アホさが愛しくなる、わたしの就活の思い出☺ その5 | Natural Healing 陽&月

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『陰と陽』どちらの私もやさしく抱きしめて、明日はもっと愛せるように

Natural Healing 陽&月(ひづき)は
自然や植物、香りから心と身体を癒していくサロンです

こんにちは。

『Natural Healing 陽&月』のKAORIです☺

 

 

 

 

~昨日までのあらすじ~

 

短大2年生の夏休み

重い腰を上げて就活を始めたわたしは

大学の求人で出ていた、下着会社にエントリーした。

 

無事に筆記試験が終わり

次に待っていたのはグループディスカッション。

 

「まずは自分のことを動物に例えて

理由を述べながら自己紹介してください」と言われ

とうとう自分のターンがまわってきた!

 

 

 

さあ、わたしはどんな自己紹介をする!

 

 

 

 

 

 

 

 

自分のターンが回ってきた。

 

一斉に集まる視線。

たくさんの美女の視線がわたしに集まり

なんとなく恥ずかしいし、ちょっと怖い。

 

しかも、動物って・・・何にしよう。

 

悩む間もなく、わたしは名前を学校名を言って

自己紹介を始めてしまった。

 

 

そして、とっさに出てきた動物こそ

 

「あざらし」

 

 

 

 

 

「わたしはアザラシに似ていると思います。

のんびりしていて、ちょっとなまけもので

よくごろごろしているので

アザラシだと思います!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

言った直後に思った。

 

 

 

何マイナスアピール

してるんだ!!!

わたし!!!

 

 

 

言い訳をすると・・・

当時大好きだった七海ひろきさんが

あざらしのことを大好きだったのである。

 

だから、その時に「動物に例えて」と聞いて

とっさに頭に出てきた動物が「あざらし」で

自信満々に「あざらし」のイメージと私の共通点を

堂々と伝えてしまったのだ。

 

 

「のんびり」も「なまけもの」も

「よくごろごろしている」も紛れもなくわたしなんだけど

就職試験で話すことではなーーーーーいっ!!!!!

 

 

 

社員さんがバインダーになにやら

さらさらと書き込む。

 

まわりのお姉さんたちから

静かに「これはアホや」と微妙な空気が流れる。

 

 

そして確信した。

 

「こりゃ落ちたな」

 

 

おかげでいい具合に緊張はほどけたものの

ディスカッションは、持ち前の引っ込み思案を全力で発揮し

積極的に話し合いに参加できないまま

 

テキパキと進行役になってくれたお姉さんが

うまいこと話をまとめてくれて、ディスカッションを終えた。

(きっとこのお姉さんは選考に進んだであろう)

 

 

 

 

試験の手応えはナシ。

 

むしろ大失敗だ。

 

 

 

筆記試験後の楽観的なワクワク感はどこへやら。

「やってしまった」と放心状態のまま、会社を後にした。

 

 

 

 

 

 

大失敗をかましたものの、会社を出ると

「なんとか試験は終えた」とホッとして力が抜けた。

 

試験で長時間座っていたおかげで

少し回復した足を動かして、地下鉄へ向かう。

 

 

正直、ここまで大失敗すると清々しい。

潔く自分のアホさを受け止めた。

 

 

 

さっさと家に帰ろうと思ったものの

書店のおじさんの顔が、ふと思い浮かび

わたしは地下鉄の入り口を通り過ぎて

試験前に道を訊いた、書店に入った。

 

そこで「ちょっと欲しいな」と思っていた

舞台雑誌を手に取り、レジへ向かう。

 

 

レジにいたのは、道を訊いた例のおじさんだった。

 

わたしは本を買うのを口実に

ただおじさんに道を教えてもらったお礼を

もう一度言いたかったのだ。

 

 

"大失敗をかましたけど

無事に試験を終えたのはおじさんのおかげです!

ありがとう!!!"

 

 

そんな気持ちを胸に、会計が終わった後に

「道を教えてくださってありがとうございました。

おかげさまで試験受けられました」と伝えた。

 

 

すると、おじさんは

 

「ああ、はい。どうも」

 

そんなとてもあっさりした返答だった☺

 

 

そっか、おじさんにはなんてことないことだったのかな。

でも、わたしゃめちゃくちゃうれしかったんだ。

 

 

あっさりした返答にちょっと拍子抜けしながら

地下鉄に乗りこみ、またふと思った。

 

 

 

「いや、就職試験の真っただ中で

今日もどえらい失敗をかましたのに舞台雑誌買うって

わたし、どんだけ余裕なんだよ!」

 

 

 

またまた自分に呆れつつも「それでこそ、わたし」と

妙な納得もあり、雑誌を読みながら田舎に帰ったのだった。

 

 

 

 

ちなみにその時の雑誌は

昨年末に必要なページ以外を除いて、断捨離した。

 

断捨離するときも、雑誌の表紙を見ると

あの時のおじさんが思い浮かんだ。

 

ほんの小さな出会いなのに

10年以上後になっても覚えているって、なんか不思議だけど

わたしにとっては、いつまでも嬉しい思い出だ。

 

もう顔も、書店の場所も覚えていないけど

わたしのお礼に「どうも」と言った、ちょっとそっけない

シャイな雰囲気は、今もしっかりと心に残ってる。

 

おじさん、本当にありがとう。

 

 

 

結局、この下着メーカーは当然のように落ちたわけだが

私の中に残っているのは、ただただ温かい思い出と

 

そして、就職試験で怠け者アピールをした

アホ極まりない20歳のわたしだった。

 

 

 

 

 

 

 

やっと書けました。

 

わたしの恥ずかしい「あざらし」の話。

 

 

たまにあざらしのLINEスタンプを使うたび

あの時のアホなわたしの記憶がよみがえり

ひとりで恥ずかしさに悶える。

 

こんな就活生っているのだろうか。

 

 

 

そもそもさ、こんな失敗

純粋な20歳とか、若い時にしかできないよね。

 

嘘ついて、もっと自分をアピールすることだって

いくらでも可能なのに、正直に怠け者って言うなんて☺

 

自己アピールするための場なのに

正直に自分のこと答えるとか、30代のわたしから見ると

かわいすぎてたまらん☺

 

(そう思ってしまうのは、自分に甘いのかもしれないけど☺)

 

 

 

 

そんなわたしが、その数年後に

とあるお店の店長になって、何度も面接をする側

採用・不採用を決める側になるなんて

この時の私は全く知らなかったのでした☺

 

 

 

 

 

 

さて、書きたかった「あざらし」の話は書けたけれど

その後も続くわたしの就活メモリーは

書こうか書くまいか迷います☺

(そもそも遠い記憶過ぎて覚えていないことも多いから)

 

 

というのも、結局私は新卒で入社した会社を

約半年で退職することになったから。

 

 

その会社ではたくさん大切なことを教わったけど

楽しい思い出ばかりではないので、さらっと書きつつ

その後、採用側に回った話を少しだけ書きたいと思います☺

 

 

もしその先も興味があったら

読んでいただけると嬉しいです☺

 

 

 

 

 

 

 

さて、31歳の私も相変わらずあざらしのように

ぐーたら、ごろごろ大好きな怠け者ですが

今日もあざらしなりに精一杯1日を充実させます❀

 

 

 

みなさまのもとにも

たくさんのしあわせが届きますように☺

 

 

 

 

KAORI☺

 

 

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