こんにちは。
『Natural Healing 陽&月』のKAORIです☺
では今回も私が10年前に
盲腸になったときのお話です☺
~前回のあらすじ~
10年前、21歳だった私は
原因不明の腹痛に悩まされていた。
痛みがあまりにひどくなり、大学病院を紹介され
CTをとってみるとひどい虫垂炎だったと発覚。
即入院、翌日手術と言い渡され
とうとう手術室に向かったのだった。
では、続きにまいります~!
手術室はよくドラマで見ているような部屋だった。
手術台に寝ると、眩しいライトが目の前にあって
「いよいよだ・・・」と、グッと心が引き締まる。
私は身体も心も固まったまま、寝ていたわけだけど
よく医療系ドラマで見るような緊迫感は全くなかった。
手術の準備をしている方たちは
リラックスした雰囲気で「私は今日早番なんだ」
「今日は早く帰れるから、これやりたくて~」とか
呑気に話しているし☺
「え、これから私手術するんですけど?!」って
びっくりするくらい、あまりに緊張感がなくて
ちらちらとその人たちの姿を見ながら
どんどん身体の力が抜けていったのだった。
「ああ、きっとこの方たちにとっても
手術は日常的なことなんだろうな。
私も、そんなに緊張しなくてもいいのかも」
麻酔科の先生を見て感じたことと同じ。
私には初めての体験だけど
きっと彼らにとっては日常で
なんてことないものなんだろう。
それなら、私だって、全身麻酔も手術も
たとえ裸を見られたっていいやって腹を括ろう。
ぼんやりと、やんわりと、心を決めた。
・
「では、麻酔を入れますね」と声をかけられて
片腕に針を通された。
「麻酔が入るとチリチリした痛みがあると思いますが
すぐに痛みはなくなりますからね」と(そんなことを)言われ
じゃあ、そんなに痛くなさそうだなと気を抜いていると
想像していたよりもビリビリと痛かった(気がする)。
「え、ちょっと、痛いじゃん!!」と
驚いたのが最後の記憶。
もう次の瞬間には、ぱったり意識をなくしていた。
*
それはゲームの電源を入れて
バチッと画面に映像が映るように
急に意識が浮上した。
目が覚めると、周りには(多分)人がいたんだけれど
それよりも喉の奥の方まで管が入っていて苦しいし
身体が全然動かなくて痛いし、状況がうまく掴めない。
「早く管とって~! 助けて~!」
と思っても、管のせいでよく話せないし
管が喉につっかかって、口に溜まる唾液さえ
飲み込むのがつらい。
そう、手術よりも目覚めたあとの方が
想像以上につらかったのだ。
あともう一つ
異様に記憶に残っているのが尿意である☺
トイレに行かなくてもいいように
管が入っていることも分からなかったから
「これトイレいけないじゃん、やばい」と
一日中、ひたすらトイレを我慢していた。
起き上がれるようになって、状況を把握すると
「そうか、トイレ行かなくていいように
こんな風になっていたのか」と衝撃を受けた。
まさか、こんな状態だったとは!!!
いろいろと衝撃的な目覚めだった。
*
ちなみに麻酔で眠っていた時の記憶は
残念なことに、全くない。
なにか深いメッセージのある夢とか
そういうものは全然見なかった。
(見ていたとしても、記憶にないや)
例えるならば、麻酔の間の記憶は
本当にゲームの電源が落ちて、ブツッと記憶が途切れ
また電源が入って、急に意識が戻ったような感覚。
10年も経つと、そんな断片的な記憶も
うっすらとしか残っていなくて、ちょっと残念に思う☺
でもなんとなく、生まれ変わったような
身体はだるくて痛くてたまらなかったけれど
心なしか軽くなったような、不思議な心地がしたのだった。
~つづく~
書きながら、かなり記憶が
残っていないことに気づきます☺
特に麻酔が切れた直後だからかもしれませんが
「あれ、これはいつの記憶だっけ?」と記憶が前後して
いつのものなのか、分からなくなっていました。
でも、断片的な記憶なのに
ひとつひとつの記憶は強烈に残っているんだよなぁ☺
きっと、何もかもが初体験だったので
衝撃的で、恥ずかしいし、戸惑うし、混乱するし
短い時間で色んな感情をギュッと体験した日々でした☺
さて、実は私が書きたかったのは、ここから。
手術後の私の心の変化でした。
また短く連載のように話を続けますが
また気になったら読んでくださるとうれしいです☺
ちなみにブログを書いている
今日は4月6日。
雨が降りそうな不安定な天気です。
そして、すこぶる寒い。
私の住む地域は、桜が満開になるにはもう少しかな☺
新生活の始まり、心躍るような春の景色を
みなさまも楽しむことができますように❀
そして、たくさんのしあわせが届きますように☺
KAORI☺
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