2013年4月20日(土)の能登七福神めぐりの旅の続きです。


再び七尾駅前に戻り、

午後はまず一番東に位置するお寺へ行って、

少しずつ金沢に戻るようにして残りのお寺を参拝するつもりが、

次はどこだったかな・・・と場所を確認していた

「超アナログナビ」の姉さんの指示を待たずに友達が出発。


確認が終わって顔を上げたら、

何だかどこかで見たような景色が・・・。

そう、一度通った所を通っているということは逆方向。


でも、ちょうどその近くにも1ヶ所霊場があったので、

まずそこを先に訪れることにしました。


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七尾駅から和倉温泉方向へ戻って行くと、

右手に小丸山公園が見えてきます。

その少し先に川があって橋を渡ったら、最初の通りを左折。

ちょうど左折する所に「長齢寺」の看板が見え、

あとは案内板どおりに少し行くと到着。


こちらも長い階段がありましたが、

やはりぐるりと回って境内近くまで行くことができます。


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ちょっと暗いけれど、こちらが山門。


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ここは大黒天をお祀りしている 「休嶽山長齢寺」。

前田利家が七尾城主になった天正9年(1581)、

越前高瀬(今の福井県武生)宝円寺の大透和尚を招き開山。


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利家の母・長齢妙久大姉の葬送の導師を勤めたので、

以後、長齢寺と改称しました。

利家が能登で建てた唯一の寺院の由緒から、

前田家と大変関係の深い寺院です。


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境内には前田利家の両親の墳墓、利家公、

2代利長の供養塔(市文)、兄・安勝親子の墳墓があります。


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また宝物殿には前田家一族の肖像画や、

関連の歴史を物語る多くの品々を常時展示しています。

拝観料は400円。


woaimaoの気ままなお話 webより


今回は時間の都合もあり、御朱印だけをいただくことにしました。

なので、こちらに祀られている大黒天ともお会いできませんでした。


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ちなみに、大黒天はインド出身の神で三宝を守護し、

飲食を豊穣にして福徳を与える神として崇信されました。

日本に来て、大国主命と習合し穀物、台所の神様として奉られ、

各家庭に福徳円満をもたらす福の神として、

五穀豊穣の神として信仰を集めています。


大黒様の「打ち出の小槌」は、振れば何でも好きなものが出て、

願いを叶えるとも云われています。

また怠け心、よこしまな心、弱い心を打ち振って、

人の迷いを晴らします。


山門近くの小さな小屋にはお地蔵様などがいらっしゃいました。

案内板には「千手千眼観音」と書いてありました。

一番左の観音様のことでしょうかね。


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ちょっと悲しかったのは、こちらの倒壊した石碑。

意図的にそのまま放置しているのでしょうか。


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長齢寺の境内から「山の寺遊歩道」が続いていました。


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能登の領主となった前田利家は小丸山城を築城し、

能登方面からの攻撃に備えて真宗以外の各宗派29の寺を集め、

出城の機能をもたせていました。


妙観院や長齢寺など16ヶ寺が現在も残っており、

これらの寺院群を巡る遊歩道として整備したのだそうです。

機会があったら、こちらもいつか歩いてみたいです。


(つづく)