こんにちは。
『Natural Healing 陽＆月』のKAORIです☺
では今回も私が10年前に
盲腸になったときのお話です☺
今回でラスト！
11回に渡って書いていたので
今回が最後と思うと少し寂しくなりますが
スピードを緩めずに、このままゴールまで
突っ走っていこうと思います☺
～前回のあらすじ～
10年前、21歳だった私は
原因不明の腹痛に悩まされていた。
痛みがあまりにひどくなり、大学病院を紹介され
CTをとってみるとひどい虫垂炎だったと発覚。
即入院、そして手術を言い渡され
翌日、無事に手術が終わり
しばらくの入院生活が始まったのでした☺
回復していくうちに
いろんな恥ずかしいこともあったり
自分の命の大切さについて、少しずつ気づいたり。
そして入院から約一週間で
無事に退院することができたのでした☺
では、続きにまいります～！
さて、退院はかなりあっさりしていた
看護師さんとも感動の退院、お別れというよりも
もう新しい患者さんの対応に追われていて
言葉少なにお礼を伝えることしかできなかった。
そうして、私はあっという間に病室を後にして
退院手続きを済ませ、久しぶりに自宅に戻ったのであった。
近くの病院に再診してもらってから
そのまま大学病院、そして入院、手術だったから
自室はあの慌ただしく家を出たまま
時が止まっているみたいだった。
退院手続きですっかり疲れてしまった私は
そのままベッドに横になろうと思ったけれど
病室のベッドと違って、かなり低くて寝づらい。
そして痛む腹部を無理させないよう
ベッドを電動で動かして寝起きしていたから
普通の生活のあれこれ、全てに腹筋を使うんだと
改めてびっくりしたし、普通の生活に慣れるまで
少し時間が必要だった。
・
仕事はそのまま2週間弱休みをもらい
6月1日から復帰することになった。
普通の生活もまだ慣れないのに
すぐに仕事に戻って大丈夫かな、と不安もあったけど
まずは少しずつ、復帰に向けて体力を戻すことにした。
ちょっと散歩に出かけただけで疲れてしまうから
日々、コツコツと身体を動かすように心がけた。
ある日なんて、少し息抜きに外出したら
階段に昇ったり、いつもより長距離を歩いたりと
久々に動きすぎたのか、レンタルショップの中で
貧血になってしゃがみこんでしまって
余計に、体力をつけようと努力した☺
・
そして復帰の日はあっという間にやってきた。
その９でも書いたけれど
入院するまで仕事の人間関係に悩んでいて
「もう辞めよう」とも思っていたので
正直、復帰は不安しかなかった。
「どんな風に迎えられるんだろう」
「みんなとどんな顔して会えばいいんだろう」
びくびくしながら、久しぶりに職場へ行くと
同僚はみんな温かく、私を迎えてくれた。
「だいじょうぶ？」「大変だったね」と声をかけてくれた。
仕事もみんなが、なにかとフォローしてくれた。
そして、たくさんの人に助けられながら
無事に久々の仕事を終えたのだった☺
復帰をした日は、ちょうど日曜日で忙しく
久々の出勤だったのに、少しだけ残業になった。
締め作業をしながら、先輩が教えてくれた。
後輩のKさんが、私の抜けた穴を埋めようと
私の分までお仕事を頑張ってくれていたこと。
私は入院してから、自分のことで必死になっていたけれど
その間、先輩や後輩にたくさん助けられていたんだと
復帰をしたことで、やっと気づくことができた。
入院前「私はみんなに嫌われてるのかもしれない」と
勝手に思って、疑心暗鬼になっていたけれど
それはすべて、私の勘違いだったのだ。
あの時の私は、仕事がうまくいかないプレッシャーと
体調の悪さが相まって、かなりネガティブになっていた。
ある意味、虫垂炎で入院、手術をしたことで
仕事やプライベートの悩みから距離を置くことができ
すっきりリスタートすることができた。
もしかしたら、虫垂炎は
私にその時間を与えてくれたのかもしれない。
復帰してから、私は何度もそう思った。
・
そしてあのとき「辞めよう」と思っていた仕事は
何度も挫け、辞めたいと思ったこともあったけど
結局、数年後に私は店長になった。
その頃には、虫垂炎になった時に働いていたスタッフは
退職や異動でいなくなり、私だけになっていた。
先輩が辞めるとき
「よく辞めたいって言ってたから
あんたが一番早く辞めると思ってた」と言われた。
（当時の私、なんてことを容易く口走ってるんだ！！！）
それなのに、当時の店舗に一番長く居たんだから
本当に不思議なものだ。
でもきっと、あの時に虫垂炎になっていなかったら
私は確実に、早く仕事を辞めていたと思う。
あの時、勘違いにちゃんと自分で気づくことができたから
一緒に働く仲間への感謝を感じることができたから
自分が想像するよりもずっと長く、仕事を続けることができた。
だから、今となっては虫垂炎にも感謝である。
他にも、命の大切さ、生きる上で大切なことを
たくさん教えてくれた日々だった。
＊
そして今。
私はとりあえず、元気に過ごしている☺
あれから変わったことは
私の悪い癖だけれど、少しの体調の変化を
過剰に心配してしまうようになったことだ。
普通に過ごしていたのに
急に入院、手術になったことは多少なりとも
私にとっては衝撃で「もう経験したくない」と
思えば思うほど、過剰に心配してしまうのだ。
これは、少しずつ自分の身体を信頼し
そんな心配してしまう自分をもどっしり受け止めて
生きていきたいな、と思っているところ。
ちょっと時間はかかるかもしれないけど
少しずつ受け入れて、いい距離感で
その気持ちを向き合っていけたらいいなと思っている。
21歳の頃は、多少体調が悪くても
「死ぬことはないだろう」「だいじょうぶだろう」
と、いつも軽く見ていた。
でも、31歳にもなれば
10年前と違って、いろんなところに不調が出る。
慢性的に不調が続いて、検査を受けたら
子宮筋腫が見つかって、日々不調と向き合うようになったし
冷えると不調が悪化するから、薄着がつらくなった。
でも、そのおかげでヨガやストレッチを始めて
ずっとカチカチに硬かった身体は
ペタッと開脚前屈できるくらい柔らかくなった。
食事を改善して、肌荒れがなくなった。
いいことも、悪いことも、たくさんある。
でもそれもすべて、自分の人生を良くしようと
もがいたり挑戦したりした、その証なのかな。
いろんな事を溜め込んだり、手放したり
クリアしたと思ったら、また壁に出会ったり
途方もない冒険をしているような、10年だった。
正直、元気ハツラツに過ごしている人を見ると
私もそうなりたいのになって落ち込みそうになる日もある。
でもきっと、みんな何ともない顔をしながら
少なからずいろんなものを抱えて、痛みを隠して
毎日を生きているんだと思う。
きっと私だって、何も知らない人からしたら
呑気に生きている、町中のひとりなんだろう。
だから、きっとひとりじゃない。
自分では、ひとりに見えても
たくさんの人に支えられて
たくさんの人に助けられて
きっとこれからも生きていくんだろうな。
だから、不安に思うことがあっても
たぶん、ぜったい、だいじょうぶ。
そう思うことにする。
いや、きっとそうだ。
また春が巡って、新しい日々が始まる。
これからの1年、そして10年が
これからも私にとって最高の冒険になりますように❀
＊
私の盲腸のお話、長らくお付き合いいただき
本当にありがとうございました☺
衝撃的な入院、手術までの展開から
ちょっとコメディのような出来事の数々と
命の大切さを感じた、大切な時間と・・・
10年前の、たった1週間の話なのに
当時を振り返って書きながら
あの日々は、今でも心に深く刻まれる
盛りだくさんな時間だったなと思いました☺
丁度、このお話を書いている時期は
自分の体調不良にも悩まされていたので
今後を生きる上でも、振り返るのに適切な
タイミングだったのかもしれません。
いろいろ書いたけれど
今思うことは、ただひとつ。
これからも私は
いろんな事に感動したいし
これからも沢山の人に出会っていきたいし
ワクワクする経験がしたい。
「私の人生、生き切ったーーーーー！」って思うまで
私はこの世界で、精一杯冒険したい。
たくさんたくさん冒険して
それをたくさんの人に笑ってもらって
私は幸せに生き切りたいのです。
だから、自分を大事に、今を大事に
大切に命を使っていきます☺
・
さて、明日からはどんな話を書こうかな。
また好きに、好きな話を書くと思うので
気が向いた時に、息抜きに読みに来てくださると嬉しいです☺
公開される頃は、GWまであと数週間かな？
そのあと少しが大変だったり
むしろGWが忙しいのよ～！という人も多いと思いますが
みなさんがこの春
少しでも素敵な時間をすごせますように☺
この瞬間が、最高の未来に繋がっていると信じて。
今日もみなさまに
たくさんの幸せが届きますように☺
KAORI☺
✩陽＆月・公式HP✩
