊したのは正解でした。

 

地図を見ると、海岸線近くまで山が迫っていますね。

大好きな「ブラタモリ」風に言うと、断崖ということになるのかな?

山が波によって浸食されてできた海岸線のようです。

國泰寺は海岸に出る手前の静かな山中にあります。

 

 

では、近くの道路の風景をご紹介します。

 

 

 

「竹の子の里」の看板がありますが、

國泰寺の周辺は、竹の子の産地です。

 

 

 

正面奥に見えている森が目的地です。

 

 

國泰寺に到着。車はここに置いて行きます。

 

 

この周辺の地図ですが、竹の子料理の店がいくつもありますよ。

 

 

右へ行くと、竹の子が食べられます。

 

 

ちょうど8:00となったので、参道を歩いて行きました。

 

 

この参道の途中、左手には勅使門があります。

天保2年(1831年)の造営で、勅使参内の際に開かれ、

これより三門・法堂に至ります。

 

 

私たちは総門をくぐります。

 

 

総門も天保2年(1831年)の造営。

 

 

総門から中へ入ると、こちらの全景図が目に入ります。

この地図、それぞれの伽藍の位置は正しいのですが、

そこへ至る道が書いてないので、この後迷走することに・・・。

 

 

こちらが先ほどホームページで見つけた境内図です。

いただいたリーフレットに、この境内図が載っていたら迷走はなかったかな。

 

 

次に左手に見えて来たのが鐘楼。

境内図を見たらよくわかりますが、勅使門から入ると、

三門・法堂・大方丈と主要な建物が一直線に並んでいますが、

総門から入ると少しずれてしまうので、

鐘楼の前に見えている石畳みに沿って歩きます。

大鐘は元禄3年(1690年)の制作、除夜の鐘も撞かれます。

 

 

続いて奥の方に見えて来たのは観音堂。

昭和43年(1968年)5月に落成と、新しい建物。

 

 

白い六角の観音堂には、正面に「圓通閣」の扁額を掲げ、

本尊の聖観世音菩薩(伝行基菩薩作)を中心に、

三十三体の観音像を安置してあります。

 

 

参道に戻り、次に正面に見えて来たのが三門。

仏道の三解脱門(さんげだつもん)をまとめた言葉である

空門・無相門・無願門の三境地を経て仏国土に至るという意味で三門。

一般には山門と表記されることもあります。

三解脱門とは、三つの煩悩「むさぼり・怒り・愚かさ」を解脱する門のこと。

 

 

安永8年(1779年)の造営。

 

 

三門には、仏法守護の阿吽の仁王尊像が配されています。

 

 

 

三門をくぐると、目の前にお庭が広がります。

 

 

昭和49年に完成した龍渕池(放生池)です。

捕らえられた魚、鳥類を池沼・山野に放ち、

その生を完うさせることによって、

我々の日々の殺生に対する供養を行い、

更には生きとし生ける有りとあらゆるものの

生命尊重の心をあらたにさせることを放生と言い、

この時魚介を放ち、食を与える池を放生池と言います。

 

 

放生池の奥の建物が法堂(はっとう)。

 

 

「毘盧堂」(びるどう)の扁額を掲げたこの建物は、

享保6年(1721年)の建立。

 

 

仏殿として釈迦三尊(本尊)を安置する他、法堂を兼ねています。

法堂は、僧侶が仏教の教えを説いて、指導するための建物。

お寺では、「仏殿」に次いで重要な場所になります。

法堂は「禅宗」の名称で、その他の宗派では「講堂」と呼ばれます。

 

 

ここで國泰寺について簡単にご紹介します。

開山700年を超える臨済宗国泰寺派の大本山です。

 

1304年に慈雲妙意が創建した東松寺がはじまりで、

足利尊氏が荘園を寄進し、伽藍の修復を行ったと言われています。

 

 

明治の初め、全国に広がった廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の影響で

荒れ寺となっていましたが、山岡鉄舟の尽力で天皇殿を再建しました。

明治時代に西田幾多郎や鈴木大拙も参禅したという

座禅の修行道場としても知られています。

 

6月2日、3日に行われる開山忌(かいざんき)には、

虚無僧の尺八と読経の大合唱が山々にこだまし、

神秘的なムードに包まれます。

一度、聴いてみたい・・・。

写真は拝借しました。

 

 

今回、國泰寺を訪れるのは2回目になります。

前日、わざわざ会いに来てくれたお友達と、

2010年5月に高岡の寺社めぐりをしています。

その中でも國泰寺は私のお気に入りのお寺です。

 

次回、私の大好きな場所へご案内します。

 

(つづく)